【多肉植物の育て方】もう枯らさない!生育型別の水やり&オススメ品種を紹介
LIMO / 2022年1月27日 9時45分
【多肉植物の育て方】もう枯らさない!生育型別の水やり&オススメ品種を紹介
花が咲いたり、紅葉したり、色や形が豊富な多肉植物。個性的な形の多肉植物はオブジェのように飾って楽しむのも魅力のひとつです。
一方で、多肉植物は育てるのが難しいと思っている人も。水やりのタイミングが難しかったり、冬をうまく越すことができず、枯らしてしまう場合もあります。
そこで今回は生育型別の多肉植物の育て方、オススメの品種をお伝えします。さっそくみていきましょう。
多肉植物の基本情報
コレクションとして楽しむ人も多い多肉植物。SNSなどに多肉植物の写真が多数載っているのを見ると、愛好家が増えている印象を受けます。
乾燥地帯でも生きられるように発達した多肉植物は茎や葉に水分を蓄える性質があります。ぷっくりとしたみずみずしい葉はなんとも言えないかわいらしさです。
石や花のように見える葉、透き通った透明の葉、ゴツゴツとした力強い葉など、ユニークで個性的な種類もあります。
多肉植物には小型から大型までさまざまな種類があり、生長する時期に合わせて春秋型・夏型・冬型の3種類に分類することができます。
多肉植物は日光によく当てて、生育型ごとに異なる生長期や休眠期に合わせて水やりや管理をおこなうことがポイント。
型に合わせたメリハリのある世話をすることで、多肉植物を元気に育てることができますよ。
型別に解説!春秋型の多肉植物の育て方
生育適温が10~25度の春秋型。春や秋に元気に成長し、夏は生育が遅くなり、冬は休眠状態となります。
春や秋は日なたで管理し、土が乾いたらたっぷりと水やりをします。夏は月3~4回程度が目安で、午前中の涼しい時間に水やりをします。夏の直射日光には当てないようにしましょう。
冬は日当たりのよい室内で育て、水やりは断水気味に月1、2回で十分です。植え替えをおこなうなら生育期の3~6月頃がよいでしょう。
春秋型の代表的な種類
エケベリア属
グラプトペダルム属
パキフィツム属
センペルビウム属
ハオルチア属など
葉がまるで花のように美しいエケベリア属。葉先がほのかにピンクに色づいている品種もあり、多肉植物の中でも人気の品種です。
センペルビウム属も人気品種のひとつ。葉がいくえにも重なり、立体的な姿です。華やかでとてもキレイな多肉植物です。
ハオルチア属は愛好家が多い品種。透明感のある、ぷっくりとした葉が不思議な姿です。透明部分は「窓」と呼ばれ、愛好家が重視するポイントとなっています。
夏型の多肉植物の育て方
20~30度が生長適温の夏型。夏にすくすくと成長し、春秋は生育が遅くなり、冬は休眠状態となります。
春や秋は土が乾いてから数日後に水やりをします。夏型は乾燥に強い性質も多く、頻繁に水をあげる必要はありません。夏は週1~2回程度を目安で、涼しいうちに水やりをするとよいでしょう。
冬は休眠状態に入るため、水やりを減らし断水気味に育てます。植え替えをおこなう場合、生育期の4~8月頃が適期です。
他の生育型でもそうですが、多くの多肉植物は日光を好みます。夏型の場合、基本的には一年中、日当たりのよい場所で育てます。戸外の日の当たる場所が生育に適した場所になります。
ただし夏場の直射日光を当てると葉焼けをする可能性があるので、日差しの強い日は半日影などに置くようにしましょう。
夏型の代表的な種類
ユーフォルビア属
アガベ属
パキフィツム属
カランコエ属
クラッスラ属の一部、など
サボテンに似た、縦に長く伸びる姿がクールなユーフォルビア属。多肉植物の中でも特にユニークな品種が多く、いくつか並べて飾るとおしゃれな雰囲気になります。
夏型で人気のアガベ属。アメリカ南部やメキシコで自生しているため、気温が高く乾燥した場所でもよく育つ品種です。鋭いトゲがあるハードな見ための品種もあります。
種類が多いカランコエ属。葉の種類もさまざまで、フワフワの白い毛が生えた葉や肉厚のギザギザの葉、紅葉する種類もあります。花が咲く品種がポピュラーです。
冬型の多肉植物の育て方
5~20度が生育適温の冬型は、冬に生育が活発になります。春夏は成長がゆっくりとしたスピードになり、夏には休眠します。
寒さには基本的に強いのですが、霜が降りるほど寒い日は葉が凍ってしまう可能性があります。気温が氷点下を下回る場合は室内で管理しましょう。基本的には、一年中半日陰の風通しのよい場所で育てます。
11~4月は土が乾いたら水やりをし、それ以外は水やりを控えて乾燥気味に育てます。植え替えをおこなう場合、休眠から目覚める9~11月頃が適期です。
冬型の代表的な種類
アエオニウム属
コノフィツム属
リトープス属
セネシオ属の一部
クラッスラ属の一部、など
茎の先の葉が、まるで花のように見えるアエオニウム属。色が独特で真っ黒に見えるような種類もあります。
コノフィツム属も独特な形が魅力的です。植物でありながら、1年に1回脱皮をするのが最大の特徴です。脱皮をすることで徐々に大きくなっていくので、観察するのが楽しくなりますよ。
リトープス属も脱皮しながら成長していく多肉植物。まるで石に擬態したかのような小さな形ですが、色も美しく、生きた宝石とも呼ばれています。
まとめにかえて
今回は多肉植物を育てるポイントを紹介しました。
多肉植物には生長型があり、季節によって生長の仕方が異なります。この生長型をあらかじめ把握しておかないと、間違った方法でお世話をすることになります。枯らしてしまう原因にもなりかねないので注意しましょう。
特に冬場は、水分の多い多肉植物の葉が寒さで痛む場合があります。天気に応じたお世話を心がけて、多肉植物を楽しみましょう。
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