「鬼滅の刃 無限列車編」公開から1年以上経った今も「上映中」の本当のワケとは
LIMO / 2022年2月20日 19時15分
![「鬼滅の刃 無限列車編」公開から1年以上経った今も「上映中」の本当のワケとは](https://media.image.infoseek.co.jp/isnews/photos/toushin1/toushin1_27654_0-small.png)
「鬼滅の刃 無限列車編」公開から1年以上経った今も「上映中」の本当のワケとは
鬼滅の刃シリーズのアニメーション最新作である「遊郭編」が2022年2月13日に最終回を迎えました。
同日の放送で次回作の「刀鍛冶の里編」の制作も発表され、今後の展開も気になるところです。
そして、2022年2月15日現在、日本の興行収入ランキング1位となった『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編(以下無限列車編)』が今も劇場上映中であることをご存じでしょうか。
今回は同作品の興行収入を振り返りながら、その理由について検討してみます。
「歴代興収ベスト100」で現在も上映中状態。どこで上映しているか
![](https://limo.ismcdn.jp/mwimgs/3/2/-/img_32374b904e06e1b0425ea9d0edebc175794845.png)
Fer Gregory/shutterstock.com
2022年2月13日現在の「歴代興収ベスト100」では、引き続き『無限列車編』が歴代首位となっています。
最新の興行収入は「404.3億円」となっており、アニプレックス社が2021年5月24日に発表した日本での興行収入は「400億円」ですので、8カ月ほど経過した状態で4.3億円ほど積み増したことになります。
興行収入の増加があること自体は、過去上映作品のリバイバル上映が時折行われることからそこまで不思議ではないのですが、最も気になるのは2022年2月13日現在でもなお「上映中」状態になっていることです。
歴代興行収入ベスト100のうち、現在も上映中であるのは『無限列車編』(1位)と、『劇場版 呪術廻戦 0』(27位)の2作品のみです。
後者は2021年12月24日公開のため、現在も上映中であることは特に違和感はありません。
では、『無限列車編』は現在どこで上映されているのでしょうか。
答えは、徳島にある「ufotable CINEMA」1館です。
この映画館は鬼滅の刃アニメーションシリーズを制作しているアニメーション制作会社・ufotable(ユーフォ―テーブル)が運営しています。
さらに、上映開始から1年が経過した2021年10月16日には「ufotable CINEMA」他2つのufotable関連店舗を対象にしたスタンプラリーの内容をリニューアルし、「終了日未定」という状態です。
その他、公式サイト内でも上映終了日は特に記載されていませんでした。
過去に、『無限列車編』が当時1位だった『千と千尋の神隠し』の興行収入を上回るかどうかが話題になっていた時に、『千と千尋の神隠し』のリバイバル上映によって興行収入が8.8億円上乗せされ、1位が遠のいたことがニュースとして取り上げられたことがあります。
ufotable CINEMAで上映を続けるのは、他コンテンツに興行収入が抜かれるのを防ぐ側面もあるかもしれませんが、他の理由も考えられます。
制作会社が自ら「無限列車編」上映を続ける理由
![](https://limo.ismcdn.jp/mwimgs/c/3/-/img_c387b61fd7d461724c4c7dbc7a67662c1039226.png)
Mr.Music/shutterstock.com
では、ufotable CINEMAで現在も無限列車編の上映を続ける「他の理由」とは一体何でしょうか?
ufotable制作のアニメーションは、その映像の美しさ・クオリティの高さによって、顧客に支持されていますが、それゆえに制作にかける工数も一定以上となっています。
したがって、下記のように「鬼滅の刃」のアニメーションシリーズは作品ごとに1年ほどのブランクが存在しているのです。
<シリーズ別の初回放映・公開日>
竈門炭治郎 立志編:2019年4月6日~9月28日放映
劇場版 無限列車編:2020年10月16日公開
テレビアニメーション版 無限列車編:2021年10月10日~11月28日放映
遊郭編:2021年12月5日~2022年2月13日放映
作品が放送されない=制作中の間は何らかの形でユーザーに覚えてもらい、忘れずに次を観てもらう必要があります。
その試みの一環として、自社で経営している映画館でリバイバル上映を続けている……という可能性があるのです。
今までの流れを踏まえると、次回作の「刀鍛冶の里編」は2023年頃放映となりそうです。
それまでの間、私自身も作品の完成を楽しみに待ちたいと思います。
参考資料
テレビアニメ「鬼滅の刃」刀鍛冶の里編 公式サイト(https://kimetsu.com/anime/katanakajinosatohen/)
株式会社アニプレックス「『鬼滅の刃』刀鍛冶の里編 テレビアニメ化決定!」(https://news.aniplex.co.jp/detail.html?id=59952)
株式会社アニプレックス「『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』全世界累計来場者約4135万人・総興行収入約517億円記録のご報告」(https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000003008.000016356.html)
有限会社興行通信社「歴代興収ベスト100」(http://www.kogyotsushin.com/archives/alltime/)
映画.com「「劇場版「鬼滅の刃」無限列車編」の映画館(上映館)」(https://eiga.com/movie/91918/theater/)
ufotable CINEMA『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』(http://www.ufotable.com/cinema/title/kimetsu_m.html)
ufotable CINEMA「『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』公開1周年に併せて"ufotable CINEMA"でのコラボレーションが決定!」(http://www.ufotable.com/cinema/other/kimetsu_cafe.html)
日本経済新聞「千と千尋、興収316億円に リバイバル上映分を上積み」(https://www.nikkei.com/article/DGXZQODG157PP0V11C20A2000000/)
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