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【終活のススメ】親子で共有する「これだけは聞いておくべき5つのこと」

LIMO / 2022年1月29日 12時10分

【終活のススメ】親子で共有する「これだけは聞いておくべき5つのこと」

【終活のススメ】親子で共有する「これだけは聞いておくべき5つのこと」

みなさんは、ご自身の親御さんのこと、どれだけ知っていますか。

親が何を考えて今を生活しているのか、どのような薬を飲んでいるのか、どのような友人と付き合いがあるのか、はたまたどのぐらいの資産があるのか。

「知りたいけれど、ストレートに聞き出しにくい」と感じる部分もあるでしょう。また、日ごろからまめに連絡をとり、「知っているつもり」でも、意外に見落としている部分があるかもしれません。

そこで今回は親子で考える終活第三弾(※編集部注)として、「離れて暮らす親に『これだけは聞いておくべき5つのこと』」について、一緒に考えていきましょう。

【※関連記事】お墓は本当に必要なのか。供養と管理にかかるお金を考える(https://limo.media/articles/-/26749)

コロナ禍で改めて考えたい「親に聞きたいこと」

アラフォー・アラフィフ世代にとって、親の老いは五本の指に入る心配ごとのひとつともいえるでしょう。

長引くコロナ禍、年末年始や夏のお盆の帰省を何回諦めたか……とため息をつく人も多いはず。

収束の兆しが見えたのも束の間、新たな変異種「オミクロン株」の感染が拡大中。私たちはもうしばらく辛抱のときを過ごす必要がありそうです。

とはいえ、コロナ前と変わらず、時は流れます。歳を重ねた親の暮らしについては、平時以上に気にかかるものですね。

そんななか、健康のこと、お金のこと、親についてよりつまびらかに知っておきたいと考えるのは自然なことでしょう。とはいえ、この類の話題をたずねることに抵抗を感じたり、タブー視する人が多いのも事実です。

親が元気なうちに「じょうずに聞き出す」ことで、子ども側には覚悟や準備がある程度できるのではないでしょうか。

「知り合いの話」として切り出してみる

ここで、じょうずな聞き出し方の例を一つ、ご紹介してみましょう。

ダイレクトに「教えて!」と切り出すのではなく、「自分の知り合いでこんなケースがあったが、我が家は大丈夫?」というていで話を進めていくのがポイントです。

子:この前、Aさんのお父さんが急に入院・手術をしたらしいの。でも、お父さん自身の貯金がなかったらしくて、子どもたちが医療費の工面に大変だったらしいんだ。ところでウチは大丈夫?

親:大丈夫、心配不要よ。

子:そうだと思うけど、もし大丈夫でないのであれば、早く教えてね。こっち(子)の生活に影響が出るから。 Aさんも「もっと早く親のふところ具合を知っていれば、ある程度覚悟をして準備しておけたはずなのに……」と言っていたよ。

もちろんこれはほんの一例です。正しい情報を聞き出すには、直球の質問ではない方がうまくいくこともあるものです。

ここでは知り合いから聞いた話を伝える「ついでに」、親自身の事情をたずねるというイメージですね。

次では、具体的に「どのようなことを」聞いておくべきか、考えていきます。

子どもが親に「聞いておくべき・知っておきたい」5つの項目

ここからは、具体的に親が元気なうちにぜひ聞いておきたいことを、5つに絞ってお伝えします。

1.金融機関の口座

ひとことで「金融機関」と言っても、銀行・信用金庫・保険会社・証券会社などがありますね。さらにそれらはネット口座であるケースも今後増えていくでしょう。

ぜひ、金融機関名や支店名、どういった商品(普通預金・定期預金・生命保険・投資信託・株式など)なのかを一覧表に書き出して整理しておきましょう。

一覧表を作る作業はちょっと面倒だな……なんて感じる場合は、ポケット式のクリアファイルを1冊用意し、通帳・保険証券・購入した金融商品の交付目論見書などを入れておくと便利です。

親に万一のことがあっても、そのファイルがあればその後の相続手続きなどに取りかかりやすくなり、遺された家族の負担は軽減されます。

※ネット口座の場合は、IDやパスワードといった情報も必要になるので注意しておきましょう。

2.お付き合いがある人の連絡先

令和のシニア世代の中には、メールやSNSで知り合いとやり取りをする人が増えていますね。昔のように手紙や電話でのやり取りが減ったため、親の交友関係が見えにくい、と感じる人も多いでしょう。

そこで、「万が一のこと」があったら誰に伝えてほしいのかを一覧表にしておいてもらうことも大切です。

普段のコミュニケーション手段(電話、FAX、メール、SNSなど)も記入されていれば理想的ですね。

さらにやり取りの方法がメールやSNSの場合は、そのSNSなどのIDや、できればパスワードなど、最終的な連絡手段に繋がる情報も添えてもらえると重宝するでしょう。

3. 既往症や服薬に関する情報

病歴や薬歴に関する情報は、親が倒れて救急搬送された場合などに、非常に大切な情報となります。

今までに大きな病気にかかったことがあるのか、今治療している病気はあるのか、または今どのような薬を飲んでいるのかなど、遠くに暮らしている場合、実状を把握できていないケースも多いでしょう。

常日頃から親とは連絡をとり、ちょっとした病院通いの場合も必ずお薬手帳を持っていくように勧めましょう。突然起こる親の体調不良には、できるだけすばやい対応ができるよう備えておきたいものです。

4. 終のすみか

親の住まいが持ち家であれば、最終的にその家をどのようにしたいのか(売却・引き継ぐ・賃貸に出す、など)を、健康な時点で確認しておくことが大切です。

親は当然子に引き継がせるつもりでいたが、子にはまったくそのつもりがなかった、という話もよく聞きます。

家や土地などの不動産は大切な資産。最終的にどのようにするのかは、考えておくことをお勧めします。

「最も聞き出しづらいこと」は、やっぱりお金の話

さて、5つめは「親から一番聞き出しづらい」と思う人が多いであろう、お金の話です。

5. 預貯金の額

「貯金はどのくらいあるの?」

これは、親子であってもなかなか話題に出しづらいものです。

とはいえ、万一親の預貯金の額があまりにも心もとない場合、ゆくゆく子世帯の生活を圧迫する原因にもなりかねません。教育費や住宅ローンが家計を圧迫するなか、並行して親に仕送りをする必要が出てくる可能性もあります。

よって、遠回しにでも良いので確認しておくことが大切です。切り口としてはこんな感じでしょうか……。

年金受給額の範囲で生活できているのか

孫にいろいろ買ってくれるのは嬉しいが、介護が必要になり施設入所することになったら、資金はあるのか

子や孫へのプレゼントや資金贈与などに張り切りすぎて、自分自身が倒れたときに通帳の残高がほとんど残っていない、というケースも意外にあるのです。

親子の会話から生まれる「情報共有」が理想的

親子で終活について考える場合、まずは、親の思いがしっかり子に伝わっている必要があります。

なかには、子に心配をさせたくない思いで本当のことを隠す親もいるでしょう。しかし、それでは最終的に子に負担や迷惑をかけてしまう可能性もあります。

親が元気で冷静なうちに、自分の現状と方針を、正しく伝えておけるのが理想的ですね。その後に起こり得るトラブルの芽を早めにつんでおくことにも繋がるでしょう。

親御さんは子にしっかり思いを伝えてあげてください。子は親が話をしようとしている時に、面倒だと思わず、しっかり耳を傾けてあげてください。

このちょっとした時間を作ることで、自然な情報共有が可能となり、親子の思いのズレが修復できるかもしれません。

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