投資や資産運用が上手な人は「自己肯定感が高い人」が多い、と考える3つの理由
LIMO / 2021年12月12日 10時55分
投資や資産運用が上手な人は「自己肯定感が高い人」が多い、と考える3つの理由
新型コロナウイルスの変種株の登場や驚くようなインフレ率を背景に、米国の株式市場は乱高下。また、日本の株式市場のパフォーマンスもさえません。
投資や資産運用をしている人の中で、「自分は投資が下手だ」「自分の資産運用はうまくいっていない」と考えている人も多いのではないでしょうか。
そうした人の中には、他人が投資や資産運用しているのを見て、次のように思う人も少なからずいると思います。
「あの人は投資が上手い」
「そんなバタバタ運用していなさそうなのにしっかりと資産運用ができている」
「相場があれているのに何で平気そうな顔をしているのだろう」
このように投資や資産運用が上手な人はどのような人なのだろうと気になる人もいるかと思います。
そこで、私が国内外の金融機関で資産運用に携わってきた中で、投資や資産運用が上手な人に共通する特徴とその理由についてみていきます。
結論から先にお話をすると、投資や資産運用が上手な人は間違いを認める自分を受け入れる自己肯定感が高い人が多い傾向になると考えています(※編集部注)。
【※参考記事】自己肯定感を高めるために元外資系金融出身者メンタル強者が実践してきた、誰にでもできる3つ行動(https://limo.media/articles/-/26406)
投資や資産運用上手は自己肯定感が高い
自己肯定感とは何でしょうか。
自己肯定感の定義は様々ありますが、自己肯定感が高い人というのは、「自分をありのまま受け入れることが他人よりも上手」と言い換えることができます。
自己肯定感と投資は、一見すると、それぞれ結びつかなさそうなキーワードではありますが、実は投資の現場では大きく関係していると考えています。
その3つの理由についてみていきましょう。
その1:相場のテーマは移ろいやすく、自分を持つことが必要
たとえば、株式市場が熱を上げるテーマは、その時々で変わります。
細かく見れば、毎日変わることもありますし、ちょっと長い目で見れば、数か月から数年続くものもあります。
ただ、相場のテーマが変わること自体は、相場そのものなので、相場のテーマが変わってしまうことを自分で責めても仕方がありません。
私が社会人になりたての頃に、職場の先輩に「どんな人が投資上手といえるのですか?」と質問したところ、「風見鶏のような人」と答えが返ってきてその時は理解できなかったのですが、今思うと、「変化を受け入れることを自分で準備できている人」と理解できるようになりました。
実際、その後、プロ投資家として成功している人を見ると、朝令暮改というように、異常に自分の考えにこだわらない人が多かったというのに気づくことになります。
その2:人間は完ぺきではない、間違いを受け入れることが必要
投資はいかに間違いを少なくするかのゲームです。
現在、投資信託では人間が積極的に運用するアクティブファンドよりも、機械的に運用するインデックスファンドが人気です。
その理由が、プロ投資家といえどもミスを犯し、ベンチマークであるインデックスに長期においてパフォーマンスで負けてしまうことが多いからです。
もちろん、アクティブファンドでも長期で驚くようなパフォーマンスを出し続ける投資信託も
したがって、いかなる投資家も必ずどこかで間違うことは前提としつつ、反省することはあっても自分の判断ミスを責めるのではないことが大事だということです。
そして間違う自分というのが前提であれば、仮に投資判断で結果的に間違っても自分を受け入れることが簡単になります。
その3:投資のキホンは継続すること、くよくよしていても始まらない
投資はよい投資機会が時間とともにそうではなくなることの繰り返しです。
もちろん永遠に投資してもよいというような案件に巡り合えれば素晴らしいことですが、基本的には、「投資して売却する」の繰り返しです。投資上手か、資産運用上手かは、この繰り返しができるかで決まるといっても過言ではないでしょう。
ここまでお話ししたように、この繰り返しを続ける中で、間違いは当然あります。
しかし、間違ってもくよくよしていては始まりません。
また、次の投資機会を探す必要があります。
私の経験の中でも、プロ投資家で長く第一線でパフォーマンスの良い人には、ネアカの人の割合が高かく、投資への細部へこだわるは必要ですが、過剰に神経質な人は相場が大きく崩れた際に、パフォーマンスと一緒に立ち直れない人はよく見かけました。
参考資料
失敗しないために知っておきたい、つみたてNISAの意外な落とし穴(https://limo.media/articles/-/25844)
資産運用会社の元勤務者が教える、定年後の退職金運用法(https://limo.media/articles/-/18917)
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