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学童卒業という「小4の壁」不安の乗り越え方3選。安心安全に放課後を過ごすカギ

LIMO / 2022年3月21日 17時50分

学童卒業という「小4の壁」不安の乗り越え方3選。安心安全に放課後を過ごすカギ

学童卒業という「小4の壁」不安の乗り越え方3選。安心安全に放課後を過ごすカギ

共働き世帯にとって子どもが就学してから降りかかる難題の一つが、学童保育での「小4の壁」。

自治体によっては、学童保育に通えるのは小学校3年生までとしているところもあり、小学4年生に進級するだけで「放課後の居場所がなくなる」というのが一般的でした。

しかし、2015年度からは厚生労働省の方針により学童保育の受け入れ学年を小学6年生まで拡大。制度上は1年生から6年生まで利用可能となっていますが、やはり学年が上がると利用する割合は低下しています。

今回は、学童保育卒業後の放課後を安全に過ごす方法3選をご紹介していきます。

高学年になると学童保育の利用者数は激減

学童保育を管轄する厚生労働省によると、放課後児童クラブ数は2万6925箇所(2021年5月1日現在)と過去最高を記録。放課後児童クラブ登録児童数も2015年度に100万人を突破し、2021年度は134万8275人と増加傾向が続いています。

制度上は小学4年生以上も利用可能となっていますが、やはり小学3年生から小学4年生が学童保育利用の境目となっています。

2021年度の学年別登録児童数の状況は以下の通りです。

出所:厚生労働省「令和3年(2021年) 放課後児童健全育成事業(放課後児童クラブ)の実施状況」

小学1年生  42.4万人(31.4%)

小学2年生  37.6万人(27.9%)

小学3年生  28.5万人(21.1%)

小学4年生  15.3万人(11.4%)

小学5年生    7.4万人(5.5%)

小学6年生    3.7万人(2.7%)

6年生まで受け入れ可能となっているものの、高学年になるとクラブ活動や委員会活動そして6時限授業も増えて下校時間が遅くなります。また、高学年になると利用する児童が激減していることから、児童館に行っても同学年の子がほとんどいない状況です。

親が学童保育を利用して欲しいと願っていても、高学年の子が「友達がほとんどいないから居づらい」「家で過ごした方が楽」と考えるのは自然な流れといえるでしょう。

放課後を安全に過ごすためのルール作成は必須

国の方針では小学6年間利用可能となっていますが、現実は小学4年生から利用する生徒が軒並み減少しています。登録していても「友達がいないから行きたくない」と子どもが言い出すこともあるため、事前に親子で学童保育卒業後の居場所作りを考えておく必要があります。

一つ目は「確実に帰宅したことを伝える」です。基本的なことであり、時間の経過とともに軽視されがちですが毎回行ってください。

学童保育に通っていれば、それだけで放課後の安全な場所が確保できています。しかし、学校からまっすぐ家に帰るとなると100%安全とは言い難いです。そのため、親が仕事をしていても「帰宅した」ことが分かるよう、必ず連絡するようにしましょう。

連絡手段は電話の着信やメール送信またはLINEなど、各家庭で話し合いを行った上で双方が一番続けやすい方法を確立していくことが無難です。どこか出かける場合は必ず行先や一緒に遊ぶ友達の名前を伝えることがポイント。

学年が上がると交友関係も広がり、親がどういう子なのか全く分からない同級生と遊ぶことも珍しくありません。いつ家に帰ってきて、どこに誰と出かけたのかも把握してないと万が一トラブルに巻き込まれた場合の対応が遅れてしまいます。

学童保育を卒業したら自分の子どもが「いつ帰宅してどこで誰と遊んでいるのか」を知っておくことが、放課後を安全に過ごす第一歩です。

勉強時間確保で塾を利用する

二つ目は、自己管理の難しい放課後に学習塾などの習い事を入れて有意義に過ごすことです。

子育て経験のある方なら一度は耳にする「小4の壁」。学ぶ内容も難しくなってきて学力差が目立ち始める学年でもあり、週5の放課後をまるまる子ども任せにしていると、「家にいてもダラダラ過ごしてしまうのではないか」と不安になる親も少なくないでしょう。

有意義に時間を過ごして欲しい場合は、子どもの足で通える距離にある塾に入会することも検討してみてはいかがでしょうか。

教室に入室した際に保護者に連絡メールが届くシステムを導入している塾もあります。自習室完備の塾も珍しくなく、積極的に利用したいですね。

塾にいることが確認でき、さらに勉強時間も確保できるなど親の不安を解消します。とはいえ、塾に通うだけでは学力向上には繋がりません。「塾に任せているから安心」ではなく、親も日頃から学習内容の定着度をチェックしてください。

三つ目は、習い事もなく外遊びする予定もない時の過ごし方を決めておくことです。

親が不在の時に勝手に友だちを招き入れないことはもちろんのこと、どんな親なのか全く知らない場合は子どもが「友達だから」と言っても家に遊びに行かせないなど、フリーな日の過ごし方を複数パターン決めておきましょう。

お互いに親が不在の時は家ではなく外で遊ぶ。夕方5時には帰宅し、必ず親に連絡をすることや、何時までに宿題を終わらせておくなど時間割のようにタイムスケジュールを作成しておくと便利です。

親が何でも決めるのは子どもにとってストレスになるので、「明日はどんな感じで過ごしたいの?」と複数あるスケジュールから選択させて、子どもが自分の自由時間を意識して過ごせるようにしていきましょう。

子どもの自主性と親の管理がカギ

学童保育を卒業してからは大人の管理下から外れ、子ども本人の自己管理や家庭管理の比重が一気に大きくなります。

親にとっては、子どもが放課後どのように過ごしているのか気になって仕方がありません。不安な気持ちになりますが、事前ルールを徹底しつつ親子の会話を続けて改善させていくことが、安心安全に放課後を過ごすカギになります。

参考資料

厚生労働省「令和3年(2021年) 放課後児童健全育成事業(放課後児童クラブ)の実施状況(令和3年(2021年)5月1日現在)(https://www.mhlw.go.jp/content/11921000/000868247.pdf)」

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