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英語=高収入は本当!?英語嫌いにすると損なワケ【小学校英語の必修化から2年】

LIMO / 2022年3月4日 17時50分

英語=高収入は本当!?英語嫌いにすると損なワケ【小学校英語の必修化から2年】

英語=高収入は本当!?英語嫌いにすると損なワケ【小学校英語の必修化から2年】

資格の代表格である英語。以前は教材を購入して独学で勉強したりラジオやテレビの英語講座や、ネイティブと先生から学ぶには英会話教室の入会が必要でした。

しかしインターネットの普及やICT技術の進歩により英語学習の在り方が多種多様になっています。

また、教育現場では2020年度から小学校5年生と6年生で英語が教科化となり、日本の英語教育の一大転機となりました。

その一方で、幼児期から英語の習い事を始める子も珍しくなく、昔のように一斉に「中学生になってから英語を学ぶ」環境ではなくなっています。

英語の存在感は弱まることはない

今の子ども達は英語学習のスタートラインが異なり、得意な子もいれば小学生時代から英語に対して苦手意識を持つ子もいます。小学英語はリスニングやスピーキング重視ですが、中学生になると従来通りの文法要素も加わり勉強的要素が強まるため、一度英語嫌いになると克服するのも大変です。

しかし高校受験はもちろんのこと、大学受験でも理系文系問わず英語は必須科目であることがほとんどで、重要な科目なのはいうまでもありません。そして、就職活動の際も英語の資格は強い武器となります。

その一方で、インターネット上の無料翻訳の性能も向上しています。「今後は英語学習に対するメリットが小さくなるのでは」という見方もできますが、受験はもちろんのことビジネスシーンでは人対人の直接的な会話が重要となってきます。

文部科学省が2021年2月に行った「第21回大学入試のあり方に関する検討会議」の資料「総合的な英語力の育成・評価が求められる背景について」では、英語は2050年も世界で最も影響力のある言語として君臨していると予想しています。

また、ウェブサイト上で使用されている言語のうち60.5%が英語と、2.1%の日本語と比較しても絶対的な数値です。

技術の進歩によりスマートフォンで簡単に他言語の翻訳ができるようになっていますが、現代のツールに頼らず英語力を磨くことは自己アピールになります。

グローバル化が加速し、国内で全てが完結するビジネスは限られており「英語に堪能な人材」の必要性がなくなることはありません。

英語力と収入の関係性

グローバル化が進んではいるものの、コロナ禍により海外との交流再開が難しく、英語の重要性を叫ぶ声は以前に比べてトーンダウンしている空気が漂っているのは否めません。しかし、コロナ禍であっても高い英語力を持つ人の収入は男女ともに高い傾向があります。

転職・求人情報サイトDaijob.comを運営するヒューマングローバルタレント株式会社が英語力と年収に関する独自調査を行い、両者には密接な関係があることが分かりました。

同サイト登録者の英語力および企業からのスカウトデータをもとに男女別で20代から50代の年収の違いを比較。調査対象となった1万4008人(男性6271人・ 女性7737人)のなかで、30代男性を除くと全て英語力の高い人の方が年収が高く、年齢が上がれば上がるほど差が広がっています。

調査では、国税庁による「令和2年分 民間給与実態統計調査」の平均年収と比べており、ヒューマングローバルタレント株式会社によるデータは以下の通りです。

出所:ヒューマングローバルタレント株式会社「英語力と高年収の関係」

①国税庁の平均年収、②日常会話レベル以下(TOEIC(R)730点以下)の平均年収
③ビジネス会話レベル以上(TOEIC(R)735点以下)の平均年収

男性

●20代
①335万円
②336万円
③372万円

●30代
①488万円
②398万円
③474万円

●40代
①596万円
②596万円
③728万円

●50代
①662万円
②686万円
③883万円

女性

●20代
①281万円
②278万円
③351万円

●30代
①310万円
②319万円
③403万円

●40代
①319万円
②414万円
③511万円

●50代
①315万円
②462万円
③503万円

とくに女性では英語力が高ければ高いほどハッキリと年収が多い結果となりました。

英語を嫌いなままにさせるのは避けたい

英語が就職の際に武器になることは疑いの余地はありません。しかし、どの程度年収に差が出るのかを示す明確なデータは乏しく、「本当のところ」がなかなか分からないものでした。

しかし、今回の調査により男女ともに英語が堪能だと年収が高くなる傾向があることが明らかになりました。英語教科化が始まってから2年目が終わろうとしています。教科による好き嫌いや出来不出来があるのは仕方がないことですが、将来のことを考えると、早々に英語嫌いになることは子どもの人生においてもマイナス要素になるといえるでしょう。

コロナ禍で国際交流も滞っており、「英語は役に立つ」と大人が言ってもピンとこないかもしれません。文部科学省が示すように今後数十年に渡り英語の影響力は大きいままで推移します。具体的な年収のデータを見せることは子どもに現実を見せることにもなり、決して悪いことではないのです。

参考資料

文部科学省「総合的な英語力の育成・評価が求められる背景について」(https://www.mext.go.jp/content/20210216-mxt_daigakuc02-000012828_11.pdf)

ヒューマングローバルタレント株式会社「英語力と高年収の関係をDaijob.comが独自調査~コロナ禍においても英語力の高い40・50代女性は女性平均年収の約1.6倍~(https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001275.000005089.html)」

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