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50代の専業主婦3割が「夫に内緒の貯金300万円以上」保有。女性が年金に感じる不安とは

LIMO / 2022年2月18日 18時50分

50代の専業主婦3割が「夫に内緒の貯金300万円以上」保有。女性が年金に感じる不安とは

50代の専業主婦3割が「夫に内緒の貯金300万円以上」保有。女性が年金に感じる不安とは

株式会社SheepDogが運営するSYMPLY[シンプリー]が2022年1月31日に全国の30歳〜59歳の専業主婦300人に行った『夫が知らない貯金に関するアンケート』によると、50代の30.3%が「夫に内緒にしている貯金が300万円以上ある」と答えています(2022年2月3日公表)。

その金額と割合に、驚かれた方もいるでしょう。一昔前には「へそくり」なんて呼ばれましたが、現代でも夫に内緒で貯金する方は一定数いるようですね。

30~40代専業主婦のへそくりも確認しながら、女性が夫に隠れて貯蓄する理由についても考えていきましょう。

30~50代の専業主婦、4人に1人が「夫に内緒の貯金100万円以上」

同調査より、30〜50代の専業主婦が保有している「夫に内緒の貯金」の割合と金額を見ていきましょう。

出典:SYMPLY[シンプリー]『夫が知らない貯金に関するアンケート』(2022年2月3日公表)

上記によると、「夫が知らない貯金等(銀行預金やへそくり含む)」がない人は55%。

ある人の中で最も多いのは「300万円以上」(17%)、次に「0~50万円程度」(13%)「100~300万円程度」(8%)「50~100万円程度」(7%)でした。

30~50代専業主婦の4人に1人が夫に内緒で100万円以上保有していることになります。

300万円以上の貯蓄で見ると、50代が30.3%、40代が18.18%、30代が2.94%です。年代が上がるにつれ、内緒の貯金額が増えていくのがわかります。

夫に内緒の貯金、何に使う?

50代の専業主婦の3割以上が300万円以上も貯めている「内緒の貯金」。300万円以上の高額になると、それなりの理由がなければなかなか貯まるものではありません。みなさん何に使うために内緒で貯めたのでしょうか。

参考までに、株式会社ハルメク生きかた上手研究所が、50〜79歳の既婚男女600名を対象に行った「夫婦関係と生活に関する意識調査」(2021年11月15日公表)によると女性のへそくりの使い道は以下の通り。

予期していない突発的な出費への備え:44.1%

自分の老後の生活費として:39.0%

自分の趣味や好きなことに使う:35.3%

将来の自分の病気や介護への備え:30.9%など

3割以上を占める理由は上記の通り。万が一の時や好きなことのためだけでなく、老後の生活費や将来の病気・介護への備えとする人も多いようです。

厚生労働省によると、2019(令和元)年の平均寿命は男性81.41歳、女性87.45歳。女性の方が男性より、約6歳寿命が長い傾向にあります。

以前の調査にはなりますが、厚生労働省の「平成21年(2009)人口動態統計(確定数)の概況第6表 初婚夫妻の年齢差別にみた婚姻件数・構成割合の年次推移」によると、平成21年の初婚夫妻の年齢差は夫が年上が56.3%、妻が年上が23.7%、夫婦同年齢が19.9%。

約7割強の夫婦が年齢が同じ、もしくは男性の方が年上です。

このような傾向から、現在配偶者がいる方でも、老後はひとりになる女性は多いと考えられるでしょう。50代は、ひとりになったときの老後についてよりリアルに考える年代なのかもしれませんね。

女性の国民年金の平均額や遺族年金は?

専業主婦の場合、老後に受給する年金は「国民年金」になります。厚生労働省の「令和2年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」によると、女性の国民年金の平均月額は「5万4112円」。月5万円と少しでは、生活はかなり厳しいですよね。

夫が亡くなった場合、遺族年金が受け取れるかは夫が加入していた年金により異なります。

夫が国民年金のみだった場合、遺族基礎年金は18歳到達年度の3月31日まで(もしくは20歳未満で障害年金の障害等級1級または2級の状態にある方)の子どもがいないと受給できません。

夫が厚生年金にも加入していた場合は、子どもがいなくても受給できます。受給額は夫の受給していた老齢厚生年金(報酬比例部分)の4分の3(※諸条件あり)。ただし、老齢基礎年金は支給の対象外です。夫の現役時代の収入や厚生年金の加入期間によって受給できる金額は異なるため、個人差は大きいでしょう。

他に、人によっては中高齢寡婦加算や経過的寡婦加算に当てはまる場合もあります。とはいえ、不安を抱える人は多いでしょう。

女性こそ、老後の備えを

女性の平均寿命や国民年金の平均額を考えると、専業主婦の方が夫に内緒で貯金をするのもわかるでしょう。今は共働きの方が増えていますが、扶養内で働く人も多いもの。その場合、やはり将来の年金額が心もとなくなります。

まだ若い方にとっては、時間がある分、老後についてなんとかなるのではと思ってしまいがちです。今は60代以上で働かれる方も多いですが、段々と体力は衰え、病気になるリスクも上がるもの。時間があり、身動きの取りやすいうちから老後に備えることをおすすめします。

先輩たちの行動や考えを参考にしながら、貯金や節約、働き方、運用などで工夫をして、老後に備えていくといいでしょう。

参考資料

SYMPLY「50代女性専業主婦の3割以上が夫に内緒にしている貯金が300万円以上あると回答【夫が知らない貯金に関するアンケート】」(https://symply.jp/secret-savings-30-50/)

株式会社ハルメク「【シニア世代の「夫婦関係と生活に関する意識調査」】50代~70代の夫婦関係の満足度は平均74.5%。特に60代・70代が高い傾向 夫婦円満の秘訣である感謝の言葉は、お互い「伝えているつもり」状態」(https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000059.000034765.html)

厚生労働省「健康寿命の令和元年値について」(https://www.mhlw.go.jp/content/10904750/000872952.pdf)

厚生労働省「第6表 初婚夫妻の年齢差別にみた婚姻件数・構成割合の年次推移」(https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/jinkou/suii09/marr6.html)

厚生労働省「令和2年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」(https://www.mhlw.go.jp/content/000872907.pdf)

日本年金機構「遺族年金(受給要件・対象者・年金額)」(https://www.nenkin.go.jp/service/jukyu/izokunenkin/jukyu-yoken/index.html)

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