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【終活のススメ】死後の手続きで家族に迷惑をかけない、終活4つのステップ

LIMO / 2022年3月28日 12時30分

【終活のススメ】死後の手続きで家族に迷惑をかけない、終活4つのステップ

【終活のススメ】死後の手続きで家族に迷惑をかけない、終活4つのステップ

死んだらすべてが終わりだ、そんな気楽な世の中ではありません。

臨終の瞬間から、遺された家族には、たくさんの「やらなければいけないこと」が待っているのです。

親戚や知人へ連絡し、葬儀を執り行い、戸籍や年金、金融機関の手続きなどに追われます。しばらくはゆっくり悲しみに浸る時間もないでしょう。

 「立つ鳥跡を濁さず」ということわざがあります。自分自身が亡くなった後、遺される家族の苦労を少しでも軽くできるように、今からできることを考えてみましょう。

【※参考記事】【終活】おひとりさまこそ必要「プレ・エンディングノート」に書くべき4つのこと(https://limo.media/articles/-/27481)

人が亡くなったら、どんな手続きが必要なの?

ひとりの人が、その人生の幕を閉じたその瞬間から、遺された家族は多くの手続きに追われます。

手続きをする場所も、必要な書類もそれぞればらばら。手続きの期日があるものも。

死亡届

火葬許可申請書

世帯主変更届

国民健康保険や介護保険の資格喪失の手続き

遺族基礎年金や遺族厚生年金の手続き

死亡一時金の請求

金融機関の名義変更

不動産の名義変更

光熱費や通信費の名義変更や解約

このように、非常に多くのことを行う必要があります。

遺された家族が、こうした手続きをスムーズに行えるように準備しておけたら理想的ですね。思い立った時に、身の回りの整理をスタートされることをお勧めします。終活のはじめの一歩となるでしょう。

次では、こうした「片づけ」のじょうずな進め方を、4ステップに分けて解説します。ご自身のできる範囲で、ステップアップしていってくださいね。

【終活のススメ・家族のために】ステップ1:資料を1カ所にまとめておく

「片づけが苦手」「手元にある書類の内容を把握していない」といった場合は、とりあえず1つの箱を準備して、その箱に大切な資料となるものを詰め込みましょう。

郵送等で書類が届くたび、その箱に入れるだけです。「自分にもしものことが起こったら、この箱を開けて色々な諸手続きをしてほしい」と伝えておくとよいでしょう。

どういったものを入れておくべきか、というと……、

    銀行関係

    保険関係

    証券関係

    不動産関係

    年金関係

    健康保険関係

    マイナンバーカード関係

大きく分けるとこんな感じでしょうか。

もちろん個人差があり、上記の他にも車関係、クレジットカード関係など人それぞれです。捨てるか悩んだら箱に詰めておく、というのが正解です。

【終活のススメ・家族のために】ステップ2:書類をグループ分けして管理

ステップ1では、資料を1カ所にまとめると書きました。

ステップ2では、「ステップ1」の箱の中身を、その内容によりグループ分けして管理していく方法です。

グループの数だけ箱を準備してもよし、グループごとに袋に入れ、それを1つの箱に入れて管理してもよし。

このステップ2の作業は、ある程度書類の内容が分かっていればスムーズにできる作業でしょう。

【終活のススメ・家族のために】ステップ3:箱(袋)の中身の更新作業

ステップ3は、やや手間がかかります。

郵便などで書類が届くたびに、箱や袋の中の書類を「入れ替える=更新する」という作業です。

この作業をすると、書類が山のようにたまることは避けられそうですね。

ただし、「新しく届いた書類は、この書類の更新版だ」、という判断が必要になります。書類の形式が変更されることもあり、そこを見分けることができれば、より丁寧に整理することができるでしょう。

【終活のススメ・家族のために】ステップ4:「貴重品に相当するもの」は別管理で

ステップ1からステップ3までは何もかもその箱(または袋)に詰め込む作業でした。

次のステップ4は、貴重品に相当する、本当の意味で大切な書類(など)は別管理しておく、という方法です。

具体的に言うと「紛失すると、あとの手続きに大きな支障が出る書類」です。例を挙げてみましょう。

銀行関係→通帳と印鑑

保険関係→証券と印鑑

不動産関係→権利証

年金関係→年金証券

健康保険関係→保険証

マイナンバーカード関係→マイナンバーカード

またこれからの時代は上記と並び、ネットサービスのIDやパスワードなども丁寧な管理が必要となるでしょう。

ネット銀行やネット証券を利用している場合は、そのサイトにログインするための必要事項(IDやパスワード)を、遺された家族が分かるようにしておきましょう。

のちに必要となる、口座の名義変更や相続手続きを、よりスムーズに進めることに繋がります。

たいせつな家族への「さいごの贈り物」

これらの貴重品を、キレイに整えた状態で引き継ぐことができれば、遺された家族の負担は軽くなるでしょう。

家族のことを思って身の回りを整理する、というのが終活で言うところの「片づけ」です。

ただやみくもに断捨離を行うのではもったいない、と筆者は考えます。

「この書類を置いておくと連絡先が書いてあるから、あの子なら簡単に手続きをしてくれる」「この書類だけでは分かりづらいかもしれないから、付箋に”万一の時の連絡先”を書いておこう」

そんな、一歩先の工程を見据えたくふうまで考えることができれば理想的ですね。

この「付箋」のような心遣いこそが、家族へのさいごの贈り物となるかもしれません。

みなさんもできることから1つずつステップアップして終活のはじめの一歩を踏み出してください。

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