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共働き夫婦でも「貯金できない」お金の下手な使い方と貯めるための対策とは

LIMO / 2022年3月3日 14時50分

共働き夫婦でも「貯金できない」お金の下手な使い方と貯めるための対策とは

共働き夫婦でも「貯金できない」お金の下手な使い方と貯めるための対策とは

この春、育休から復帰される方もいるでしょう。総務省統計局の「労働力調査(詳細集計)」によると、2020年は共働き世帯が1240万世帯、専業主婦世帯が571万世帯。現代は共働き世帯が主流です。

夫婦で育児と両立しながら仕事をする生活に、不安を抱える方も多いもの。育休明けの生活をラクにする方法を考えながら、同時に行いたいのがマネープランの見直しです。

共働きは収入がある分貯蓄が貯まりやすいと思われがちですが、なかなか貯蓄できないというご家庭もあります。共働きでも貯蓄できない理由を確認しましょう。

共働き世帯の平均年収は800万円台

まず確認したいのが、共働き世帯の平均年収です。総務省統計局の「家計調査報告(貯蓄・負債編)-2020年(令和2年)平均結果-(二人以上の世帯)」をみると、以下の通り。

共働き世帯の家庭のすがた

世帯主の年齢:48.5歳

世帯人員:3.43人(18歳未満人員0.99人)

持ち家率:82.9%

共働き家庭の平均は世帯主が48歳で家族3人、うち18歳未満の子どもが一人。持ち家率は8割を超えました。

共働き世帯のお財布事情

年間収入:811万円
平均貯蓄額:1304万円

〈内訳〉

金融機関:1252万円

通貨性預貯金:444万円

定期性預貯金:366万円

生命保険など:303万円

有価証券:139万円

金融機関外:52万円

平均負債額:970万円(うち、住宅・土地のための負債902万円)
純貯蓄額:1304万円-970万円=334万円

共働き世帯の平均年収は800万円台。ゆとりのある生活ができるように感じますね。

平均貯蓄額が1304万円と、40代後半で1000万円を超えています。一方で、住宅ローンと考えられる負債は970万円。

貯蓄から負債を引いた「ほんとうの貯蓄」は約300万円という結果に。住宅ローンの負担が大きい間はどうしても純貯蓄が低くなります。

「子どもに寂しい思いをさせているから」とお金をかけてしまう

共働き世帯の平均年収は高く、多忙なもののきちんと計画を立てれば十分貯蓄できるご家庭は多いでしょう。

しかしちょっとした不安や気の緩みで、なかなか貯蓄できない場合もあります。

たとえば、共働きのご家庭でよく抱えがちなのが「小さな頃から保育園に預けている分、寂しい思いをさせている子どもにお金をかけてあげたい」という思いです。

仕事をしていて子どもと離れる時間が多い分、「寂しい思いをさせているかも」という不安は抱えてしまいますよね。

だからと好きなおもちゃやゲームを何でも買ったり、たくさん習い事をさせたり、塾や通信教育にお金をかけたりしていると、想像以上の金額がかかってしまいます。

まずは家計簿をつけるときに「教育費」という項目を作り、育児にどれだけお金をかけているかきちんと見える化することが大切です。ほんとうに必要なのか考え、不要なものは削ぎ落としていくとよいでしょう。

お子さんがほんとうに望んでいるのはお金をかけてもらうことではなく、いま興味あることや今日あったことを話したり、一緒に遊んで笑い合ったり、そういった何気ない親子の時間かもしれません。

「共働きだから」とお金への危機感が薄い

「共働きだから」を理由に、財布の紐がゆるくなってしまうご家庭もあります。

共働きで疲れているから外食しよう、共働きだからたまには贅沢しよう、共働きだから良いものを購入しよう……一つひとつとってみれば悪いことではなく、むしろ日頃の疲れを癒やすためには大切なこと。

しかし回数が増えたり、使う金額が増えたりするとどうしても家計へ響いてしまいます。外食や自分へのご褒美、レジャー、旅行などの費用は、回数や金額を決めておくと使い過ぎを防げるでしょう。

「共働きだから」というフレーズが頭の中に出てきたときには、一度ほんとうにお金をかけてよいのか振り返る癖をつけるのもおすすめです。

夫婦で先取り貯金から始めよう

共働きのご家庭は、夫婦別財布の場合もあるでしょう。2人で決めることなので難しい場合もありますが、できれば将来の貯蓄額を明確にして共通の目標を持ち、それに対して夫婦で行動していきたいものです。

なかなか貯まらないというご家庭は、まずはひと月の収支を書き出して「見える化」するといいでしょう。抑えられる固定費や意外な出費がみえてきます。

同時に行いたいのが、夫婦で毎月先取り貯金をおこなうことです。先取り貯金とは、毎月給料日に一定金額を貯蓄していくもの。設定をすればあとはほっておいても貯蓄できるので、簡単にお金を貯めることが出来ます。

たとえば夫の口座で老後のために毎月◯万円、妻の口座で教育費のために毎月◯万円というように、それぞれ先取り貯金をすると自然と貯まるでしょう。

ただ無理のある金額設定だと結局貯金を取り崩すことになります。1カ月の収支を見える化して、先取り貯金額を決めてくださいね。

春はマネープランを考えるのに良いタイミングです。これを機に、夫婦で貯金の目標や方法について話し合われてみてはいかがでしょうか。

参考資料

独立行政法人労働政策研究・研修機構「図12 専業主婦世帯と共働き世帯」 (https://www.jil.go.jp/kokunai/statistics/timeseries/html/g0212.html)

総務省統計局「家計調査報告(貯蓄・負債編)-2020年(令和2年)平均結果-(二人以上の世帯)」(https://www.stat.go.jp/data/sav/sokuhou/nen/index.html)

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