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働く女性で「本当は専業主婦になりたい」と思う人は約3割。女性のリアルな本音とは

LIMO / 2022年3月2日 18時50分

働く女性で「本当は専業主婦になりたい」と思う人は約3割。女性のリアルな本音とは

働く女性で「本当は専業主婦になりたい」と思う人は約3割。女性のリアルな本音とは

3月になり、お子さんの入園や入学準備を本格的に始める方も多いでしょう。4月以降の生活を想像しながら、「子どもがいない間は働こうかな?」と考える方もいるのではないでしょうか。

時代とともに変化する、結婚後の女性の生き方。少し前までは専業主婦が多かったですが、現代では共働きが主流です。

中には家庭の状況により、働かざるを得ない人、逆に専業主婦にならざるを得ない人もいるでしょう。時代や家庭により左右されやすい女性ですが、本音の部分ではどのように感じているのでしょうか。

今回は結婚後の女性の動き方をみながら、働く女性に視点をあててその本音をみていきます。

現代の主流は妻がパートの共働き世帯

内閣府男女共同参画局の「結婚と家族をめぐる基礎データ」より、まずは共働きや専業主婦の世帯数と1985~2020年までの推移を確認しましょう。

出典:内閣府男女共同参画局「結婚と家族をめぐる基礎データ」

上記によると、2020年の世帯数は以下の通り。

共働き世帯(妻がパート(週35時間未満)):668万世帯

男性雇用者と無業の妻(専業主婦)から成る世帯:571万世帯

共働き世帯(妻がフルタイム(週35時間以上)):483万世帯

1990年代に専業主婦より共働き世帯が上回り、共働き世帯(妻がパート)が主流となっています。

共働き世帯でも、妻がフルタイムの世帯数は35年間増えておらず、基本的に400万台世帯で推移しています。時代は変わったとはいえ、子育て世帯がフルタイムで働くのはまだ難しいようですね。

2022年4月から男性の育休が段階的に施行されますが、まだ女性側の育児や家事、介護の負担が大きいでしょう。

バリバリ働きたい女性は34.2%

現代ではパートで働く女性が最も多く、次にフルタイムで働く女性になりますが、女性の仕事に対する本音はどのようなものでしょうか。

仕事に対する価値観は人それぞれ。バリバリ働きたい人もいれば、家庭と両立できる程度の働き方が良い人、気晴らしで働きたいという人もいるでしょう。

少し前の調査になりますが、ソニー生命が全国の20歳~69歳の女性1000名に行った「女性の活躍に関する識調査2020」より、有職女性594名に「今後(も)、バリバリとキャリアを積んでいきたいか」と聞いたところ、34.2%が「そう思う」と回答しています(2020年10月27日公表)。

バリキャリ志向があるのは、働く女性の3人に1人と分かりますね。

子どもの有無別にみると、子どもがいる人では40.6%でした。子どもがいない人(28.4%)と比べて12.2ポイント高く、子どもがいながら働く人の中にはバリキャリ志向を持つ人も割といることがうかがえます。

年代別に見ると、以下の通り。

バリバリとキャリアを積んでいきたい有職女性

全体34.2%

20代:40.3%

30代:41.4%

40代:33.8%

50代:24.6%

60代:26.1%

※ソニー生命調べ

特に20~30代の働く女性にその傾向が強いと言えます。

「本当は専業主婦になりたい」働く女性は約3割

一方で、働く女性の中で、本当は専業主婦になりたいと思う女性は29.8%。年代別にもみてみましょう。

本当は専業主婦になりたい有職女性

全体29.8%

20代:41.7%

30代:26.6%

40代:29.4%

50代:27.0%

60代:17.4%

※ソニー生命調べ

特に20代の方で4割以上と多い結果となりました。

20代はお子さんが小さい方も多い年代。特に0~2歳の子の育児中は慢性的に睡眠不足になることも多く、子どもから目を離せない時期で終始神経も使うため、仕事と育児の両立を難しく感じる方は多いでしょう。

実際には専業主婦であっても、終わりのない家事・育児の負担は大きいものです。同調査より、全回答者に日々の家事・育児や地域社会での貢献などを時給に換算するといくらになると思うか聞いたところ、平均額は以下の通りでした。

「(未就学児の)育児・世話」(1673円)

「(小学生以上の子どもの)育児・世話」(1376円)

「PTA活動」(1286円)

「親戚づきあい」(1200円)

「食事の準備・後片付け」(1184円)

「掃除・洗濯」(1030円)

「地域とのつきあい(自治会・町内会など)」(1016円)

上記以外にも見えない家事・育児は山ほどあります。

実際に育児をはじめてみて、仕事との両立の難しさを痛感する人は多いでしょう。また、もともと家事や育児を得意とする方や主婦として家庭を守ることが好きで向いている方も一定数いると考えられます。

本音が反映できる生き方を選べるように

働く女性の本音はバリキャリ志向が3人に1人、本当は専業主婦になりたい人が3人に1人でした。実際には生き方を選べる人もいれば、選ばざるを得ない人もいます。

どうしても女性は時代や家庭の事情に左右されてしまいます。家庭のことや経済的なことなど物理的に難しいことも多いですが、ひとりの人間として、自分の本音が反映できる生き方を選びたいというのは誰しも思うことでしょう。

本音が反映された生き方が選べる時代になることを願いながら、今後の社会情勢や女性の働き方の変化を見守っていきたいと思います。

参考資料

内閣府男女共同参画局「結婚と家族をめぐる基礎データ」(https://www.gender.go.jp/kaigi/kento/Marriage-Family/1st/pdf/5.pdf)

厚生労働省「育児・介護休業法について」(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000130583.html)

ソニー生命「女性の活躍に関する意識調査2020」(https://www.sonylife.co.jp/company/news/2020/nr_201027.html#sec6)

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