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日経平均は2万8000円台を回復したが下げ止まるか? 依然続くオミクロン株懸念

LIMO / 2021年12月6日 6時45分

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日経平均は2万8000円台を回復したが下げ止まるか? 依然続くオミクロン株懸念

「オミクロン株」が世界の株式相場を引き下げ

2021年12月3日の東京株式市場で、日経平均株価の終値は前日より276円20銭高の2万8029円57銭と、終値ベースで2万8000円台を回復しました。

先週は、新型コロナウイルスの変異型「オミクロン株」による感染拡大のニュースが世界の株式相場を引き下げました。しかし、足元で急落したことから自律反発を期待した押し目買いも入りやすくなっていました。3日昼前に米議会上院が新たなつなぎ予算案を可決したと伝わると、日本株も買われる展開となっています。

今週の動きはどうなるでしょうか。3日の米株式市場でダウ工業株30種平均は反落し、前日比59ドル71セント安の3万4580ドル08セントで終えています。同日発表の11月の米雇用統計では非農業部門の雇用者数が前月比21万人増と市場予想(55万人増)を大幅に下回りました。

米国でもオミクロン株の感染者が相次いで確認されていることから、経済活動の再開が遅れるとの見方が広がっています。また、米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長は量的緩和縮小ペースを加速させる方針です。週初日本株も上値の重い展開になるのではないかと考えられます。

足元の局面で難しいのは、米株が乱高下といえるくらいの激しい値動きになっていることです。ダウ平均は1日に461ドル以上下げ、10月4日以来の安値を付けた一方で、翌2日には617ドル高と今年最大の上げ幅を記録。3日は上述のように、約60ドル安となりました。

3日の東証1部の売買代金は概算で2兆9347億円と、商いは活況です。ボラティリティは高いですが、その分、チャンスも大きいと言えます。

相場の格言で、12月は「掉尾(とうび)の一振」とも言われます。感染状況は予断を許さないところですが、その中で株価が上昇している銘柄もあります。年末に向け、好業績の銘柄を中心に物色したいところです。

なお、10日には日銀の企業物価指数(11月)、11月の米財政収支、米CPI(消費者物価指数)も発表されます。足元での経済状況を確認する上で注目されます。

主要な移動平均線を割り込むが押し目買いも

先週の日経平均の値動きをテクニカル面から振り返ってみましょう。前週末26日には大きな陰線となり、25日移動平均線、75日移動平均線、200日移動平均線という主要な移動平均線を割り込んでしまいました。

先週は、これらを回復できるかどうかがポイントでした。実際には逆にこれらの移動平均線に上値を押さえられるような形でさらに下落してしまいました。ただ、週半ばから週末にかけては下げ渋っています。

今週以降の展開はどうなるでしょうか。12月3日には一時2万7588円と、心理的節目である2万8000円を割り、やや心配されました。しかし、その後は長い下ヒゲを付けて反発し、陽線となっています。直近の安値である10月6日の安値(2万7293円)も割りませんでした。

中期的なトレンドを見ると、8月20日の安値(2万6954円)と、10月6日の安値(2万7293円)を結ぶ上昇トレンドとなっています。

先週末はちょうどこの上昇トレンドのチャネルの下限あたりで下げ止まって反発しました。その点では止まるべきところでしっかりと止まったという印象です。今週以降の上昇が期待できますが、上値メドは直近の戻り高値である11月16日の高値(2万9960円)および心理的節目となる3万円です。

現状は、25日線、75日線、200日線が2万9000円あたりに収れんしています。今週まずはこの移動平均線を上抜けできるかどうかが注目されますが、このあたりで上値が重いようであれば、しばらくもみ合うことも想定されます。

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