「つみたてNISA」と「iDeCo」20代の私はどちらからはじめるべき?
LIMO / 2022年2月20日 14時50分
![「つみたてNISA」と「iDeCo」20代の私はどちらからはじめるべき?](https://media.image.infoseek.co.jp/isnews/photos/toushin1/toushin1_27645_0-small.jpg)
「つみたてNISA」と「iDeCo」20代の私はどちらからはじめるべき?
新型コロナウイルスの感染が拡大する今、週末はおうちでゆっくり過ごされる方も多いのではないでしょうか。こういったタイミングで考えたいのが「将来のお金」についてです。
税制面で優遇措置が受けられる「つみたてNISA」と「iDeCo」を使って資産運用をする場合、20代の方はどちらからはじめたら良いのでしょうか。つみたてNISAとiDeCoの違いについてわかりやすく説明しながら、若い世代の方に合った資産運用の方法について考えていきましょう。
20代から投資を行うメリット
まずは、20代の方が資産運用を行うメリットをご説明します。20代など若い世代は、毎日の生活で精一杯でなかなか資産運用まで気が回らないかもしれません。特に老後資金となると、「自分の老後はまだまだ先」と考え、老後資金を貯められない人も多いのではないでしょうか。
しかし、資産運用では「複利の効果」といって、投資で得た利益を再投資することで、利益が雪だるま式に増えていくという法則があります。複利の効果は、投資期間が長ければ長いほど高くなります。
たとえば、毎月3万円を年率5%で運用できると運用益は投資期間5年間で24万円ですが、投資期間が10年、20年と長くなればなるほど、以下の通り利益が雪だるま式に増えていきます。
<運用条件>
毎月の積立額 :3万円
年利回り :5%
<運用結果>
5年間:約204.0万円(元本180万円+利益24万円)
10年間:約465.8万円(元本360万円+利益105.8万円)
15年間:約801.8万円(元本540万円+利益261.9万円)
20年間:約1233.1万円(元本720万円+利益513.1万円)
※金融庁「資産運用シミュレーション」にて試算
20代から積立投資をはじめると、老後を迎える60代まで運用期間は最大40年間近くを確保することができます。長期投資も可能となるので、複利の効果によって、利益を大幅に増やすことができる可能性があるでしょう。
「つみたてNISA」と「iDeCo」の違い
毎月一定額を積み立てていく積立投資をする際、利用したいのが「つみたてNISA」や「iDeCo」といった制度です。つみたてNISAも、iDeCoも、税制面で大きなメリットがある資産運用の制度。それぞれの制度概要について見ていきます。
一般の課税口座で資産運用を行うと、運用益には約20%の税金がかかります。しかし、つみたてNISAとiDeCoを活用すると、配当金や売却益などの運用益にかかる税金を非課税とすることができます。
一方で、つみたてNISAとiDeCoには、「加入条件や非課税期間、お金の引き出すタイミング」等に違いがあります。それぞれの特徴について確認しておきましょう。
<つみたてNISA>
年間40万円まで、最長20年間、非課税で運用ができます(非課税投資枠は20年間で最大800万円)。20歳以上の方なら誰でも利用可能で、年齢上限や引き出し条件は特にありません。
<iDeCo>
職業などによって、毎月の掛け金に上限があります。20歳から60歳までの方がお金を拠出して運用することができますが、引き出しができるのは60歳以降となっています。iDeCoは「老後資金を準備するための制度」です。
また、運用益が非課税になることに加え、iDeCoは毎月の掛け金が所得から控除されます。さらに、お金を受け取る際に一時金受取を選択すると退職所得としての取扱いがされるため、一般的な所得よりも税金が安くなることがあります。
少額の場合、まずは「つみたてNISA」から
はじめて資産運用を行う場合、つみたてNISAとiDeCoのどちらからはじめたらよいのか、迷ってしまう方もいるかもしれません。
たとえば20代など若い世代の方で、投資に回せるお金が「月3.3万円以下(年間40万円以下)」の場合、まずはつみたてNISAを使って資産運用をはじめてみましょう。
20代は結婚や子育て、マイホームの購入など、これからまだまだお金がかかる時期です。iDeCoは60歳にならないとお金が引き出せないので、若い世代の方は少し使い勝手が悪いと感じる方もいるかもしれません。
そこで、20代の方はいつでもお金が引き出せるつみたてNISAで資産運用を始めると、お金の自由度が高まります。ネット証券のアプリで簡単に口座開設もできるので、若い世代の方が隙間時間を利用して投資をはじめるには良いでしょう。
投資資金が月3万円以上の場合
20代の方でも、投資に回せるお金が月3万円以上ある方の場合、つみたてNISAとiDeCoの併用を行いましょう。たとえば「つみたてNISAで月3万円、iDeCoで月2万円」を運用すると、毎月5万円の投資が非課税になります。
つみたてNISAはいつでもお金を引き出せる制度なので、結婚資金やマイホームの頭金など、自分が必要なタイミングでお金を使うことができます。一方、iDeCoは60歳までお金が引き出せない、老後資金専用のお金です。
20代の方は「万が一の時に備えたお金はつみたてNISA」、「老後資金はiDeCo」というように使い分けて運用を行うと分かりやすいでしょう。また、つみたてNISAの非課税期間が20年間ということはきちんと覚えておいてくださいね。
きちんとリスクを理解して、自分にぴったりの運用方法を考えよう
つみたてNISAやiDeCoの制度内容が分かると、自分にぴったりの運用方法を決めることができるでしょう。同時に知っておきたいのが、資産運用のリスクです。運用にはリスクがありますし、投資対象によってもパフォーマンスは左右されるので、しっかりと調べた上ではじめましょう。
今回ご紹介した内容を参考にしながら、若い20代の方々も将来に向けて資産運用に取り組んでみてはいかがでしょうか。
参考資料
金融庁 資産運用シミュレーション(https://www.fsa.go.jp/policy/nisa2/moneyplan_sim/index.html)
金融庁 つみたてNISA(https://www.fsa.go.jp/policy/nisa2/about/tsumitate/index.html)
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
目指せ「貯金1000万円」!どうやって貯める?
オールアバウト / 2024年6月30日 11時30分
-
「NISA」と「iDeCo」って何が違うの? 初めてやるならどっちがおすすめ?
ファイナンシャルフィールド / 2024年6月27日 9時10分
-
「積立投資を『ないもの』として先取り貯蓄に」31歳・年収400万円自営業女性の物価高対策
オールアバウト / 2024年6月23日 12時20分
-
老後資金準備はNISA一択で本当にいい? 50代だからこそiDeCoが有効といえる理由
MONEYPLUS / 2024年6月23日 7時30分
-
NISAとiDeCoの違いが分かりません。どちらから使ったらいいのでしょうか?
ファイナンシャルフィールド / 2024年6月21日 3時10分
ランキング
-
1大谷翔平の新居「晒すメディア」なぜ叩かれるのか スターや芸能人の個人情報への向き合い方の変遷
東洋経済オンライン / 2024年7月16日 20時40分
-
2工学系出身者が「先進国最低レベル」日本の"暗雲" エンジニアを育てられない国が抱える大問題
東洋経済オンライン / 2024年7月16日 17時0分
-
3申請を忘れると年金200万円の損…荻原博子「もらえるものはとことんもらう」ための賢者の知恵
プレジデントオンライン / 2024年7月17日 8時15分
-
4「再配達は有料に」 ドライバーの本音は
ITmedia ビジネスオンライン / 2024年7月17日 6時40分
-
5旅客機用の燃料不足で緊急対策 輸送船を増強、運転手確保へ
共同通信 / 2024年7月16日 23時42分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
![](/pc/img/mission/mission_close_icon.png)
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
![](/pc/img/mission/point-loading.png)
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください
![](/pc/img/mission/mission_close_icon.png)