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「一生独身を決めたアラフォー会社員」が老後準備のために取り組んだ4つのこととは?

LIMO / 2022年3月2日 14時50分

「一生独身を決めたアラフォー会社員」が老後準備のために取り組んだ4つのこととは?

「一生独身を決めたアラフォー会社員」が老後準備のために取り組んだ4つのこととは?

生涯未婚率が年々上昇しています。厚生労働省の「令和3年版厚生労働白書」によれば、2020年の50歳時の未婚割合は男性が26.7%、女性が17.5%となる今、「もしかしたら自分は一生独身かも」と感じる人も少なくないのではないでしょうか。

金融広報中央委員会の「 家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査](令和2年)」によると、40代の単身世帯で金融資産が100万円未満だという人が23.6%、50代の単身世帯で17.6%、60代の単身世帯でも12.9%もいるとされています(※金融資産保有世帯)。

老後資金2000万円問題が取り沙汰されたときにも、老後の備えが十分ではないと焦りを感じた人が多かったのではないでしょうか。

新型コロナウイルスがまん延し、おうち時間も増える今は将来のお金について考えるのに良い時期。今回は一生独身を決めたアラフォー会社員が、老後準備のために取り組んだ4つのことをご紹介します。

残りの人生のプランを検討し、準備すべきことを洗い出す

とあるメーカーで勤務する43歳女性のAさんは、生涯独身を決めて残りの人生について改めて考えたと言います。

「母が病気で亡くなったのをきっかけに、自分の人生を淡々と過ごすため、自分の老後に向けてやるべきことを洗い出そうと思った。まずは自分に降りかかってきそうなネガティブな要素を洗い出し、それらへの対策を検討する。

たとえば、父の介護。地元は就職するような会社がないような田舎だし、介護と仕事を両立するのはキツイので、老人ホームに入ってもらうことも検討。地元の老人ホームの費用を調べて、父の年金額も確認。父とも老後のプランを話し合った」と話します。

「今の会社の給与だけでは老後資金を貯めるのは厳しいと感じたこともあって、語学力を活かして副業を開始。月に数万円でもいいので収入をふやし、それを投資にまわすようにしている。副業も結構本気で取り組んで、定年後は母が亡くなる前にリフォームした実家で翻訳の仕事をしつつ暮らしていこうとも考えている」とのこと。

自分の老後に起こりそうなことを踏まえて資金を準備するのは非常に重要なことですよね。できるだけサプライズがないように、起こりそうなことを洗い出して準備することが望ましいでしょう。

一人暮らし用のマンションを購入

金融機関勤務の42歳女性のBさんは、老後の暮らしを踏まえて一人暮らし用間取りのマンションを購入したといいます。

「母は8年前に他界。その後、父が亡くなったので数百万円だけど遺産があった。それを頭金に、自分の最後の住まいとしてマンションを購入した。

定期収入がなくなる老後に、毎月決まった金額の家賃を支払わなければならない賃貸住宅というのはちょっと不安だなと思ったし、老後は足が悪くなったり、病気になったりすることも考えられる。できるだけ人の手を借りずに生活できるよう、都心に住むことにした。

田舎だと車を運転しないと暮らしていけないが、老後はすぐに免許を自主返納しようとも思っているから」と話します。

「都心にマンションを購入し、ローンは定年前までに完済予定。今はその後の暮らし方を考えるべく、いろんな人に話を聞いているところ。

シニア起業というのも最近は流行っているらしいし、個人事業主として働くのもいい。それなりにきちんと年金も納めてきたので、今のところ残りの人生を健康に生きられたら問題はないはず。なので、今は健康に生活すべくジョギングやジムで体を鍛えている」と話してくれました。

やはり老後の生活で気になるのは「住まい」。まとまった金額が手元にあるうちに準備するのも一つの手です。

iDeCoと積立保険で資金をふやす

IT企業勤務の40歳男性のCさんは、「今からでもいいので、とにかくお金を増やす。そのために、いまさらながら色々とお金の勉強を始めた」と話します。

「自分にとっては大きく元本を損失するかもしれない投資というのは結構怖い存在で、投資まではちょっと手を伸ばせない。一応まとまった金額の貯金はあるので、それをこの年齢から大幅に減らしたくないという気持ちもある。とにかく今は、少しでもいいから預金よりマシなお金の増やし方をするということを念頭に置いている」とのこと。

「そのためには、まず節税の恩恵が受けられるiDeCoを始めた。40代からでは遅いのではと思う気持ちがなくもないが、やらないよりはマシ。

NISAやつみたてNISAは投資なので、自分はちょっと手を出す勇気はない。その代わりに貯蓄型の保険を契約。少額ずつでも積み立てられて、満期保険金は103%くらいにはなるので預金よりいいかなと。とにかく減らさないことを意識して、お金を増やしていこうと思っている」と話してくれました。

自分のリスク許容度に合わせて金融商品を選ぶことはとても大事なことですね。

アメリカ株への投資をはじめる

「今までは投資なんてと思っていたけれど、やっぱりみんなが『投資しなきゃお金が増えない』というだけあるなと思い、投資の勉強を始めた」というのは44歳の出版会社勤務Dさんです。

「今までは正直投資なんて胡散臭いと思っていたし、損をするイメージが強すぎて、投資なんてバカがやるものだ、くらいに思っていた。でも、最近は周りでも投資を始めたという人もふえてきて、特にアメリカ株がいいという話を聞いた」。知人が投資を始めたと聞き、アメリカ株への投資を考え始めたというDさん。

「実際に、アメリカには誰でも知っているような超有名企業が多いし、株価も右肩上がり。しかも1株から買えるというので、数千円の株を試しに購入してみたら、値上がりして数百円の利益が得られた。そこから投資に目覚め、今はいろんな本を読んだり、YouTubeを見たりして老後資金のために、と投資の勉強している」と話してくれました。

貯金だけではほとんどお金が増えていかない時代。投資を勉強してお金を効率よく増やし、老後資金をつくろうという人も多いようです。

まとめにかえて

今回は一生独身を決めたアラフォー会社員4人に話を聞きました。老後資金をつくろうと投資を始める人や今後の人生について考える人、老後の住まいを整える人もいました。

生涯未婚率が上昇している今、自分が一人で生きていくかもしれないという人は一度立ち止まり、今後の人生について考えてみてはいかがでしょうか。

参考資料

金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査](令和2年)」(https://www.shiruporuto.jp/public/document/container/yoron/tanshin/2020/20bunruit001.html)

厚生労働省「令和3年版厚生労働白書-新型コロナウイルス感染症と社会保障-(本文)」(https://www.mhlw.go.jp/stf/wp/hakusyo/kousei/20/index.html)

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