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【女性版】仕事と家庭どちらを選ぶか。既婚女性のリアルな本音や選択とは

LIMO / 2022年1月27日 14時50分

【女性版】仕事と家庭どちらを選ぶか。既婚女性のリアルな本音や選択とは

【女性版】仕事と家庭どちらを選ぶか。既婚女性のリアルな本音や選択とは

新年が明けたと思ったら、1月ももう終わり。4月になれば育休から復帰したり、仕事を再開したりする方もいるでしょう。

2020年には共働き世帯が1240万世帯、専業主婦世帯が571万世帯と、現代は共働きが主流です(参考:総務省統計局「労働力調査(詳細集計)」)。

ただ、育児中の女性の働き方はさまざま。厚生労働省の「2019年国民生活基礎調査の概況」によると、育児中の女性で正規で働く方は26.2%、非正規で働く方は37.8%。現代でも子育てをしながら正規で働く女性はおよそ4人に1人です。

特に乳幼児から小学生までのお子さんを抱えるご家庭では、仕事か家庭か、どちらにどれだけ比重を置けばよいのか悩むでしょう。実際に既婚女性のリアルな本音や選択をみていきましょう。

結婚後、およそ9割が働き方を変更

今回は株式会社ネクストレベルが運営するマッチングアプリ大学が2021年10月22日~10月25日に27歳~45歳の女性272人を対象にインターネットアンケートで行った「結婚とキャリアのバランス」に関する調査をもとに、女性のワークライフバランスについてみていきましょう(2022年1月21日公表)。

まずは結婚を経験した女性に限定した、現在の職業を確認します。

出典:株式会社ネクストレベル運営のマッチングアプリ大学(https://jsbs2012.jp/)調べ(2022年1月21日公表)

上記を見ると37.1%が「主婦」で、次に「パート・アルバイト」(24.4%)「自営・フリーランス」(13.2%)「総合職を続けている」(8.3%)と続きます。

総合職を続けているのは8.3%とかなりの少数派で、大半を「主婦・パート・フリーランス」などが占める結果となりました。およそ9割の女性がキャリアを変えていることが分かります。

この結果を見ると、女性が結婚や育児をしながらキャリアを継続するのはまだまだ難しいと分かるでしょう。

家庭より、仕事を優先したい理由は?

仕事を続けるか、それともパートに転換するか、専業主婦になるかーこのような悩みを抱えるのは出産前だけではありません。2人目を妊娠したり、「小1の壁」といわれるように子どもが小学生になるタイミングなどで迷われたりする方も多いでしょう。

夫婦で協力しながら仕事を続けられればよいですが、男性が多忙なご家庭も多い現代。実家も遠方となると、育児を手伝ってもらったり、病気の時に頼ったりする方がいないため女性が仕事をセーブすることが多いのが現状です。

家庭と仕事のどちらを選ぶか、どれだけ比重をかけるかはご家庭により異なります。まずは同調査より、家庭よりも仕事を優先したい方の理由をみてみましょう。

出典:株式会社ネクストレベル運営のマッチングアプリ大学(https://jsbs2012.jp/)調べ(2022年1月21日公表)

結婚経験者で最も多いのは「結婚式や結婚生活にお金が必要だ」で44.8%でした。金銭的な問題が1番大きな結果となりましたね。

次に「社会情勢」(37.9%)「ステップアップしたいと思った」(24.1%)「職場で責任ある立場になった」(24.1%)「離職してキャリアの大事さがわかった」(20.7%)と続きます。

具体的な声も確認しましょう。

定年制の変更などにより、いつまで働けるか分からないこと。また、老後の年金や子どもの習い事・教育費などが足りるか不安で、資金が必要だと痛感するから。(31歳・埼玉)

旦那の収入が安定しないため、働く時間を増やすしか無かった。(36歳・福岡)

仕事を辞めると自分の存在意義が分からなくなってしまい、外で働きたいと思うようになった。(40歳・大阪)

子どもの習い事や塾、大学費用など、教育費の負担は大きいもの。特に大学費用が大きいため、学資保険などで早いうちから備える方もいるでしょう。

日本政策金融公庫の「令和2年度『教育費負担の実態調査結果』」(2020年10月30日公表)によると、大学4年間の入学・在学費用は以下の通りです。

大学4年間の入学・在学費用

国公立大学:537万円

私立大学(文系):703.5万円

私立大学(理系):863万円

※入学費用とは、受験費用、学校納付金、入学しなかった学校への納付金
※在学費用とは、学校教育費(授業料や通学費、施設設備費などのその他の学校教育費)と家庭教育費(学習塾・家庭教師の月謝や参考書・問題集の購入費などの補助教育費や、おけいこごとにかかる費用)

子ども1人の大学費用で上記の通りですから、きょうだいがいると2倍、3倍に増えますね。今の生活や先を見据えて働き続けようと考える方もいるでしょう。

一方で、キャリアの大切さを実感したり、ステップアップしたいと考えたりというように、仕事に対して前向きな意見も見られました。仕事が好きだから続けたいと考える女性もおり、それもまた一つの選択です。

仕事より、家庭を優先したい理由は?

次に、仕事よりも家庭を優先したいと思う理由をみていきましょう。

出典:株式会社ネクストレベル運営のマッチングアプリ大学(https://jsbs2012.jp/)調べ(2022年1月21日公表)

既婚女性の1位は「家庭に対する興味が強くなった」で61.3%でした。結婚したり、子どもが生まれたりすることによって、夫婦や子どもとの時間を大切にしたいと感じる方もいるでしょう。

次に「出産などのライフプランを考え直した」(41.3%)「パートナーの影響」(22.7%)「家庭を優先せざるを得ない状況になった」(20.0%)と続きます。リアルな声も確認しましょう。

子育ては、仕事とは違った充実感があることに気づいたため。今はそれを楽しみたいと思っています。(32歳・千葉)

何年も働き続けたときに「自分は何のためにお金を稼いでいるのか」分からなくなりました。いくら仕事を頑張っても自分の幸福度は上がらないと気付いたのがきっかけです。(33歳・愛知)

ワンオペ状態なので、仕事を優先したくても物理的に不可能なため。また、子どもの親は自分しかいないので「子どものことを第一に考えてあげたい」という思いもある。(41歳・埼玉)

子育てをはじめてみて新たな楽しみや充実感を感じる方もいますよね。人生100年と考えれば、その内の数年間は子育てのために時間を使うというのも一つの考え方です。

先ほどのように仕事をすることで自分の存在意義を感じる方もいれば、仕事を頑張っても幸福度が上がらない方もおり、何を幸せと感じるかは人それぞれだと分かります。

また、そもそもワンオペ育児や実家が遠方などにより、働くことがてきない方も多いでしょう。

自分なりのバランスを模索しよう

今回は仕事か、家庭かに対する既婚女性のリアルな声をみてきました。

現代は一旦離職してしまうと、再就職するにはまだ難しいところがあります。一方で男性も家事・育児をする方が増えたり、便利家電が普及したり、リモートワークの仕事が増えたりなど、徐々に環境も変化しつつあります。

結婚や育児、キャリアのバランスをとるのは難しく、特に育児中は目の前のことで精一杯になりがちでしょう。長い目でみて考えて、周囲の協力を得ながら、自分なりのバランスがだんだんと見つかるといいですね。

参考資料

独立行政法人労働政策研究・研修機構「図12 専業主婦世帯と共働き世帯」(https://www.jil.go.jp/kokunai/statistics/timeseries/html/g0212.html)

厚生労働省「2019年 国民生活基礎調査の概況」(https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/k-tyosa/k-tyosa19/index.html)

PRTIMES「仕事か家庭か?結婚したキャリア女性にワークライフバランスについてアンケート」(https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000115.000032757.html)

日本政策金融公庫「令和2年度『教育費負担の実態調査結果』」(https://www.jfc.go.jp/n/findings/pdf/kyouikuhi_chousa_k_r02.pdf)

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