中学入学準備でお金が飛んでいく! 公立でも金額がバカにならない現実
LIMO / 2021年12月17日 18時15分
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中学入学準備でお金が飛んでいく! 公立でも金額がバカにならない現実
小学校から中学校への進学で、大きな変化の一つと言えば制服を着るようになることです。私服の中学校もあるものの、全国的には中学生になったら制服を着るのが一般的です。
年明けから制服の採寸が始まりますが、公立中学校といえども購入にはまとまったお金が必要です。制服だけではなく、体操着はもちろんのこと、学校によっては指定カバンなど買い揃えておくアイテムは多岐にわたります。
さらに部活に必要な物にかかるお金も馬鹿になりません。以下、こうした出費について細かく見ていきます。
夏服・冬服、体操着などの準備で10万円を超えることも
小学校の入学準備で一番話題になるのはランドセル。ランドセルもひと昔前に比べると高価格帯が増えてきましたが「入学準備でお金が飛んでいった」と口にする方はそれほど多くないように思います。
しかし中学進学時には、まとまったお金が必要となります。公立中なら私立中に比べれば安く済む、という印象がありますが小学生のように普段着の私服を着て行くわけではありません。学校の制服を着て通学し、しかも夏服と冬服を揃えておく必要があります。
シャツやブラウスも指定の場合、お手頃価格の市販品で済ませられません。制服以外にも体操着や運動靴、指定カバンなどを全て新品で購入すると、軽く10万円を超すことも珍しくありません。「思った以上にかかる」というのが中学校の入学準備なのです。
ただし、中学校によってはバザーで卒業生の制服を出品するところもあり、家計負担を和らげる取り組みを行っています。また、学生服に特化しているリサイクルショップも存在しており、リユース品を活用することで入学準備の出費を抑えることもできます。
入学前後は出費ラッシュ
中学校入学では、制服の購入など準備期間だけの出費だけにとどまりません。部活によってはお揃いのユニフォームやジャージを買います。これ以外にも、遠征費や備品もかかるので「小学校以上にお金がかかる世界」が待ち受けているのです。
中学校の学習指導要領の総則には、「生徒の自主的,自発的な参加により行われる部活動」と記されており、あくまで入部は任意となっています。ただ、現実的にはほとんどの生徒が何かしらの部活に所属しているイメージがあるのではないでしょうか。
そのイメージが正しいことは調査からも明らかになっています。スポーツ庁の「平成29年度運動部活動等に関する実態調査」によると、中学校(対象校全国456校の生徒39,524人)では以下のような結果でした。
運動部所属・・・70.6%
文化部所属・・・19.0%
運動部と文化部両方・・・0.9%
複数の運動部・・・1.0%
複数の文化部・・・0.4%
所属していない・・・8.1%
つまり、9割以上の中学生が何かしらの部活に所属しているのです。
文部科学省の方針は「自主的、任意」ですが、実際は大多数の中学生が入部しているわけです。もちろん、本人の意思で入る場合が多いでしょうが、周りの雰囲気で「とりあえず入る」という生徒もいることで、これだけ高い割合になっているのかもしれません。
道具やシューズ代も馬鹿にならない
こうして中学に入ると部活動に所属するのが当たり前になるため、部活動に関わる支払いも思いがけない出費になります。出費の程度は部活によって様々ですが、全くお金がかからない部活動は限られています。
たとえば、サッカーや野球、バスケットボール、陸上など、ほとんどの運動部では競技に適した靴を購入する必要があります。剣道部や柔道部では、専用の道着がなければ稽古することも大会に出場することもできません。
学校の備品があれば貸出で済みますが、全ての部活にまんべんなく備品が用意されていると考えるのは現実的ではありません。多くの場合、必要なものは家庭で準備することになります。
そして今の部活動では、最低限の道具等を買うだけではなく、お揃いのウインドブレーカーを購入したり、団結力を高める目的で部活オリジナルのTシャツを作ることも珍しくありません。こうした「必要不可欠ではないアイテム」の存在も忘れてはいけないでしょう。
このように「公立中だからお金はあまりかからない」とは言えず、年明けからの半年間は進学準備や部活動などでかなり支出額が増えます。
それ以外にも中学進学前後からの通塾を検討している場合は、入学前から入学後にどれだけお金が必要となるのか事前にシミュレーションした方が無難です。ふたを開けたら家計への負担が無視できないほどお金がかかる、ということにならないよう気を付けたいですね。
参考資料
中学校の学習指導要領・総則(https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/new-cs/youryou/chu/sou.htm)(文部科学省)
平成29年度 運動部活動等に関する実態調査(https://www.mext.go.jp/sports/b_menu/sports/mcatetop04/list/detail/__icsFiles/afieldfile/2018/06/12/1403173_2.pdf)(スポーツ庁)
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