不動産投資VS株式投資!それぞれのメリット・デメリットと3つの共通点を税理士が解説
LIMO / 2022年1月1日 11時0分
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不動産投資VS株式投資!それぞれのメリット・デメリットと3つの共通点を税理士が解説
2022年がはじまります。今年こそ貯蓄を増やそうと意気込んでいる方も多いのではないでしょうか。貯蓄を増やす方法として耳にすることが特に多いのが、不動産投資や株式投資です。
ただ、不動産に投資するか、株式に投資するかは、同じ投資でも全く違います。そこで今回は税理士である筆者が、それぞれのメリット、デメリットを考えてみました。
不動産投資のメリット
不動産投資のメリットとして、金融機関が融資をしてくれることが挙げられます。不動産投資ローンを活用することで高いレバレッジをかけることができます。個人の属性を活かすことが出来るので、高所得者であればあるほど、金融機関から良い条件で融資を受けることができるでしょう。
また、管理会社が管理をしてくれるので手間がかかりません。キャッシュフローが回っていれば、時間が借入金を減らしてくれます。家賃収入が入ってくると、まずは元本と利息を金融機関へ返済していきますので、借入金の残債が減っていきます。
このほか、価格変動が緩やかで、安定的な投資が可能なのもメリットです。
不動産投資のデメリット
ここからは、不動産投資のデメリットに触れていきます。
不動産投資は、投資というより経営に近いため、知識を蓄える範囲がとても幅広くなります。銀行や業者、専門家など様々な人とのコミュニケーション能力も必要となってくるでしょう。不動産業者に買い手・売り手を見つけてもらう必要があります。
また、すぐに売却できないため流動性に難があります。購入条件が悪ければ、長い期間苦しむことになります。短期間で儲けることは難しいとも言えるでしょう。
さらに、税金の計算が複雑で、損益計算書にて、細かく計算する必要もあります。所得税率は5%~45%、法人税等の実効税率は21%~33%となり、同じ物件であっても購入名義によって支払う税金が異なってきます。
空室や災害、さまざまなリスクも
不動産投資で注意したいポイントとして、空室リスクがあります。空室が発生してしまうと家賃収入が減少し、ローンの支払いがある場合、月々の収支が赤字となる可能性もあります。
また、災害リスクも気を付けたいところ。地震や台風、火災などで物件が損壊してしまうと家賃収入が得られない中で大規模修繕が発生してしまいます。火災保険などに加入しておくことで、ある程度の対策を施すことは可能ですが、すべての災害リスクを完全に回避することは難しいでしょう。
株式投資のメリットは?
株式投資のメリットは、不動産よりも流動性が高くすぐに売買できるところが挙げられます。インターネット環境が整っていれば柔軟に売買でき、証券会社によっては夜間も売買が可能です。うまくいけば短期間で儲かる可能性もあるでしょう。
また、1人で完結できるので、他人とのコミュニケーションなどが基本的には必要ないのも不動産投資との違いです。高収益が見込まれる時に売却して利益を確定したいとき、さらなる下落を回避するために売却したいときなど、自身の投資判断に基づき柔軟に売買ができます。株主優待を受け取れる銘柄があるのもうれしいポイントです。
税金の計算がシンプル
税金の計算が楽で税率が低いのも、株式投資のメリットです。売却価格-購入価格という簡単な計算で投資利益が分かります。
また、分散投資がしやすく、株式は証券会社によっては数百円程度など、少額で購入可能です。そのため少々まとまったお金があれば、多くの銘柄を同時に保有することができます。
株式投資のデメリット
株式投資のデメリットのひとつに、金融機関が融資をしてくれない点が挙げられます。不動産投資と比べると、元本より大きな金額で投資を行う余地が小さいといえるでしょう。不動産投資や為替に投資するFXなどは高いレバレッジをかけられる投資手法ですが、株式ではレバレッジをかける余地は3倍程度です。
また、価格変動が激しく、損失リスクが大きいのも注意したいところ。株式はハイリスクな商品で、業績や経済環境が悪ければ、大幅な損失が発生するケースもあります。
ルール通りに売買するには胆力(度胸)が必要
株式投資では利益をいかに出すかに意識がいきがちです。ただ、予想と異なる値動きによって損失が出た場合に、損切するなどして、ルール通りに対応できるかがポイントになります。損切りが重要だとわかっていても、損失を確定させることに抵抗があるもの。「いつか戻るはず」という根拠のない考えが頭をめぐるため、胆力(度胸)が必要です。
また、保有期間の収入は、半年に一度、もしくは得られない可能性があるのも注意したいところ。配当収入を重視した場合に当てはまりますが、株式を保有している間に定期的に得られる配当収入は、多くの企業で半年に一度しか受け取れません。そのほかの収入は、株価が上昇したタイミングでうまく株式を売却し現金化しなければ現金としては手元に入ってきません。
不動産投資と株式投資の3つの共通点
このように同じ投資でも、色々な違いがありますが、共通している点も下記のようにあります。
自己責任である点
キャピタルゲインとインカムゲインの両方を狙う点
人を雇う必要がない点
どちらの投資をされるとしても、他人任せにはせずに自分の意志で判断することが大切です。
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