ジェネレーションギャップ?管理職から見た若手社員たちの「理解できない行動」4選
LIMO / 2022年1月29日 14時50分
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ジェネレーションギャップ?管理職から見た若手社員たちの「理解できない行動」4選
4月になれば新入社員が入社してきますね。管理職の方は新入社員や若手社員とのジェネレーションギャップに悩む方もいるのではないでしょうか。
ジェネレーションギャップというのは、いつでも普遍的に存在するもの。ただ、さまざまな世代が存在する職場ではジェネレーションギャップがコミュニケーションの邪魔をすることもあります。
管理職の世代と今の若手社員世代では、20歳以上の年齢差があることも珍しくありません。そこで今回は、管理職の方々から見た若手社員の「理解できない行動」についてご紹介します。
上司を学校の先輩かのように扱ってくる
IT企業で管理職として働く50代のAさんは、最近の若手社員の姿勢や上司への態度に違和感があると言います。
「最近の若手社員は、私たちのような部長や課長などの上司に対してかなりフランクな態度で接してくる。『~っすか?』『~っすよね~』という軽い言葉は5~10年くらい前からだけど、ここ2~3年はもっと軽い感じで接してくる。
仕事中にもかかわらず同僚と話すような雑談をしてきたり、『Wチェックお願いします!』とか言って部長の自分に資料のWチェックを依頼してきたり…。Wチェックは先輩とか同僚とやってほしいんだけど…」と話します。
さらに言葉遣いも気になるようで、「普通に『ありがとうございます、助かります』とか『了解です!』とか言ってくる。メールの文面も書き方が稚拙で基本的な礼節をわきまえていない。取引先からのメールを2日も遅れて返信したり、月次の報告を決まった日に出せなかったり、ちょっと周囲や取引先に対して態度が軽すぎると思う」と話していました。
メモを取らずに何度も人に尋ねる
とある電子機器メーカーで管理職の仕事をしている40代の管理職Bさんは、メモを取らない若手社員の行動に疑問を抱いていると言います。
「今の若手社員って、みんな教えてもらうときにもメモを取らない。そもそもメモを持っているところを見ない。おそらくスマホでなんでも代替できるので、ペンとメモを持ってくる習慣がそもそもないんだと思うけど、人から教えてもらったことを何度も何度も尋ねてくるというケースが多くてタジタジ…。一体どういう気持ちで何度も同じことを人に尋ねるのかわからない」と嘆きます。
新人や若手社員はわからないことだらけで当然ですし、上司や先輩が仕事を教えるのも当然のことです。ただ、せっかく上司や先輩の時間を割いて教えてもらうので、何度も同じことを聞かないようにメモを取るというのがマナーでしょう。
「最近の若者は…と言いたくはないけれど、自分のときよりも仕事に対して必死さがないなと感じてしまう」と話してくれました。
自分で考えず、まとまらない話をしてくる
金融機関で管理職として働く40代のCさんは、最近の若手社員の話を聞くのが苦痛だと言います。
「最近の若手社員の話はだらだらと長く、要領を得ない。『いま~な状況になっていて、取引先からこういう風に言われていて、…という感じなんですが、どうしましょう?』みたいな話が多い。こっちも時間がないのでうまくまとめて報告してほしいのだけれど、どうもイマイチ話がまとまらない」とのこと。
何かを報告する際は「上司や先輩の大事な仕事時間を使って話を聞いてくれている」ということも忘れずに、スマートにしたいものです。自分なりに考えて話をまとめ、選択肢があるのなら選択肢をわかりやすく提示して指示を仰ぐのがいいですね。
昇進昇格には全く興味がなく、マイペースに仕事をする
金融機関で役員として働く50代のDさんが気になるのは、若手社員のマインドだと言います。
「私たちが若い頃は必死の思いで働いて、当然のように昇進昇格をめざしたものだけれど、今の若手社員は『昇進昇格は別に気にしていない』と言う。若手社員と評価面談の際に話をしても、主任や課長になる気は特にないとか、役職はどうでもいいので給料をあげてほしいなどと言うので、どうも話しづらい。
昇進しても喜んでもらえず、先日なんて主任に昇進させたときに『今ですらもうキャパシティがいっぱいでしんどいのに、主任になったから余計に仕事を振られたら困る』と遠回しに言われてしまった」と話します。
昇進すると責任が重くなったり、仕事が増えたりして大変な思いをすることも増えますよね。給料の割に責任や仕事の重さが割りに合わないと感じ、このような発言につながっている可能性は大いにあります。
責任に見合ったお給料をもらえればいいですが、そうでもない場合は不満が溜まるでしょう。そういう上司や先輩を見ているからこそ、こういう発言につながると考えられます。
参考までに厚生労働省の「令和2年賃金構造基本統計調査」より役職別の賃金(平均年齢)をみると、男性は「部長級60万1700円(52.9歳)、課長級49万9000円(48.5歳)、係長級38万1700円(44.8歳)、非役職者29万8300円(40.8歳)」。女性は「部長級52万500円(52.2歳)、課長級44万3100円(49.0歳)、係長級33万7300円(45.7歳)、役職者24万8100円(40.5歳)でした。
職場のしくみ自体を変える必要もありそうですね。
お互いを理解する心も大事にしよう
今回は、4名の管理職の方に若手社員に対して違和感を抱く行動について聞いてみました。そもそも個人的な性格の違いもある以上、「何でもジェネレーションギャップだとひとくくりにされるのも困る」と思う若手社員の方も多いでしょう。
ジェネレーションギャップを完全に解消するのは難しくとも、お互いのことを理解しようとする心を大事にしたいものですね。
参考資料
厚生労働省「令和2年賃金構造基本統計調査」(https://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/chingin/kouzou/z2020/index.html)
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