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冬のガーデニングにおすすめ【クリスマスローズ】育て方&寄せ植えや切り花を楽しむ方法

LIMO / 2022年1月19日 18時45分

冬のガーデニングにおすすめ【クリスマスローズ】育て方&寄せ植えや切り花を楽しむ方法

冬のガーデニングにおすすめ【クリスマスローズ】育て方&寄せ植えや切り花を楽しむ方法

冬から春にかけてうつ向きがちに咲く姿が清楚な印象のクリスマスローズ。

その花姿の美しさから「冬の貴婦人」と呼ばれ、高い人気を誇る植物です。

今回は初心者でも栽培できるクリスマスローズについて育て方のコツ、寄せ植えや切り花で楽しむ方法について紹介します。

オトナかわいい花!クリスマスローズとは?

Natalia Greeske/Shutterstock.com

キンポウゲ科クリスマスローズ属(ヘレボルス属)

多年草

草丈:10~50センチ

参考価格:500円(ポット苗)~2500円(4号鉢)程度

クリスマスローズという名前から、12月に咲く花というイメージがあるかもしれません。

11月~1月頃に咲くのは「ニゲル」という品種で、その他の品種は1月~4月が開花時期です。花の色は白・ピンク・黄・紫のほか、緑・茶・黒といったシックな色もあります。花の形も一重から八重まで、じつにさまざまです。

クリスマスローズの花言葉には「追憶」「私を忘れないで」「私の不安を取り除いてください」「労わり」「慰め」など、切ない言葉が目立ちます。

KatalinLinda/Shutterstock.com

この花言葉は、中世時代にヨーロッパの騎士たちが戦場に行くとき、「私のことを忘れないで」という思いをこめ、愛する人にクリスマスローズを贈ったことから由来するといわれています。

愛らしくも下向きに咲く哀愁のある花姿は、まさに花言葉どおりのイメージかもしれませんね。

クリスマスローズの育て方のコツ

クリスマスローズはその可憐な花姿とはうらはらに、性質は強健で育てやすい花です。初心者もチャレンジしやすいので、ぜひ参考にしてみてください。

植え付け

クリスマスローズは、こぼれ種から発芽して育つほど生育が旺盛で、種から育てることも可能です。

ただし種からだと開花するのに最低でも2年はかかります。初心者はつぼみのついている開花株を購入しましょう。植え付けに適した時期は10月~3月です。

日当たり

強い日差しを嫌うので、半日陰で育てましょう。特に夏の強い日差しを受けると、葉焼けしたり枯れたりすることがあります。

地植えにする場合は落葉樹の根元に植えるのがオススメ。木の葉が夏の日差しを遮り、秋には葉を落として光を届けてくれます。初心者は季節によって置き場所を移動できる鉢植えから始めるとよいでしょう。

水やり

クリスマスローズは過湿が苦手です。土が湿っていると根腐れを起こして枯れることがあるので、乾燥ぎみに管理しましょう。

地植えの場合は真夏で晴天が続いたときに水をあげる程度で、基本的に水やりの必要はありません。鉢植えは生育期の10月~5月まで、表面の土が乾いたらたっぷり水を与えます。6月~9月は水やりを控えめにして、軒下に移動しておきましょう。

Elena Rostunova/Shutterstock.com

肥料

植え付け時に元肥を施しておけば、年1~3回の追肥で十分です。

地植えでは年1回、生育期に入る10月に緩効性化成肥料を与えましょう。鉢植えは年3回で10月、12月、2月に肥料を施します。または冬~春にかけて薄めた液体肥料を月に2~3回程度与えてもよいでしょう。

クリスマスローズは肥料不足より、与え過ぎのほうが生育に影響を及ぼします。

葉のみが茂って花付きが悪くなったり、株が軟弱になって耐病性が低くなったりするので、必要以上に追肥しないように気をつけましょう。

古葉切り

クリスマスローズは休眠期になっても葉を落とさず、古い葉が茶色く変色したまま残ります。この古い葉を取り除く作業は、クリスマスローズの大切なお手入れです。

花が咲く前の11月~12月にかけて古葉切りをしておくと、見栄えがアップするだけでなく余分な葉を落とすことで生育がよくなります。

花がら摘み

クリスマスローズは花が咲き終わると雄しべが落ちるだけで、雌しべと花弁はそのままです。雌しべはどんどん太って種を作ってしまいます。

そこで種を採るとき以外は早めに花がらを摘み取っておきましょう。種を作るための栄養消費を防ぐことで、株の体力が温存できます。

植え替え

地植えは基本的には植え替える必要はありません。鉢植えの場合、鉢内に根が回って窮屈になってきたら、10月~11月にひと回り大きな鉢に植え替えましょう。

軽く土をほぐして、根が長くなってグルグル巻いていたら、5分の1ほど切ってもかまいません。

Mariia Boiko/Shutterstock.com

株分け

植え付けから数年経って大株になったら株分けできます。株分けに適した時期は10月~1月です。細かく分けると生育が鈍るので、一つの株に3芽以上付くように小分けするとよいでしょう。

クリスマスローズの寄せ植えや切り花を楽しむ方法

寄せ植えにして楽しむ

クリスマスローズはうつむいて咲くので、地植えにするとせっかくのかわいい花が見えにくくなってしまいます。鉢植えにして少し高い場所に置くと、花の顔を楽しむことができます。

Natalia Greeske/Shutterstock.com

クリスマスローズは植えると株元に空間ができやすくなります。背丈の低い花と一緒に寄せ植えすると見ためのバランスがよくなります。

寄せ植えにする花はビオラ、ガーデンシクラメン、ノースポール、アリッサムなど、同じ時期に咲いて開花が長い花がオススメ。

控えめなイメージの花が華やかなクリスマスローズの引き立て役としてピッタリです。その際クリスマスローズの葉が少し邪魔になるようであれば、取り除いても生育に影響しません。

切り花にして楽しむ

クリスマスローズの花は鑑賞期間がとても長いので、切り花にも向いています。ただし水揚げがよくないので、カットするときはよく切れるハサミで茎を斜めに切りましょう。

約40℃のお湯にしばらくつけておき、そのあと冷水に入れると7日~10日程度咲き続けます。一輪挿しでもいいですし、水を張った浅い器に花だけ切り取って浮かべるものオシャレです。

まとめにかえて

神秘的な美しさが魅力的で、春を告げてくれるクリスマスローズ。

うまく育てれば植えっぱなしでも毎年花を咲かせてくれます。今から植えても春まで十分花を楽しめるので、ぜひクリスマスローズを植えてみてくださいね。

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