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手取り収入の何パーセントをみんな貯蓄に回しているのか

LIMO / 2022年1月3日 17時50分

手取り収入の何パーセントをみんな貯蓄に回しているのか

手取り収入の何パーセントをみんな貯蓄に回しているのか

気になるみんなのおカネ事情

2022年がスタートしました。今年こそは黒字体質を目指したい!と思う方も多いですよね。

新年は目標を立てるのに最適なとき。なんとなくこうなりたい、と思うだけでなく、具体的な計画を立ててみませんか?

貯蓄のコツは、大きな目標から小さな目標へと落とし込むこと。貯蓄の効果的な方法もたくさん知っておくと心強いですね。

キーポイントとなるのは、「手取りから貯蓄に回せる割合は年代ごとで変わる」点です。貯蓄ペースが変わることを想定した計画が必要になる、とも言えます。

そこで今回は、年代ごとの貯蓄に回す割合をまとめてみました。ぜひマネープラン(※編集部注)を立てる参考にしてみてください。

【※参考記事】つみたてNISAかイデコ始めるなら、正直どっちがいいか?イデコで資産1000万円の達人に聞いてみた(https://limo.media/articles/-/26088)

貯蓄は手取り収入の何パーセント?

金融広報中央委員会が公表した「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査] 令和2年調査結果」 によると、手取りから貯蓄に回す割合の平均は、10%でした。内訳を見ていきましょう。

5%未満:7.1 %

5~10%未満:14.3 %

10~15%未満:21.1 %

15~20%未満:5.0 %

20~25%未満:8.7 %

25~30%未満:1.9 %

30~35%未満:4.3 %

35%以上:3.5 %

貯蓄しなかった:28.7 %

無回答:5.3 %

一番多いのが「10~15%未満」の21.1 %、次いで「5~10%未満」の14.3 %です。「5~15%未満」が35%を占めるということなので、相場はこのあたりだと言えそうですね。

【20代~40代】手取りから貯蓄に回す割合は?

貯蓄率は、年代によっても変わると予想できます。子供の年齢によっては、教育費がかさばり貯蓄に回せないことも考えられますよね。そこで、先ほどの調査を20代から70代に分けて見てみます。

20代:手取り収入から貯蓄に回す割合平均:13.0%

金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査] 令和2年調査結果」を参考にLIMO編集部作成


(内訳)
5%未満:4.8%、5~10%未満:19.0%、10~15%未満:28.6%、15~20%未満:4.8%、20~25%未満:23.8%、25~30%未満:0.0%、30~35%未満:0.0%、35%以上:4.8%
貯蓄しなかった:4.8%、無回答:9.5%

 

30代:手取り収入から貯蓄に回す割合平均:13.0%

金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査] 令和2年調査結果」を参考にLIMO編集部作成

(内訳)
5%未満:7.5%、5~10%未満:11.8%、10~15%未満:29.7%、15~20%未満:10.4%20~25%未満:12.7%、25~30%未満:2.8%、30~35%未満:5.2%、35%以上:4.2%
貯蓄しなかった:9.0%、無回答:6.6%

 

40代:手取り収入から貯蓄に回す割合平均:11.0%

金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査] 令和2年調査結果」を参考にLIMO編集部作成

(内訳)
5%未満:5.5%、5~10%未満:21.8%、10~15%未満:23.5%、15~20%未満:5.9%、20~25%未満:12.7%、25~30%未満:3.9%、30~35%未満:2.9%、35%以上:3.3%
貯蓄しなかった:17.3%、無回答:3.3%

【50代~70代以降】手取りから貯蓄に回す割合は?

引き続き、50代以上の世帯についても見ていきます。

50代:手取り収入から貯蓄に回す割合平均:10.0%

金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査] 令和2年調査結果」を参考にLIMO編集部作成


(内訳)
5%未満:8.2%、5~10%未満:18.3%、10~15%未満:23.9%、15~20%未満:6.1%、20~25%未満:7.4%、25~30%未満:1.6%、30~35%未満:4.5%、35%以上:4.5%
貯蓄しなかった:22.3%、無回答:3.2%

 

60代:手取り収入から貯蓄に回す割合平均:8.0%

金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査] 令和2年調査結果」を参考にLIMO編集部作成


(内訳)
5%未満:6.2%、5~10%未満:8.3%、10~15%未満:16.3%、15~20%未満:3.4%、20~25%未満:8.6%、25~30%未満:1.5%、30~35%未満:4.9%、35%以上:2.8%
貯蓄しなかった:42.2%、無回答:5.8%

 

70代:手取り収入から貯蓄に回す割合平均:7.0%

金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査] 令和2年調査結果」を参考にLIMO編集部作成


(内訳)
5%未満:8.0%、5~10%未満:10.6%、10~15%未満:16.2%、15~20%未満:2.9%、20~25%未満:4.5%、25~30%未満:0.8%、30~35%未満:3.5%、35%以上:3.7%
貯蓄しなかった:43.4%、無回答:6.4%

こうして眺めると、「手取り収入から貯蓄に回す割合」は年を追うごとに少なくなります。年収があがっても同じ額を貯蓄に回していることや、子どもの成長に伴い貯蓄が難しいことなどが予想できます。

「貯蓄しなかった割合」にも注目

つづいて「貯蓄しなかった」割合も抜き出してみましょう。

20歳代…4.8 %

30歳代…9.0 %

40歳代…17.3 %

50歳代…22.3 %

60歳代…42.2 %

70歳以上…43.4 %

「手取り収入から貯蓄に回す割合」が減る一方で、「貯蓄しなかった割合」は増えています。教育費や住宅ローンの返済等で貯蓄割合が減るどころか、貯蓄がまったくできない世帯も増えることがわかります。

20代や30代で貯蓄しなかった割合は10%未満ですが、今後ライフスタイルの変化により、「貯蓄ができない」フェーズは多くの人に訪れます。転職期間中や育休期間中、病気療養中、子どもの大学入学年度などはその代表例でしょう。このような波に備え、貯蓄できるうちに実行できている若い人の現状は、ぜひ見習いたいものです。

ライフプランを考えた貯蓄のコツ

60歳以降は収入がダウンし、これまで貯めた老後資金で生活することになるので、貯蓄しない割合が大幅に増えるのは当然です。子どもが大学入学に重なることが多い50代も、貯蓄に回せる割合が少なくなります。

そう考えると、20代~40代までが貯蓄の黄金期と言えそうです。ただ、「将来に使うお金」のために「今の生活を切り詰める」というのは、100%正解とも言い切れません。

子どもがいる方にとっては、今この瞬間を子どもと楽しく過ごしたいと思うでしょう。そのためには、今使えるお金もしっかり確保しておきたいところです。

50代、60代と貯蓄ペースが落ちることを想定して、客観的に家計管理を考えることが大切になります。ライフイベントごとにかかる費用を算出し、逆算したシミュレーションが必要ですね。ライフプラン表とキャッシュフロー表は、FPなどに相談すれば無料で作成してもらえます。

貯蓄だけでなく、「資産運用」や「保険」なども活用し、お金を守りながら育てる視野も持ってみましょう。金融商品や方法は多岐にわたります。じっくり情報収集をして、自分に合う方法を見つけたいですね。

参考資料

金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査] 令和2年調査結果」(https://www.shiruporuto.jp/public/document/container/yoron/futari/2020/)

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