イマドキのお歳暮、もらったら嬉しいもの第1位は? 予算も調査
LIMO / 2021年12月23日 17時30分
![イマドキのお歳暮、もらったら嬉しいもの第1位は? 予算も調査](https://media.image.infoseek.co.jp/isnews/photos/toushin1/toushin1_26494_0-small.jpg)
イマドキのお歳暮、もらったら嬉しいもの第1位は? 予算も調査
今年も残り少なくなりました。12月はクリスマスプレゼントやお歳暮、年が明ければお年玉やお年賀と、支出が増える時期ではありますが、親しい人や大切な人へ何を贈ろうかと考えるのも楽しい時間ではないでしょうか。
ハースト婦人画報社とリンベルが共同運営する「婦人画報のお取り寄せ」が行ったお歳暮に関するアンケート調査(対象:「婦人画報のお取り寄せ」ユーザー4623人)によると、「今年お歳暮や冬ギフトを贈る予定がある」と答えた人は全体の約7割にのぼるそうです。
一方、お歳暮やお中元の市場規模は大きく縮小しているという統計もあります。今どきのお歳暮・冬ギフトは、どんな商品が喜ばれるのか、また予算はどのくらいなのかなど、調査結果から見ていきましょう。
もらえたら嬉しいプレゼント第1位は?
ひと昔前のお歳暮の定番といえば、ハムやビールを思い浮かべる人が多いのではないでしょうか。ただ、最近はその定番にも変化が出てきているようです。
上述の調査で、「お歳暮」や「冬ギフト」でもらえたら嬉しい物は何かを聞いたところ、トップ5は次の通りでした(複数回答、図表1参照)。
洋スイーツ・洋菓子:73.3%
和菓子:50.0%
肉・肉加工品:44.5%
魚介・海鮮・水産加工品:37.6%
果物、野菜:37.0%
図表1:「お歳暮」「冬ギフト」でもらえたら嬉しい物(n=4,623)
![](https://limo.ismcdn.jp/mwimgs/6/f/-/img_6fc915749c8e41d12b9a32025d2240df39248.jpg)
出所:『婦人画報のお取り寄せ』(株式会社ハースト婦人画報社/リンベル株式会社)による調査
最も回答が多かったのは「洋スイーツ・洋菓子」で、2位の「和菓子」と大きく差が開いています。筆者も、先日親友から名の知れた洋菓子店のクッキー詰め合わせをいただく機会がありました。おしゃれな缶に入ったミニサイズのクッキーがとても可愛らしく、味だけでなく見た目も楽しめます。
このように、普段自分では買わないものを贈られるのは、特別感があって嬉しいものです。そういう意味では、有名店のスイーツはギフトとしては最適なのかもしれません。また、甘いものは子どもから大人まで万人受けしやすいのも、第1位になる所以といえそうです。
お歳暮の予算で最も多い価格帯は?
また、お歳暮に一点いくらくらいの商品を購入する予定かという質問への回答は次のようになっています(n=3,188)。
3000円~5000円:49.1%
5000円~1万円:34.2%
3000円未満:10.3%
1万円以上:6.4%
最も多い価格帯は「3000円~5000円」で約5割、次いで「5,000円~1万円」の3割強。あまり高価な品物では、かえって相手に気を遣わせてしまうこともあるでしょうから、「3000円~5000円」くらいの価格帯で手軽に贈れるギフトを選んでいるケースが多いようです。
お歳暮を贈る相手は「家族・親戚」が8割以上
さらに、お歳暮を贈る相手について聞いたところ、トップ3は以下の結果になりました(複数回答、図表2参照)。
家族・親戚:82.2%
友人・知人:45.5%
上司・取引先:24.4%
図表2:お歳暮を贈る相手(n=3,188)
![](https://limo.ismcdn.jp/mwimgs/a/6/-/img_a654c714b3ade7a03c9a709d7f08439133779.jpg)
出所:『婦人画報のお取り寄せ』(株式会社ハースト婦人画報社/リンベル株式会社)による調査
コロナ禍で2回目の年末となり、なかなか会えない家族や親戚、親しい人に対して、日頃の感謝の気持ちを伝えるために、お歳暮を贈る人も多いのかもしれません。
一方で、以前は当たり前だった企業同士のお歳暮事情には変化が出てきています。お歳暮は、その1年の感謝の気持ちを伝えるための贈り物ですが、「取引先へ物を贈る」「取引先から物を受け取る」という行為が、コンプライアンス上、好ましくないと禁止する企業も増えてきています。
加えて、社内でも上司にお歳暮を贈ることを禁止している企業もあるようです。コンプライアンスや虚礼廃止という時代の流れから、会社関係でのお歳暮のやり取りは、減り続けていくのかもしれません。
お中元・お歳暮の市場規模は年々減少しているが・・・
矢野経済研究所の調査によると、お中元とお歳暮の市場規模は、2016年の1兆7850億円から2020年の1兆5600億円(見込)へと、この5年ほどで2250億円の減少になっています。
一方で、「誕生日」「母の日」「父の日」などを含むギフト市場全体の2020年の規模は9兆8840億円(見込)。2016年の10兆1681億円を下回っているものの、2021年は10兆4605億円と増加が予想されています。
形にこだわったフォーマルなスタイルから、贈りたい人に気軽に贈るカジュアルなスタイルへと、ギフトのカタチも変化してきているといえそうです。
おわりに
今回の調査結果では、お歳暮でもらえたら嬉しいものの上位に、「洋スイーツや洋菓子」と「和菓子」が挙げられています。贈るギフトに迷ったら、美味しいスイーツを選べば失敗することは少ないかもしれません。3000円~5000円の予算であれば、選択肢も多く、逆に目移りしてしまいそうですね。
また、時代の移り変わりとともに、会社関係の形式的なお中元・お歳暮は減少しているようですが、その一方でカジュアルギフトが増加しているということですから、なかなか言えない日頃の感謝の気持ちをギフトと共に伝えてみるのもいいのではないでしょうか。
参考資料
2021年 お歳暮に関する調査結果発表(https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000365.000008128.html)(株式会社ハースト婦人画報社)
ギフト市場に関する調査を実施(https://www.yano.co.jp/press-release/show/press_id/2637)(2021年1月27日付、株式会社矢野経済研究所)
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