【猫の多頭飼い】初期費用から飼育にかかるお金とは。トラブルを避ける3つの注意点も解説
LIMO / 2022年2月17日 19時35分
![【猫の多頭飼い】初期費用から飼育にかかるお金とは。トラブルを避ける3つの注意点も解説](https://media.image.infoseek.co.jp/isnews/photos/toushin1/toushin1_27495_0-small.jpg)
【猫の多頭飼い】初期費用から飼育にかかるお金とは。トラブルを避ける3つの注意点も解説
猫を飼ってみたら「猫が1匹だと寂しいし、もう1匹増やしたいな」など思っている人も多いと思います。一般社団法人ペットフード協会による2020年全国犬猫飼育実態調査によると、猫1匹あたりにかかるお金は生涯で153万5678円にもなります。
もし、多頭飼いをすることになれば、もっとお金がかかってくるはずです。猫が可愛いという一時の感情だけで「飼ってしまえば何とかなる」などと考えていては、後悔することになるかもしれません。そうならないためにも、どのくらいかかるか確認しておきましょう。
猫をむかえたときの初期費用
新しい猫をむかえたら必ずかかるお金には、以下のようなものがあります。なお、猫の場合、ノラ猫を拾ったり、保護猫を譲り受けたりすることが多くあります。そのため、ペットショップなどでの購入費は含めてありません。
![](https://limo.ismcdn.jp/mwimgs/2/7/-/img_271e0a5bea7d6551df3ad26fb9a4c15229975.png)
出所:一般社団法人ペットフード協会「令和3年 全国犬猫飼育実態調査」をもとに筆者作成
上記以外にも、去勢・避妊などの手術費用がかかります。公益社団法人日本獣医師会・家庭飼育動物(犬・猫)の診療料金実態調査及び飼育者意識調査結果(平成27年度)によると、手術にかかる費用の目安としては、オス猫の去勢では1万円~1万5000円、メス猫の避妊では2万円~2万5000円です。
上記の費用の中で、猫の入手方法の違いで不要なものもあります。
もし新しく迎える猫が、ノラ猫であれば、元気そうだなと思っても、おなかに寄生虫がいるケース、病気に感染しているケースなどがあります。先住猫に、病気や寄生虫をうつさないためにも、「寄生虫検査」や「健康診断」は必ず受けた方が良い費用です。
一方、新しい猫が、ペットショップなどで購入した、保護猫を譲り受けたのであれば、健康診断や寄生虫検査、一部ワクチンなど終了している場合もあります。状況を確認し、初期費用からは外しましょう。
猫の飼育にかかる1月分の費用
猫の飼育にかかるお金は、以下のようなものがあります。
![](https://limo.ismcdn.jp/mwimgs/3/5/-/img_35884e20b095d98390a8f026bcc941ed24148.png)
出所:アニコム「ペットにかける年間支出調査2020」をもとに筆者作成
上記の一覧表の費用はさまざまなものがあり、飼い主さんによっては、毎月必要としないと感じるものもあるかもしれません。
そこで、猫が生活するうえで欠かせない以下の4項目だけを、ピックアップしてみることにします。
「フード・おやつ」「日用品」「ペット保険料」「ワクチン・健康診断等の予防費」
3577円+1147円+2911円+1169円=8804円
上記より、猫1匹あたりの飼育目安は、8000円~9000円ほどと考えておいても良いでしょう。これらの費用は、猫が増えればそれに伴い増加します。そのため、猫を2頭飼うことになれば、2倍の1万6000円~1万8000円が必要となります。
また、「病気やケガの治療費」は、猫が元気なうちは、毎月発生する費用ではありません。しかし、猫がだんだん高齢になれば、徐々にかかってくるお金です。
できることなら、別枠で猫1匹あたり2000円ほどを貯蓄しておいても良いかもしれません。
実際、ペット保険はすべての治療が補償対象になるわけではありません。もしも、手出しのお金が必要になったときに、備えてあれば、イザというときも焦らずにすみます。
猫の多頭飼いで起こりがちなトラブルを避けるために注意すること
猫の多頭飼いで、猫同士の相性が良ければ、かくれんぼや追いかけっこなどで遊ぶことができ、運動不足の解消になります。しかし、猫同士の相性が悪いと、どちらかの猫がストレスを感じ、いろんな病気を引き起こすことになるかもしれなせん。猫が病気になれば、金銭、時間などの負担もあり、飼い主さんは大変な思いをするでしょう。そうならないために注意することを3つ紹介します。
今飼っている猫の性格をよく観察する
今飼っている猫が、1匹での生活が長く甘えん坊の猫、神経質で少しの環境の変化でもびくびくした様子を見せる猫などであれば、新しく猫をむかえるのは向かないかもしれません。また、おおらかな性格の猫でも、飼い主さんが新入り猫にかかりきっていると、拗ねたり、嫉妬深くなったりなど、扱いづらい状態になります。先住猫を優先しながら、新入り猫との関係を慎重に見守りましょう。
トイレは常に清潔にし、頭数+1が理想
新入り猫がやってきたら、トイレの数は「頭数+1」に増やしましょう。というのも多頭飼いの場合、トイレが少ないと排せつ物で汚れやすかったり、立場の弱い猫が遠慮して使えなかったりするからです。
猫はストレスが原因でいろんな病気を引き起こすことがあります。病気を予防するためにも、設置するトイレを増やし、清潔な状態を保つようにしてあげましょう。
猫の爪を切っておく
猫同士が仲良くなったら、じゃれ合ったり、駆けっこしたり、しょっちゅう遊ぶようになります。そんなとき、爪が伸びたままだと、絨毯に引っかけて捻挫したり、相手の猫の目を傷つけたりなど思わぬケガを招くことがあります。そうならないためにも、猫の爪は伸びっ放しにせず、切っておくようにしましょう。
まとめ
猫の多頭飼いは、猫の可愛い様子が見られて楽しいですが、飼育にかかるお金は約2倍に増えます。また、なにかと、猫の世話する時間も増えるでしょう。それらのことを、新しい猫をむかえる前にしっかり考えておくようにしましょう。
参考資料
一般社団法人ペットフード協会「令和3年 全国犬猫飼育実態調査」(https://petfood.or.jp/topics/img/211223.pdf)
公益社団法人日本獣医師会「家庭飼育動物(犬・猫)の診療料金実態調査及び飼育者意識調査結果(平成27年度)」(http://nichiju.lin.gr.jp/small/ryokin_pdf/h27.pdf)
アニコム損害保険株式会社「ペットにかける年間支出調査 2020」(https://www.anicom-sompo.co.jp/news/2020/news_0210323.html)
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