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大学合格!したらかかるリアルな入学・在学費は?「最低限備えるべき大学費用」を確認

LIMO / 2021年12月6日 19時30分

大学合格!したらかかるリアルな入学・在学費は?「最低限備えるべき大学費用」を確認

大学合格!したらかかるリアルな入学・在学費は?「最低限備えるべき大学費用」を確認

2022年の大学入学共通テストは1月15日(土)、16日(日)。残り1ヶ月あまりとなり、受験生の皆さんは最後の追い込みの時期となりました。新型コロナウイルスの変異株オミクロン株の感染者が国内でも確認され、受験シーズンを前に心配される方も多いでしょう。

無事大学に合格すれば、各種手続きや高校の卒業式、新生活の準備に入学式と慌ただしい日々が始まります。その中で忘れてはならないのが「お金」のこと。教育費のなかでも大金となりやすい大学費用の支払いが始まりますね。

大学費用は入学金や受験料だけでなく、受験費用や受験の際の滞在費、また入学すれば通学費や仕送り費用などがかかります。大学の入学・在学にかかるリアルな費用を確認していきましょう。

受験~入学時にかかる入学費用の平均は?

大学入学時は入学金や授業料だけでなく、受験費用や受験の際の交通・宿泊費、また入学しなかった大学への入学納付金などがかかります。

受験から入学までにかかる費用について、日本政策金融公庫の「令和2年度『教育費負担の実態調査結果』」(2020年10月30日公表)より入学費用の平均額をそれぞれ確認しましょう。

国公立大学

学校納付金:31万6000円

受験費用:30万5000円

入学しなかった学校への入学納付金:14万8000円

合計:77万円

私立大学(文系)

学校納付金:50万3000円

受験費用:35万5000円

入学しなかった学校への入学納付金:9万3000円

合計:95万1000万円

私立大学(理系)

学校納付金:51万9000円

受験費用:31万9000円

入学しなかった学校への入学納付金:10万5000円

合計:94万2000万円
※「受験費用」とは、受験したすべての学校・学部にかかるもの。受験料や受験のための交通費・宿泊費。
※「学校納付金」とは、入学金、寄付金、学校債など、入学時に学校に支払った費用

国公立大学で77万円、私立大学で約95万円もの費用がかかります。

なかには奨学金を借りるご家庭もあるでしょう。独立行政法人 日本学生支援機構の「平成30年度学生生活調査」によれば、大学(昼間部)で奨学金を借りている人は47.5%です。

注意したいのが、多くの場合、奨学金の支給は授業開始後にはじまることです。上記のような受験から入学にかかる費用については、前もってご家庭で準備しましょう。

これ以外にも、お子さんがアパートに住む場合はアパートの初期費用や家電・家具などの購入、引っ越し費用などが必要です。先ほどの日本政策金融公庫の調査によると、自宅外通学をはじめる費用(アパートの敷金や家財道具の購入費など)は入学者1人当たり平均39万3000円です。

授業料や通学費など「在学費用」はいくらか

いざ入学すると、授業料の他にも通学費用などの支払いが始まります。先述の日本政策金融公庫の調査より、在学費用の平均額も確認しましょう。

国公立大学

学校教育費:105万8000円

家庭教育費:9万2000円

合計:115万円

私立大学(文系)

学校教育費:143万2000円

家庭教育費:8万9000円

合計:152万1000円

私立大学(理系)

学校教育費:183万3000円

家庭教育費:8万9000円

合計:192万2000円
※「学校教育費」とは、授業料、通学費(通学定期代、通学用の自動車の燃料費や維持費など)、その他の学校教育費(教科書・教材費、学用品の購入費、施設設備費など)。
※「家庭教育費」とは、補習教育費(学習塾・家庭教師の月謝、通信教育費、参考書・問題集の購入費など)と、おけいこごとにかかる費用。

進学先によって1年間100~200万円程度ですね。

自宅外の学生であれば、仕送り費用も必要です。仕送り費用の年間平均額は90万3000円(月額7万5000円)でした。仕送りが必要なご家庭は+100万円程度と考えておきましょう。

大学の入学・在学費用をあわせるとまとまった金額になりますね。ご家庭によっては親の貯蓄だけでなく、奨学金を借りたり、子どもがアルバイトをしたりする場合もあります。大学生の収入と学生生活費について、平均額の内訳をみてみましょう。

大学生の収入と学生生活費のリアルな内訳は?

独立行政法人 日本学生支援機構が全国の学生(大学学部、短期大学本科、大学院の学生で社会人学生を含む。通信課程、休学者及び外国人留学生は除く)から抽出した9万654人に調査を行った「令和2年度学生生活調査」(2021年9月30日公表)から、大学昼間部の自宅生の収支の平均額を確認します。

大学昼間部の収入平均額及び学生生活費の内訳

【収入】自宅(国立/私立)

家庭からの給付:58万9000円/102万400円

奨学金:18万1400円/35万6800円

アルバイト:35万4000円/41万5900円

定職収入・その他:2万9600円/3万6100円

計:115万4000円/182万9200円

【支出】自宅(国立/私立)

授業料:49万円/103万3200円

その他の学校納付金:1万300円/15万1300円

修学費:5万100円/4万5900円

課外活動費:2万700円/1万6200円

通学費:6万1800円/6万6200円

小計(学費):63万2900円/131万2800円

食費:8万300円/8万6700円

住居・光熱費:ー/ー

保健衛生費:3万6600円/4万1400円

趣味・し好品:11万3500円/13万1100円

その他の日常費:12万3800円/13万2800円

小計(生活費):35万4200円/39万2000円

計:98万7100円/170万4800円

収入の内訳を見ると、家庭からの給付のほかに奨学金やアルバイトの金額も多くなっています。国立と私立では、収支ともに約70万円ほどの差があります。

「自宅」と「下宿、アパート、その他」を比べると、「下宿、アパート、その他」の学生は「食費」で27万円前後、「住居・光熱費」で50万円前後、支出額が上がります。

そのため、「下宿、アパート、その他」の学生の支出平均額は国立で172万1800円、私立で241万4300円。その分、収入では家庭からの給付や奨学金が多い傾向にあります。

学生生活費用については、ご家庭の貯蓄や奨学金、アルバイトなどでまかなうご家庭が多いようです。お子さんが希望する進学先に進むためにも、さまざまな手段を考えておくといいでしょう。

学資保険や預貯金、資産運用などで教育費を貯めながらも間に合わない場合には、何を利用して、いくら借りるかは前もって計画しておきましょう。奨学金の他にも教育ローンや、大学無償化制度が利用できる場合もあります。大切な進路のことですから、お子さんとも話し合いながら決めていくといいでしょう。

参考資料

独立行政法人 大学入試センター「令和4年度試験」(https://www.dnc.ac.jp/kyotsu/shiken_jouhou/r4.html)

日本政策金融公庫「教育費負担の実態調査結果(2020年10月30日発表)」(https://www.jfc.go.jp/n/findings/pdf/kyouikuhi_chousa_k_r02.pdf)

独立行政法人日本学生支援機構「平成30年度学生生活調査」(https://www.jasso.go.jp/statistics/gakusei_chosa/2018.html)

独立行政法人日本学生支援機構「令和2年(2020年)度学生生活調査」(https://www.jasso.go.jp/statistics/gakusei_chosa/2020.html)

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