ハイブリッドカー「トヨタ アクア」が進化!世界で180万台以上販売したアクアを解説
LIMO / 2022年1月13日 11時45分
ハイブリッドカー「トヨタ アクア」が進化!世界で180万台以上販売したアクアを解説
今では様々な自動車会社が製造しているハイブリッドカー。数あるハイブリッドカーを製造する会社の中でも、先駆者と言えば世界初の量産ハイブリッド車を製造したトヨタでしょう。
トヨタのハイブリッドカーの中でも「アクア」は、2011年に発売された初代は、世界で累計約187万台を販売したコンパクトカータイプのハイブリッドカーです。
2021年7月にモデルチェンジを行い発売された2代目アクアは、「実用的な環境車を持続可能な形で提供する」という使命を持つカーボンニュートラル実現への貢献を目指し、すべてを刷新。今回は、新型アクアがどんなハイブリッドカーなのか紹介します。
初代アクアを連想しつつ、シンプルで柔らかいフォルムを実現したエクステリア
初代アクアを連想させるエクステリアは、新たに知性・感性を刺激する、人に寄り添う先進「Harmo-tech」をコンセプトにしたスタイリングになりました。
ヘッドライトやグリル周りなどのフロントフェイスやテールランプの造形は初代アクアを思い起こさせますが、初代アクアでは、シャープなキャラクターラインを採用し、スポーティな雰囲気を演出していたのに対し、2代目アクアでは、全体的なフォルムを初代よりも柔らかくすることで、シンプルながら、上質でクラスレスな雰囲気を持ったスタイリングを実現しました。
ボディカラーは、新たに開発したシンプルかつクリーンな質感の「クリアベージュメタリック」など、全9色を用意しています。
インテリアは、シンプルでクリーンな空間を表現し、前方部のインストルメントパネル中央部に機能を集約。シフトレバーもインストルメントパネルに搭載し、トヨタの有名ハイブリッドカー「プリウス」と同じジョイスティックタイプを搭載しました。
また、インストルメントパネル中央部にはディスプレイオーディオシステムを標準装備。AM/FMラジオを聞くことができるだけでなく、スマートフォンと接続することで、マップアプリを使い、ナビゲーションシステムの使用や、電話をかけることが可能です。
また、上級モデルには、トヨタ製コンパクトカーで初めて10.5インチの大型ディスプレイオーディオを採用しており、タッチパネルにより直感的に操作することができます。
他にも注目すべき点は、アクセサリーコンセント(AC100V・1500W)と非常時給電モードを全車に標準装備した事。停電など非常時が発生した場合、車両駐車時に「非常時給電モード」にすると、電気ポットやドライヤーなどの家電製品が使用可能な非常用電源として活用できます。
最新のToyota Safety Senseを標準装備 オプションで駐車支援を行う「トヨタ チームメイト」も
アクアの安全運転支援システムは、最新のToyota Safety Senseを標準装備しています。
プリクラッシュセーフティシステムは、直進中に車両や歩行者を検知し、衝突回避や被害軽減をサポートするだけでなく、交差点で右折、左折時の事故に対応範囲を拡大し、街中での移動の安全性を向上。
また、先行車を検知し、前方の車両を追従するのを支援する全車速追従型レーダークルーズコントロールは、渋滞だけでなく同一車線内の中央を走行するよう操舵支援するレーントレーシングアシスト、ペダル踏み間違い時の急加速を抑制するプラスサポートなど、最新の予防安全機能を搭載しています。
さらにメーカーオプションで、駐車支援を行う「トヨタ チームメイト」も用意。この機能は、駐車時に発生するハンドル操作やブレーキ、アクセル、シフトチェンジを行い、カメラとソナーで周囲を監視しつつ、駐車補助を行うシステム。後退中はブレーキに足を添えておくだけで駐車を行うため、駐車時の不安感が少なくなるのも嬉しい所です。
バイポーラ型ニッケル水素電池を採用し、クラストップレベルの燃費を実現
2代目アクアのパワートレインは、最大出力91馬力を発生する1.5リッター直列4気筒自然吸気エンジンに、59kW(80馬力)を発生するモーターを組み合わせたハイブリッドシステムです。
ハイブリッドシステムは様々な種類がありますが、アクアに使われているのは、エンジンとモーターを状況によって使い分け、出力が必要な時にはモーターがエンジンを補助するシリーズ・パラレル式ハイブリッドシステムを採用しています。また、モーターのみで静かに走行することができるEVドライブモードもあり、深夜などで静かに走りたい人にも向いています。
また、バッテリーは、高出力の「バイポーラ型ニッケル水素電池」を駆動用車載電池として世界で初めて採用。初代アクアに使われているニッケル水素電池よりも、バッテリー出力が約2倍に向上し、低速からのリニアでスムースな加速や、電気だけで走行可能な速度域を拡大し、電気だけで走行できる場面が増えたため燃費も向上しました。
他にも、4輪駆動車は、後輪にモーターを搭載した電気式4輪駆動方式「E-Four」も搭載。通常走行では燃費を抑えるために、2輪駆動で走行し、発進時や滑りやすい道では、後輪を駆動させることで滑りにくくすることで、燃費と走行性能を両立しています。
燃費は、2輪駆動モデルの場合、WLTCモードで35.8キロ(Bグレード)とコンパクトカークラストップレベルの燃費を実現。価格は198万円からです。
参考資料
トヨタ自動車株式会社「アクア」(https://toyota.jp/aqua/)
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