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Z世代「18~20歳男性」結婚相手に求めるもの4位「経済力」へ。約9割が結婚願望あり

LIMO / 2022年2月14日 18時50分

Z世代「18~20歳男性」結婚相手に求めるもの4位「経済力」へ。約9割が結婚願望あり

Z世代「18~20歳男性」結婚相手に求めるもの4位「経済力」へ。約9割が結婚願望あり

株式会社Parasolが運営する『恋愛婚活ラボ』が、2022年1月15日~23日の間Z世代の4月から成人の対象となる18歳~20歳の男女331名を対象に行った「恋愛・結婚に関する意識調査」によると、男性の結婚相手に求めるものの3位が「金銭感覚」、4位が「経済力」でした(2022年2月9日公表)。

これまで結婚相手に経済力を求めるのは女性でしたが、その傾向は変わりつつあるようです。

ちなみに結婚したいZ世代は約9割。未婚率の上昇が叫ばれて久しいですが、Z世代の結婚願望は高いようですね。今回はZ世代の中でも18歳〜20歳に視点を当てて、その結婚観をみていきましょう。

約9割に結婚願望。30歳までに結婚したいが最多

「Z世代」とは、1990年後半〜2000年代に生まれた人のこと。1980年~1990年代前半に生まれた人をY世代(ミレニアム世代)と呼び、次の世代のためZ世代といわれています。

Z世代の中でも、4月から新成人となる18~20歳で「結婚したい」と答えたのは88.9%と、約9割を占めました。

厚生労働省の「令和3年版厚生労働白書」によれば、2020年の50歳時の未婚割合は男性が26.7%、女性が17.5%。2040年には男性29.5%、女性18.7%へ増加すると推計されています。

Z世代の結婚したい理由で多く挙がったのが「心の安らぎのために、一緒に寄り添ってくれるパートナーが欲しい」「孤独は嫌だ」という回答。心の充足を求めるZ世代が多いようですね。

何歳までに結婚したいのかというと、以下の通り。

出典:株式会社Parasol「恋愛婚活ラボ調べ」(2022年2月9日公表)

男女ともに最も多い年齢は「〜30歳」でおよそ半数を占めており、次に「~25歳」「~35歳」でした。

厚生労働省の「令和2年(2020)人口動態統計月報年計(概数)の概況」によると、平均初婚年齢は夫31.0歳で、妻は29.4歳。現状に合った年齢となっていますね。

Z世代の「結婚相手に求めるもの」1位は?

それではZ世代・18~20歳の結婚相手に1番求めるものを男女に分けて確認しましょう。

出典:株式会社Parasol「恋愛婚活ラボ調べ」(2022年2月9日公表)

男女ともに1位は「趣味・価値観の一致」。長い年月を一緒に過ごすとなると、価値観を重視する方は多いのでしょう。

2位以下は、男性で「容姿」「金銭感覚」「経済力」「性格」と続きます。バブル期には3高といわれたように、これまで結婚相手に経済力を求めるのは主に女性でした。男性で5位以内に「金銭感覚」と「経済力」がランクインしたのは驚いた方も多いのではないでしょうか。

ちなみに、女性は2位以降「経済力」「金銭感覚」「居心地の良さ」です。

Z世代は「失われた20年」に生まれており、2008年にはリーマンショック、2011年に東日本大震災を経験しています。日本経済の停滞期しか知らず、経済的な不安も強いのでしょう。

また、いまは共働きが主流の時代。2021年6月には育児・介護休業法が改正され、2022年4月1日より段階的に施行されます。これにより、男性も子どもの出生後8週間以内に4週間まで育休が取得できるようになります。

Z世代では共働きはより当たり前となり、それゆえに経済力も大切になってくると考えられるでしょう。

20~30代との結婚観の違いは?

以前に「恋愛婚活ラボ」が20代〜30代の婚活アプリ利用者を対象に行ったという「恋愛・結婚に向けて重視する点」より、20~30代が結婚相手に求めるものを見てみましょう。

出典:株式会社Parasol「恋愛婚活ラボ調べ」(2022年2月9日公表)

男女ともに1位「年齢」、2位「容姿」。3位以降は男性で「結婚の本気度」「趣味・価値観の一致」、女性で「経済力」「住まい」と続いています。

先ほどのZ世代と比較すると価値観が違うところも多く、「経済力」は女性しかランクインしていませんでした。Z世代は堅実なようすもうかがえますね。

25~34歳では単身者が増加。状況は変化するか

Z世代の結婚への前向きなようすや価値観の変化をみてきました。

内閣府が2022年2月7日に公表した「日本経済2021―2022」によれば、25~34歳の若年層で所得格差が広がっており、単身世帯の割合も増加していると指摘されています。経済状況が結婚へ与える影響がみてとれますね。

日本の平均年収はここ10年ほど上がっていません。このような状況下で結婚するには、共働きは必要となりそうです。

とはいえ、共働き世帯で育児をする場合には、周囲の援助が必要です。男性の育休取得だけでなく、その後の協力や育児をしながらでも働きやすい環境、また保育園や学童など預け先などの確保も大切でしょう。Z世代が結婚するころには、今よりも育児をしながら働きやすい環境になるように、その動向を見守っていきましょう。

参考資料

ニッセイ基礎研究所「Z世代の情報処理と消費行動(1)-Z世代が歩んできた時代」(https://www.nli-research.co.jp/report/detail/id=63536?pno=2&site=nli)

PRTIMES「Z世代の「約9割」が結婚願望あり!デートは「割り勘」、憧れカップルは「星野源・新垣結衣」カップル!」(https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000052.000025460.html)

厚生労働省「令和3年版厚生労働白書-新型コロナウイルス感染症と社会保障-(本文)」(https://www.mhlw.go.jp/stf/wp/hakusyo/kousei/20/index.html)

厚生労働省の「令和2年(2020)人口動態統計月報年計(概数)の概況」(https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/jinkou/geppo/nengai20/index.html)

厚生労働省「育児・介護休業法について」(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000130583.html)

内閣府「日本経済2021―2022」(https://www5.cao.go.jp/keizai3/2021/0207nk/keizai2021-2022pdf.html)

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