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ソフトバンクの株価はどうなるのか。「量子コンピュータでも解読不可」の暗号実用化へ

LIMO / 2022年3月27日 16時0分

ソフトバンクの株価はどうなるのか。「量子コンピュータでも解読不可」の暗号実用化へ

ソフトバンクの株価はどうなるのか。「量子コンピュータでも解読不可」の暗号実用化へ

株式市場では日々、多くの企業の株価が、様々な材料をもとに変動しています。

今回は、米Sandbox AQと共同で、量子コンピューターで解読不可能な次世代暗号方式の早期実装を進めると発表したソフトバンク(9434)を取り上げます。

今後の株価はどうなるのでしょうか。

ソフトバンクが量子コンピュータで解読不可能な次世代暗号方式を早期実装へ

ソフトバンクは2022年3月23日、米Sandbox AQと、耐量子計算機暗号(Post Quantum Cryptography、以下「PQC」)を使用したVPNなどの実用化に向けて、日本での共同実証実験に関するパートナーシップ契約を締結したと発表しました。

出所:ソフトバンク株式会社「ソフトバンクがSandbox AQと共同で量子コンピューターで解読不可能な次世代暗号方式の早期実装へ」

この契約により、ソフトバンクはアメリカ国立標準技術研究所(NIST)が推進する「耐量子計算機暗号標準化プロジェクト」のラウンド3の最終候補および代替候補に選定されたPQCアルゴリズムを使用した検証を行い、将来的な標準化を見据えたPQCをいち早く実用化することも可能になるとのことです。

昨今、生活においてインターネットは必要不可欠であり、クレジットカード情報や個人情報などの機密情報をスマートフォンのアプリなどでやりとりをする機会が増えています。

現在、それらの通信内容を秘匿にするために、公開鍵暗号(RSA暗号や楕円曲線暗号)などを用いて高い安全性を保っています。

しかし、世界中で開発が進められている量子コンピュータによって、現在広く普及しているこれらの暗号が、今後瞬時に解読され通信の中身が簡単に盗まれる可能性が危惧されています。

このリスクについて、ソフトバンクは米Sandbox AQと共同で、将来的な標準化を見据えたPQCの開発を進めるとのことです。

ソフトバンクの3Q決算の業績を振り返る

ここで、ソフトバンクが2022年2月3日に発表した2022年3月期Q3の決算を振り返っておきましょう。

売上高は4兆1738億円(前年同期比+9.6%)、営業利益は8212億円(同-2.4%)、親会社の所有者に帰属する四半期利益は4208億円(同-3.0%)となりました。

以下、決算における経営状況のポイントとなります。

ポイント

コンシューマ事業は通信料値下げが響き、減益。

法人事業はソリューション等が順調に伸長。

ヤフー・LINE事業は経営統合による売上増や、メディア領域の好調が寄与。

PayPay事業は、決済取扱高(GMV)が3.9兆円(前年同期比73%増)と好調な伸び

まとめにかえて

様々な事業を展開するソフトバンク。

次世代の暗号開発という成長領域での取り組みも積極的に進めています。

今後に注目です。

参考資料

ソフトバンク株式会社 投資家情報(https://www.softbank.jp/corp/ir/)

ソフトバンク株式会社「ソフトバンクがSandbox AQと共同で量子コンピューターで解読不可能な次世代暗号方式の早期実装へ」(https://www.softbank.jp/corp/news/press/sbkk/2022/20220323_01/)

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