来年こそ!「やる気が出ない子」に親は何をすればいいのか
LIMO / 2021年12月29日 18時30分
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来年こそ!「やる気が出ない子」に親は何をすればいいのか
小さい頃は親の言うことを聞き、何でも話してくれた子どもも、成長するにつれ親離れしたり、親に反発したりと、何を考えているか分からないことが増えてきます。
それどころか、勉強することに消極的で学校の宿題をこなすのがやっと。家庭学習や塾の宿題にもほとんど手をつけず、毎日のように親子げんかになってしまうというケースも…。そんな状況を改善しようにも、子ども本人のやる気が湧いてこなければ根本的な解決には至りません。
こうした堂々巡りを繰り返すのは、家庭内の雰囲気を悪化させるだけです。大切なのは、「やる気が出ない」のを子どものせいにするだけではなく、一度立ち止まって親子で考え、対策を講じていくこと。では、やる気を引き出すにはどうすればいいのか、好転の糸口を見つける方法を考えていきます。
やる気が出ない原因は一つではない
一口にやる気が出ないと言っても、原因は一つとは限りません。「親から口うるさく注意されて気力がそぎ落とされる」「友だちとケンカをして悩んでいる」「学校の成績が下降気味だがどうすればいいか分からない」など、大人と同じように人間関係や学校生活で深く悩むことがあるものです。
大きくなると素直に悩みを口にすることが減ってくるため、子どもの本心が見えなくなってきます。親としても何を考えているのか分からず、声を荒げて真面目に勉強に取り組んでいないことを叱り、家庭内がギスギスしてしまうといった悪循環に陥ることも珍しくありません。
また、悩みを複数抱えているとすぐに立ち直るのは難しく、落ち込んでいればやる気が出にくくなるものです。場合によっては、カウンセラーや医療の力を借りることが必要なくらい思いつめている可能性もあります。
そんな時に、「勉強しなさい」「やる気がないのは怠け癖があるから」と一方的に責めるだけでは、子どもの心を傷つけてしまいます。
なかなか難しいことですが、小言を言いたくなるのを少し我慢してみましょう。冷静になって子どもの様子を観察することで、今まで気がつかなかったことが見えてくることもあります。
まずは何かしら困っていることはないか様子を見たり、やさしく声をかけることなどを意識し、やる気の出ない根本的な原因を探ってみましょう。それが子どもの気力を引き出すきっかけにもなります。
現在より未来を見つめるように
一方、これまでの失態などを並べ立てて執拗に叱責しても、子どもの心には響きません。ますます親を遠ざけるようになり、状況を改善することは難しくなります。
「今までの行い」や「現在の状況」をクローズアップするより、未来について語り合う方が建設的です。遠い将来であっても、近い将来であっても、「自分がどうなるのか」を考えるよう促すことが現況打破の模索につながります。
子どもには「まだまだ時間はある」と思ってしまうかもしれませんが、現実はそうではありません。あっという間に中学生、高校生になり社会に出る時期を迎えます。
10歳の子も5年後には15歳、中学3年生になっています。高校進学やさらにその先の、人生を左右するような進路選択に直面することになりますから、その時に「ちゃんと勉強していれば良かった」と思っても後悔先に立たずです。
やる気を引き出すには、「勉強しなければどうなるのか」「なりたい職業に就くにはどういった進路を辿ればいいのか」を子どもなりに考えさせ、今どうすべきかを思案するプロセスは欠かせません。
自分らしい未来を歩むためにも、いま何をすることが必要かを見つめるようにする。スモールステップを繰り返し、なりたい自分に近づく気持ちが芽生えれば、自然とやる気も湧いてくるでしょう。
ただし、親が先回りして最悪な未来を強引に語るのと、子どもが考えて気づくのでは、「こうしたい」という気持ちの強さに差が生まれます。親の方も最初からとんとん拍子で進むことを期待せず、一歩ずつ前進するのを見守る根気強さも必要です。
子どもまかせにせず寄り添うように
子どものやる気が出ないのは、単に日々の生活に疲れているレベルから、人間関係や学業不振など容易に解決するのが難しい問題まで様々です。勉強に気持ちが向かない理由もそれぞれ異なります。
ただ、どんな場合であっても、一番身近な親から突き放されてしまえば子どもは行き詰まってしまいます。ダラダラ過ごしているのを「不真面目だから」と一言で片づけず、子どもが抱えている問題を探り、それと向き合うことから始めてみましょう。
そして、やる気が出てくるタイミングは個人差があります。結果を急ごうとせず、現状を少しずつ改善させていくことに注力していくようにしたいですね。
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