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「孤育て」加速へ。コロナ禍に「なんて贅沢だったんだろう」と子育て家庭が思うこと3つ

LIMO / 2022年2月23日 14時50分

「孤育て」加速へ。コロナ禍に「なんて贅沢だったんだろう」と子育て家庭が思うこと3つ

「孤育て」加速へ。コロナ禍に「なんて贅沢だったんだろう」と子育て家庭が思うこと3つ

新型コロナウイルスの感染拡大が止まりません。コロナ前とコロナ禍では、子育てをとりまく環境も変化しています。特に感染が拡大する時期には外出できなくなり、家にこもって1人きりで育児をする「孤育て」となるママも多いでしょう。

少し前の調査になりますが、株式会社ベビーカレンダーが2021年8月22日~25日に行った「ママたちの“孤独な子育て”=『孤育て』」の調査によると、コロナ前と比べて孤独を感じるようになったママは7割以上です(2021年9月6日公表)。

現在、保育園や小学生の子がいるご家庭では、急な学級閉鎖などへの対応を迫られる方もいるでしょう。

小学生から保育園まで3人の子をワンオペ育児中の筆者が、子育て家庭に視点をあててコロナ前と比べて「なんて贅沢だったんだろう」と思うことを3つご紹介します。

いつでも児童館や子育て支援センターに行ける

入園前の乳幼児を育てるママは、なかなか他のママと話をする機会がありません。児童館や子育て支援センターなどへ出かけて他のママと話したり、常駐している職員の方に子育ての相談をしたりという方が多いでしょう。

コロナ禍でも児童館や子育て支援センターへ行くことはできますが、いつでも気軽にというわけにはいかなくなりました。感染の状況によっては人数制限があったり、イベントが中止されたり、休館となったりする場合もあります。

特に感染が拡大している時期は、出かけるのを控える方も多いもの。感染への不安が高まる中での孤育ては、孤独感も増し不安やストレスも増えるでしょう。

必要なときに一時預かりを利用できる

ワンオペ育児や実家が遠方な方が多い現代では、ママひとりの時間がとれません。美容院に行きたい、歯医者に行きたいといった場合でさえ、誰かに子どもを預かってもらう必要があります。

入園前の子どもを一時的に預かってもらえるのが、認定こども園・幼稚園・保育所等の一時預かりです。自治体によりさまざまですが、基本的に短時間の就労や疾病、リフレッシュなどで利用できます。

厚生労働省によると、一時預かり事業は2019(令和元年)度で1万580カ所実施され、延べ利⽤児童数は一般型で452万3198人、余裕型で4万5822人です。 

一時預かりは登録が必要だったり、はじめての預かりでは赤ちゃんが大泣きしてしまったりして、コロナ前でも預けるのをためらってしまう人はいました。コロナ禍においては、特に感染が拡大すると利用をためらってしまうでしょう。

ママが働いたり、通院したり、自分の時間を作ったりといったことができにくくなっています。

休園や学級閉鎖を気にすることなく仕事ができる

コロナ前でも、毎年冬になるとインフルエンザによる学級閉鎖等で仕事の調整に悩むご家庭は多かったでしょう。コロナ禍ではインフルエンザの流行時期だけでなく、他の季節でも急な休園や学級閉鎖に悩むことが増えました。

特に今の時期、保育園の休園や学級閉鎖で仕事をどうしたらよいのか悩まれるご家庭も多いのではないでしょうか。厚生労働省によれば、新型コロナウイルスにより全面休園している保育所等の数は741箇所で、43都道府県にわたります(2022年2月15日時点)。

きょうだいがいれば、休園や学級閉鎖のタイミングも異なります。また、濃厚接触者となったり、実際に感染したりという方も今は珍しくないでしょう。

休園や学級閉鎖等の場合、頼れる場所も少なく家庭内での対応が求められます。職場へ申し訳なさを感じたり、急な対応に心身ともに疲れや不安を抱えるものです。

コロナ禍の「孤育て」対処法は?

これまでとは同じような育児ができなくなったコロナ禍。はじめにご紹介したベビーカレンダーの調査より、ママたちが孤独に対してとった行動・解消方法をみてみましょう。

出典:株式会社ベビーカレンダー「ママたちの“孤独な子育て”=『孤育て』」(2021年9月6日公表)

最も多いのが「夫やパートナーに話し、伝えている」人で60.0%。次に親や親族に伝える人が43.4%です。まずは誰かと話すことは基本ですが大切ですね。

3位が「Instagramに投稿したり、見たりしている」で39.7%。次にTwitterが24.4%で、SNSを利用する人も多いです。他のママの投稿をながめるだけでも、同じような思いをしている人がいると心強く思うことでしょう。

「専門家・医療機関に話し、伝えている」方は9.50%。話し相手や相談場所は、内容によって変えるのも一つ。日々の出来事は身内やSNSに打ち明け、心身の健康等に関わる問題はプロに相談する、と決めておくと問題の解決も早いです。

感染拡大期は上記のように対応して、感染が落ち着いたら子育て支援センターや一時預かり等を利用し、メリハリをつけるといいでしょう。

ひとりの時間を大切に

ママがひとりで育児をする孤育て。ひとりゆえに大変なことが多い一方で、「自分ひとりきりの時間が取れない」という問題もあります。

「ひとりの時間ってほんとうに大切。難しいと思うけれど、ひとりの時間を作ってね」と言ったのは筆者の子が通う小学校の先生です。親だからという責任感から、また物理的にも難しく、自分の時間はつい後回しにしてしまいがちな方も多いでしょう。

難しい中でも、まずは30分でよいので意識的にひとりの時間を作ってみる。そうやって自分に意識を向けることで、気持ちが落ち着くところもあります。頼れるものには頼り、使えるものは使って、1日に30分でも自分ひとりの時間を作ってみてくださいね。

参考資料

PRTIMES「「孤独感が増えた」ママが7割以上!コロナ禍で加速する『孤育て』実態調査!収入・自由時間が減り家事は増加。SNSに孤独感解消を求めるママも。孤育て疲れするママたちの現状とは?」(https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000105.000029931.html)

厚生労働省「各自治体の多様な保育(延長保育、病児保育、一時預かり、夜間保育)及び障害児保育(医療的ケア児保育を含む)の実施状況について」(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000155415.html)

内閣府「子ども・子育て支援新制度ハンドブック(平成27年7月改訂版)」(https://www8.cao.go.jp/shoushi/shinseido/faq/pdf/jigyousya/handbook.pdf)

厚生労働省「保育所等における新型コロナウイルス対応関連情報」(https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_09762.html)

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