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夫の転職に嫁ブロックしないのは「年収800万円以上の女性」どれくらいいるか

LIMO / 2022年1月9日 15時0分

夫の転職に嫁ブロックしないのは「年収800万円以上の女性」どれくらいいるか

夫の転職に嫁ブロックしないのは「年収800万円以上の女性」どれくらいいるか

2022年が始まりました。今年の新たな目標の中に「転職」を掲げる男性もいるでしょう。独身の方は自分の好きなタイミングで転職できますが、家族がいると反対されるケースもあります。

株式会社Parasolが運営する未婚男女のマーケティング研究機関「恋愛婚活ラボ」が、2021年9月25日~30日に女性579人を対象に行った「夫の独立・転職の意識調査(2021年12月21日公表)」によると、夫の転職に嫁ブロックしないのは年収800万円以上の女性でした(※「嫁ブロック」とは転職や独立を考えた既婚男性が、妻の反対にあうこと)。

お子さんがいたり、妻の仕事状況や生活水準等によっては、夫の転職に不安を感じる方もいるでしょう。今回は夫の転職に対する女性側のお金を交えた事情をみていきましょう。

夫の転職「応援したい」はおよそ6割

「嫁ブロック」なる言葉があると、男性は転職に反対されてしまうのかと不安に感じてしまいますね。

先ほどの調査によると、「結婚相手が、転職を検討しようとしています。彼は、転職先はのことを「将来有望な成長企業だ」と言っていますが、現段階では無名のベンチャー企業です。貴方は彼の転職を応援できますか? 」という質問に対して、およそ6割の女性は夫の転職を「応援したい」と答えています。

出典:『恋愛婚活ラボ調べ』

上記を見ると「わからない」という女性も約2割おり、「応援したくない」女性はおよそ16%。基本的にはパートナーの希望や夢を応援したいと考える女性が多いでしょう。

ただ、この傾向も女性側の年収によって答えが分かれるようです。

嫁ブロックしないのは「年収800万円以上の女性」

先ほどの質問の女性側の年収別の回答を見てみましょう。

出典:『恋愛婚活ラボ調べ』

上記を確認すると、「転職を応援したくない」と答えた女性は「年収800~1000万円台」で0%。年収800~1000万円は男性でも難しい水準ですが、それだけの年収があると女性は応援したくないとは思わないようです。

「あまり応援したくない」を含んだ回答では、女性の年収「~400万円台」と「500~700万円台」では16%程度だったのに対し、「年収800~1000万円台」は10%以下でした。

「応援したい」人の理由も見ていきましょう。

「自分自身にも生活できるレベルの収入はあるので、夫がよく考えた上での独立・起業であれば応援したい。」

「その会社の将来性を自分なりに調べたり、本人のキャリアプランを聞いてから応援するかを決めたい。」

「彼の成長が楽しみだから応援したい」

女性自身も経済的に自立しているから応援できるという声や、一緒に検討しようという姿勢が伺えました。

年収800万円以上の女性ってどれくらいいるの?職種は?

では実際に、年収800万円を超える女性はどれくらいいるのでしょうか。参考までに国税庁 「令和2年分 民間給与実態統計調査」より、給与段階別の給与所得者数・構成比を確認します。

出典:国税庁 「令和2年分 民間給与実態統計調査」

上記によると、女性で年収800万円以上は2.3%です。女性の平均年収は293万円ですから、かなりの少数派といえそうですね。

上記は未婚も含むので、既婚女性となるとさらに少なくなると考えられます。

最近は共働き家庭が主流です。ただ、厚生労働省の「2019年国民生活基礎調査の概況」によれば、子どもがいる女性で正規の職員・従業員は26.2%、非正規の職員・従業員は37.8%。お子さんがいるご家庭では非正規で働く女性が多いでしょう。

年収800万円以上が見込めそうな職業は何でしょうか。

「転職サービスdoda」がdodaエージェントサービス登録した正社員の20~65歳の男女(有効回答数約45万件)に2020年9月~2021年8月末に行った「平均年収ランキング(平均年収/生涯賃金)【最新版】」から、職種別の平均年収を確認しましょう(2021年12月13日)。

職種別の平均年収ランキング

1位「投資銀行業務」903万円

2位「運用(ファンドマネジャー/ディーラー)」744万円

3位「MR」713万円

4位「リスクコンサルタント」704万円

5位「内部監査」700万円

6位「プロジェクトマネジャー」671万円

7位「業務改革コンサルタント(BPR)」667万円

8位「プロジェクトマネジメント」666万円

9位「戦略/経営コンサルタント」664万円

10位「知的財産/特許」656万円

上記は男女を含めた結果ですが、平均で年収800万円を超えるのは投資銀行業務でした。

「金融系専門職」「専門職(コンサルティングファーム/専門事務所/監査法人)」「企画/管理系」など専門的な職業が多くランクインしています。

これらの状況を考えても、既婚女性で年収800万円以上はかなり少ないでしょう。

嫁ブロックするのは年収以外の要因も

今回は転職に対する嫁ブロックについてお金を中心に見てきましたが、年収800万円以上とまではいかなくとも、基本的に「応援したい」と考える女性が多い結果となりました。

女性が嫁ブロックをする原因はさまざまですが、女性側が働き方をセーブしていることやお子さんがいることなどがあげられるでしょう。

先ほどの株式会社Parasolの調査では、最も多く「応援したくない」と回答した女性の父親の職業は「公務員・団体職員」で9%という結果も見られました。父親の仕事が、パートナーの仕事に対する価値観に影響している部分もあるようですね。

一方で、現代はすでに経済的に自立している女性や、子どもが小さいうちは働き方をセーブするもののいずれ経済的に自立したいと考える女性も増えています。少々生活が苦しくても、一緒にじっくり考えた上で応援したいと思う女性もいるでしょう。

ご夫婦で話し合い、納得のいく結論が出せるといいですね。

参考資料

PRTIMES「配偶者による「転職・独立ブロック」、親の職業や年収が関係!「夫の独立・転職の意識調査」」(https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000051.000025460.html)

厚生労働省「2019年 国民生活基礎調査の概況」(https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/k-tyosa/k-tyosa19/index.html)

国税庁 「令和2年分 民間給与実態統計調査」(https://www.nta.go.jp/publication/statistics/kokuzeicho/minkan2020/minkan.htm)

転職サービスdoda「平均年収ランキング(平均年収/生涯賃金)【最新版】」(https://doda.jp/guide/heikin/)

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