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「中学受験の志望校選び」偏差値よりも重視するものとは。 塾選びのポイントは「講師とのコミュニケーション」

LIMO / 2022年3月25日 14時50分

「中学受験の志望校選び」偏差値よりも重視するものとは。 塾選びのポイントは「講師とのコミュニケーション」

「中学受験の志望校選び」偏差値よりも重視するものとは。 塾選びのポイントは「講師とのコミュニケーション」

進学塾ではすでに新学年のカリキュラムがスタートして約2カ月。学年が上がり、勉強量も増えたことで、ペースを掴むのに苦労しているお子さんも多いかもしれません。

また、春休みに入っても春期講習がありますから、中学受験を目指しているお子さんはのんびりしている暇はなさそうです。

株式会社POPERは、2021年度の中学受験直前の子どもを持つ保護者を対象(N=300人)に「21年度の中学受験 実態調査」を実施(2022年2月1日公表)。コロナ禍における志望校選びや塾選び、また中学受験で大変だったことを調査しています。

中学受験に限らず、受験期はお子さんだけでなく、サポートする保護者も色々大変です。中学受験をする理由や塾選びなどについて詳しく見ていきましょう。

中学受験をさせようと思った理由「質の高い教育を受けさせたかったから」

同調査で子どもに中学受験をさせようと思った理由を聞いたところ、最も回答が多かったのは「子どもに質の高い教育を受けさせたいから」(61.3%)でした。

出典:株式会社POPER「21年度の中学受験 実態調査」(2022年2月1日公表)

次いで「子どもの個性にあった教育を受けさせたいから」(49.0%)、「学力や価値観が近い子がいると思ったから」(33.0%)という結果に。

上位には私立中学の高い教育や特色あるカリキュラム、また中学受験を乗り越えてきた子どもと切磋琢磨できる学習環境に期待するといった理由が挙がっています。

また、私立大学の定員厳格化で一般入試の枠が少なくなっていることもあり、大学受験を見据えて「高校・大学一貫校に入学させたい」(24.0%)という理由も入っています。

学校選びは偏差値よりも「校風」を重視

次に、受験における志望校選びのポイントを聞いたところ、偏差値を上回り「校風(21.7%)」が第1位にランクインしました。

出典:株式会社POPER「21年度の中学受験 実態調査」(2022年2月1日公表)

次いで、「自宅からの距離・エリア」(20.0%)で、「偏差値」(13.3%)は3位という結果になり、「偏差値」よりも「校風」を重要視して受験校を選んでいることが分かりました。

大半の学校では、ホームページや学校案内に学校の教育方針や校訓を掲載しています。「質の高い教育を受けさせるため」の中学受験ですから、自分の子どもを通わせたいと思わせる学校であるかという学びの環境は、偏差値よりも重要だと考える人が多いのは当然だといえるでしょう。

コロナ禍で文化祭などの行事を見る機会が失われていますが、在校生の雰囲気は、偏差値やパンフレットだけでは分からない大切な情報だといえます。

また、徒歩圏内にある公立中学校と違って、私立中学は自宅から離れた場所にあるのも一般的で、電車通学する生徒も少なくありません。ただ、子どもが無理なく通える範囲の学校となると、志望校は限定されてきます。

学習塾選びは「講師とのコミュニケーション」を重視

来年度に受験する保護者におすすめする学習塾選びのポイントを聞いたところ、半数以上が「講師とのコミュニケーションの取りやすさ」(50.0%)と回答し、授業内容や実績より「コミュニケーション」を重視した学習塾選びが大切だと考えているようです。

コロナ禍で4割以上の保護者が「転塾をしたもしくは検討したことがある」と回答。

理由を聞いたところ、最も回答が多かったのは「成績が上がらないから」(35.2%)でしたが、2位以降は講師とのコミュニケーション不足によるものが多く挙がっています。

成績が上がらないから…35.2%

授業外の質問対応・管理対応があまりない…24.8%

子どもの学習状況が共有されないから…24.8%

講師との相性が悪いから…23.2%

講師とのコミュニケーション頻度が低いから…22.4%

塾選びの際、カリキュラムや実績、費用などに目が留まり、講師とのコミュニケーションについては見落としがちですが、押さえておきたいポイントです。

中学受験で保護者が大変だったのは「金銭面の負担」

中学受験に向き合う中で大変だったことを聞いたところ、やはり「金銭的な負担」(61.3%)が最も回答が多く、次いで「プレッシャーをもつ子どもとの向き合い方」(50.3%)、「保護者自身のストレス」(43.7%)になりました。

出典:株式会社POPER「21年度の中学受験 実態調査」(2022年2月1日公表)

話題になった「二月の勝者」で主人公の講師のセリフに「子供を合格に導くのは、父親の経済力と母親の狂気」とありましたが、子どもの受験にかかったトータル費用※を聞いたところ、費用の平均は「約94万円」。

最も高額だったのは「120万円」でした。

入学後の高額な学費も踏まえると、ドラマの中だけの話ではなさそうです。

※学習塾代、夏期・冬期講習、出願費用など全て含む。

また、中学受験では高校受験や大学受験と大きく異なり、保護者のサポートが求められます。プレッシャーを感じる小学生の子どもに対して、どう接するかも悩ましいものです。

フォローどころかダメ出しばっかりなんてことも、ついやってしまいがちです。子ども同様、保護者自身もストレスが溜まりますから、うまくストレス解消することも大切ですね。

まとめにかえて

コロナ禍でも全く勢いが衰えることない「中学受験」。むしろ、新型コロナウイルスがもたらしたさまざまな変化が、拍車をかけているともいえるのではないでしょうか。

課金ゲームと揶揄されることもある中学受験ですが、9割以上の保護者は、中学受験を決定する前に戻ってもまた中学受験をさせたいと考えています。

中学受験では第一志望に合格できるのは3割ほどだといわれてますから、ほとんどの子どもは第一志望以外の中学に通うことになります。何をもって成功と考えるかはそれぞれ異なりますが、受験までのプロセスも含め、親子で満足できる中学受験にできるといいですね。

参考資料

PRTIMES「受験直前の子どもを持つ保護者に聞いた「2021年度の中学受験実態調査」」(https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000016.000028977.html)

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