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40代~50代の貯蓄、おひとりさまの平均・中央値はいくらか

LIMO / 2021年12月27日 5時50分

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40代~50代の貯蓄、おひとりさまの平均・中央値はいくらか

2021年も残すところわずかとなり、年末の慌ただしさを感じます。そんな中、2020年度の統計調査結果が続々と発表されているのをご存知でしょうか。

例えば5年に1度の国勢調査。この結果もつい先日公表されましたが、発表によると、男女ともに未婚の割合が5年前よりも増えています。

生涯未婚率が高まるという声があるように、多様性が尊重されるこれからの社会では、結婚以外にいろいろな家族のカタチを見出す人も増えると考えられます。

一方で、生涯独身で過ごすという決意をした人にとっては、老後を見据えた貯蓄計画(※編集部注)が重要になるのも事実です。今回は、「40~50代のおひとりさま」にフォーカスをあて、貯蓄事情をさぐってみます。

【※参考記事】50歳を超えてから「月30万円の不労所得」を作る4つの方法(https://limo.media/articles/-/24980)

40~50代・働き盛りのおひとりさま。貯蓄額平均はいくら?

まずは金融広報中央委員会の「家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査](令和2年)」を参考にしながら、40~50代おひとりさまの貯蓄事情を見てみます。

*40歳代・単身世帯の貯蓄

(金融資産を保有していない世帯を含む)

平均:666万円 中央値:40万円

金融資産非保有:35.5%

200万円未満:21.1%

200~400万円未満:7.9%

400~700万円未満:8.2%

700~1000万円未満:4.3%

1000~1500万円未満:5.5%

1500~2000万円未満:3.6%

2000~3000万円未満:2.5%

3000万円以上:5.7%

無回答:5.7%

*50歳代・単身世帯の貯蓄

(金融資産を保有していない世帯を含む)

平均:924万円 中央値:30万円

金融資産非保有:41.0%

200万円未満:15.2%

200~400万円未満:6.8%

400~700万円未満:8.1%

700~1000万円未満:5.6%

1000~1500万円未満:5.3%

1500~2000万円未満:3.0%

2000~3000万円未満:4.3%

3000万円以上:7.6%

無回答:3.0%

40歳代も50歳代も、平均値と中央値では大きな差があります。平均は一つの大きな値に引っ張られる傾向にあるため、ここでは中央値の方が実態に近いと言えます。

貯蓄額が30万円~40万円というのは、老後を考えると心もとない金額ですね。

「200万円未満」や「金融資産非保有」が多い一方で、「1000万円以上」の割合も一定数います。堅実に貯めている人との差が、定年退職までに埋まるかどうかがカギとなりそうです。

おひとりさまのリスクと備え方

ひとことでおひとりさまといっても、生涯おひとりさまである人や、離婚や死別を経ておひとりさまになる人などさまざまです。

どんな生き方も尊重されますが、誰にでも共通して「リスクへの対策」は必要です。

子供のいる家庭なら「大黒柱が死亡したときの遺族保障(教育費等)」が必要なように、おひとりさまならではのリスクにも備えなければいけません。

例えば、病気などで働けなくなれば収入源がなくなるため、保険への加入を検討した方がいいでしょう。平行して、何かあったときの「貯蓄」がとても重要になります。

おひとりさまは自分のために使えるお金も多い傾向にありますが、何かあったときの備えも一人で用意しないといけません。

「直近の生活防衛費」と「長い目で見た老後資金」にはっきり色わけして、貯蓄をしていきましょう。

直近の生活を守るためには、年収の半分~1年分くらいの貯蓄が一つの目安になります。保険も組み合わせながら、しっかり備えましょう。

*おひとりさまの「老後のお金」を考える

少し難しいのが老後への備え方です。40~50歳の中央値である30万円~40万円では、あまりにも少ないのが現状でしょう。

ただ、2019年に話題になった「老後2000万円問題」も、「平均的な収入で働いた夫と専業主婦」というモデル夫婦で試算された数字のため、あまり参考になりません。

自分の老後を考えるときは、年金の見込み額を把握して、月々の生活費に足りない分を算出することが必要です。「ねんきんネット」などを活用し、年金受給額の見込み額を把握しましょう。

具体的にはどうする?「おひとりさま」のお金の育て方

平均や中央値を参考にしつつも、自分にとって必要な金額を明確にし、備えることが大切だとわかりました。

おひとりさまは自分でお金の使い道を決めやすいので、今日からでも貯蓄を始められるといいですね。今の家計がおおむね黒字なら、無理に節約する必要はありません。

今の生活も適度に楽しみながら、「つい使ってしまった無駄遣い」を洗い出し、貯蓄に回せる仕組みづくりをしましょう。財形貯蓄や自動積立定期などを利用し、強制的に貯蓄をするのもおすすめです。

また副業や転職で年収アップを目指すのもひとつですね。さらに資産運用でお金を育てるという方法もあります。

どんな方法でも共通するのが、「人によって合う・合わないがある」点と、「メリット・デメリットがある」という点です。デメリットはリスクとも言えますね。

預貯金にはリスクがないように思えますが、「低金利で利息が見込めない」ことや「インフレでお金の価値が下がる」という点が、人によってはデメリットになります。

情報を正しく収集すれば自分に合う方法がわかり、リスクを軽減する方法も見つかります。今はさまざまな媒体でお金についての情報が発信されているので、丁寧に情報収集をしてみましょう。老後も楽しく豊かに過ごしたいものですね。

参考資料

総務省「令和2年国勢調査」(https://www.stat.go.jp/data/kokusei/2020/index.html)

金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査](令和2年)」(https://www.shiruporuto.jp/public/document/container/yoron/tanshin/2020/20bunruit001.html)

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