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【なぜ?】クリスマスの花に「ポインセチア」が選ばれる理由とは

LIMO / 2021年12月8日 16時15分

【なぜ?】クリスマスの花に「ポインセチア」が選ばれる理由とは

【なぜ?】クリスマスの花に「ポインセチア」が選ばれる理由とは

クリスマスシーズンに欠かせない、赤い華やかな花といえば「ポインセチア」を思いつく人も多いことでしょう。

なぜポインセチアはこんなにポピュラーな存在となり、クリスマスの定番として飾られるようになったのでしょうか?

今回は、クリスマスを彩るポインセチアについて、またポインセチアとクリスマスの関係について紹介します。

ポインセチアはどのような植物?

最初に、ポインセチアがどのような植物なのか紹介しましょう。

【ポインセチア】

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赤が鮮やか!ポインセチア(tkyszk/Shutterstock.com)

トウダイグサ科トウダイグサ属

常緑低木

原産:中南米、メキシコの山地

参考価格:500円前後(3号ポット)、3000円前後(5号鉢)

名前の由来

ポインセチアは19世紀にアメリカの初代メキシコ公使ジョエル・ロバーツ・ポインセットが「冬に咲く赤い花」を母国に持ち帰ったことから広まりました。

ポインセチアという名前は、このメキシコ行使ポインセットにちなんで名付けられたものです。

ポインセチアが日本に入ってきたのは明治時代。

ポインセチアの赤い花は、大酒飲みで顔が赤い伝説の動物「猩々(しょうじょう)」に似ているということから、猩々木(ショウジョウボク)という和名で呼ばれていました。

現在この和名は、ほとんど使われていないのはご存知のとおりです。

ポインセチアの花、本当は「苞」

ポインセチアの赤く色づいた部分は花のようにも見ますが、じつは花ではなく苞(ほう)と呼ばれる部分です。花は苞の中心部に集まっている小さな黄色い部分です。

苞は日照時間に影響を受けて色づくため、苞を赤や白に色づかせるためには「短日処理」が必要となります。短日処理とは、人為的に短日の状況を作ってその状態に置くことです。

クリスマスシーズンに合わせるなら、9月下旬~10月上旬に短日処理を始めます。

植物は照明や街灯の光にも反応してしまうため、日没から朝8時くらいまで照明などの当たらない場所に置くか、段ボール箱などをかぶせます。

そうすると苞がだんだんと色づいてきます。

ポインセチアの耐寒性

ポインセチアは観賞シーズンがクリスマスシーズンであることから、寒い地域の植物だと思われがちです。

じつはポインセチアは熱帯の植物。暑さに強く寒さに弱い性質なので、本来冬は暖かい室内で育てる植物です。

ポインセチアは鉢植えの小ぶりなイメージですが、これは観賞用に品種改良されたもの。

本場メキシコでは地植えで育つワイルドな植物。日本でも亜熱帯に属する沖縄などでは、地植えで庭木として育てられています。中には数メートルほどのものも。

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大きく育つポインセチア(Gekko Gallery/Shutterstock.com)

原産国であるメキシコの原住民は、ポインセチアの赤い苞は染料などに利用していたことから、生活とも関わる植物であったことがわかります。

ポインセチアの品種

古くからクリスマスで親しまれているポインセチアは赤色。

近年では苞の色がピンクや白、オレンジや紫、斑入りなどさまざまな品種が登場し、苞の形も個性豊かで幅広いバリエーションが生まれています。

有名な品種には、ウィンターローズ、ホワイトジングル、レモンスノー、また、国内外で数々の賞を受賞したプリンセチアなどがあります。

なぜポインセチア?クリスマスの花に選ばれる理由とは?

クリスマスを彩り鮮やかに飾る花として、世界中でポインセチアが飾られています。その理由は何なのでしょうか。

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bear_productions/Shutterstock.com

理由のひとつめは、ポインセチアの鮮やかな色あいです。

クリスマスカラーといえば、赤、緑、白。この3色には意味があります。

赤は「キリストの流した血」、緑は「永遠の愛や命」、白は「純潔」を表しています。同じように、ポインセチアの苞と葉は赤と緑、樹液が白。クリスマスのイメージにぴったり当てはまります。

また、赤いポインセチアの花言葉が「聖夜」であることに注目しましょう。

じつはポインセチアの花言葉はポインセチアの色によって異なります。クリスマスを象徴する赤いポインセチアの花言葉は「聖夜」「幸運を祈る」「私の心は燃えている」「祝福」。

ちなみに、ピンクのポインセチアの花言葉は「思いやり」「清純」、白のポインセチアの花言葉は「慕われる人」「あなたの祝福を祈る」です。

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白のポインセチア(barmalini/Shutterstock.com)

「聖夜」という花言葉は、まさにクリスマスにふさわしいと言えるでしょう。赤いポインセチアには、幸せを願ったり、情熱をイメージした花言葉が込められているのです。

さらに、ポインセチアの形が「ベツレヘムの星」を連想させることも挙げられます。

ベツレヘムの星は東方三賢者にイエス・キリストの誕生を知らせ、三賢者をイエスの元へ導いたとされています。

クリスマスのシンボルカラー、花言葉、星に似た形、いずれをとってもポインセチアがクリスマスのイメージと重なる部分が多いようです。

クリスマスの花として飾られるようになったのは自然な流れかもしれませんね。

まとめにかえて

クリスマスに飾るポインセチアは、じつは毎年楽しむことができる植物。短日処理など必要なお世話もありますが、キレイに色づいたときの嬉しさは格別です。

園芸店やホームセンターに行くと、今がポインセチアの販売ピーク。所狭しと赤やピンク、白のポインセチアが飾られています。

もしお気に入りの鉢が見つかったら、ぜひポインセチアを飾ってみませんか。一鉢あるだけで、お部屋がクリスマスの雰囲気になりますよ。

参考資料

みんなの趣味の園芸「ポインセチアの育て方・栽培方法」(https://www.shuminoengei.jp/m-pc/a-page_p_detail/target_plant_code-276/target_tab-2)NHK出版

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