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【スズキ・ジムニー】硬派な軽オフロード車がここまで人気になった理由とは

LIMO / 2022年2月22日 19時35分

【スズキ・ジムニー】硬派な軽オフロード車がここまで人気になった理由とは

【スズキ・ジムニー】硬派な軽オフロード車がここまで人気になった理由とは

車体が小さく、税金などの維持費が安い軽自動車は、今では新車販売台数の4割近くを占めるほどの人気となっています。そんな数ある軽自動車の中でも、独特の存在感で知られているのがスズキ・ジムニーでしょう。

ジムニーは、スズキが1970年から発売しているオフロードタイプの軽自動車。長年にわたり、本格的なオフロード走行を行うことができる貴重な軽自動車として知られています。

機動性の高さを活かして、アウトドアを楽しむ個人ユーザーだけでなく、林業等での作業車や積雪地や山岳地域のパトロールカー、郵便集配車など、根強い人気があります。

特に2018年に登場した4代目ジムニーは、発表から非常に人気。納期が1年近く待つ場合もあるという話もあります。なぜ、スズキ・ジムニーはそれほどまで人気になったのか解説します。

スズキ・ジムニーが他の軽自動車と違う部分とは?

スズキ・ジムニーが他の軽自動車と違うのは、本格的なオフロード走行に対応した機能を採用している事でしょう。

例えば、駆動方式は4輪駆動を採用していますが、ジムニーに使われているタイプは、任意に4輪駆動に切り替える事ができるパートタイム4WDを搭載。

さらに、濡れた道で滑りにくいだけでなく、副変速機を搭載し、急な登坂路や悪路では、低速ギアに入れることで走破性を高めることが可能です。

また、車体は一般的な乗用車に使われているボディとフレームが一体になったモノコック構造ではなく、ボディとフレームが別体となっている頑丈なラダーフレーム構造を採用しています。

サスペンションも、通常の乗用車とは違い、オフロード走行でもホイールが接地し信頼性が高いリジッドアクスル式サスペンションを搭載。細かい所までオフロード走行に拘っています。

その一方で、オフロード走行を重視した設計は、一般的な乗用車タイプの軽自動車と比較すると欠点もあります。

例えば、エンジンは一般的な軽乗用車とは違い、フロントタイヤ前端より後方に配置した縦置き型レイアウトのため、トールワゴンタイプの軽自動車と比較して後席や荷室が狭いです。

また、頑丈なラダーフレーム構造は車体重量が重くなり、搭載されているエンジンも近年流行のハイブリッド機構がないターボエンジンを搭載しているため、燃費が悪いという欠点もあります。

乗用車として見ると欠点があるスズキ・ジムニーですが、それでもなぜ人気なのでしょうか?

硬派なオフロード車であるスズキ・ジムニーが人気の理由は?

発表時から依然として高い人気を誇る4代目スズキ・ジムニー。人気の理由には様々な意見がありますが、一番の理由は、ジムニーのコンセプトを変えずに、プロが使う道具としての機能を追求したのが、多くのユーザーに惹かれたのでしょう。

これは、自動車以外でも言えますが、非常に頑丈でタフな腕時計やラリーレイドで活躍するアドベンチャーオートバイなど、高機能で洗練されたプロ向けの道具は、本来想定しているユーザーだけでなく、プロ向けの道具の存在感に興味を持ち、あえて普段使いを行い、道具の魅力を楽しむ人も少なくありません。

ジムニーのデザインはお洒落だと言われていますが、実はお洒落を狙ったデザインではありません。

例えば、エクステリアは1981年に登場した2代目ジムニーに近い角張ったボディデザインですが、水平基調なキャラクターラインは、本格的なオフロード走行を行う時に、車両の姿勢を把握しやすくするためです。

ガラス面を立てたボディ形状も、雪が溜まりにくくしたためで、単純なレトロ基調のデザインではなく、ジムニーのコンセプトを追求した結果なのです。

 

現代の乗用車と比較すると飾り気が無いインテリアも、水平基調のインストルメントパネルは、オフロードなどで車両姿勢を把握しやするため。反射を抑え、傷や汚れが目立ちにくい表面処理や、乗り降りのしやすさをサポートする助手席乗降グリップを採用するなど、機能性を重視しているためです。

価格の安さもポイントに

また、このような本格オフロード車としては、車体価格が安いのも注目すべき所でしょう。

一番安いグレード「XG 5MT」の価格は148万5000円と、本格的なオフロード車としては安価です。車体もコンパクトで維持費も安いため、セカンドカーとして使われることも少なくありません。

ジムニーに限らず、昭和の時代のオフロード車は、エアコンやパワーステアリングが無いなど、街中での走行性能を犠牲にしてもオフロード性能を重視した車種が少なくありませんでした。

しかし、現代のオフロード車は、街乗り性能も重視しているのが一般的です。4代目スズキ・ジムニーも、オートマチックトランスミッションやオートエアコン、衝突被害軽減ブレーキなどを搭載した安全運転支援システム「スズキ・セーフティサポート」、高速走行時や長距離ドライブをサポートするクルーズコントロールシステムなどを搭載することができるため、かつてのオフロード車と比較すると普段使いしやすくなっています。

ジムニーならではの魅力で愛される

4代目ジムニーを購入したユーザーの声には、燃費が一般的な軽自動車よりも悪い、横揺れや突上げが強く乗り心地が硬い、荷室が狭いといった欠点を上げていますが、そのような欠点があっても、オフロードや雪道での安心感が非常に高いというジムニーならではの魅力があるため愛用されています。

スズキ・ジムニーの価格は148万5000円から。他にも、オーバーフェンダーや大型バンパーを装備し、1.5リッターのガソリンエンジンを搭載した小型車版の「ジムニーシエラ」も用意。ジムニーシエラの価格は179万3000円からです。

関連資料

スズキ株式会社「ジムニー(https://www.suzuki.co.jp/car/jimny/)」(http://www.suzuki.co.jp/car/jimny/)

スズキ(https://www.suzuki.co.jp/car/jimny_sierra/)株式会社(https://www.suzuki.co.jp/car/jimny/)「ジムニーシエラ(https://www.suzuki.co.jp/car/jimny_sierra/)」(http://www.suzuki.co.jp/car/jimny_sierra/)

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