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侮れない、お金と自己肯定感の関係。「稼ぐ」「使う」そのときどう影響するか

LIMO / 2022年3月30日 18時50分

侮れない、お金と自己肯定感の関係。「稼ぐ」「使う」そのときどう影響するか

侮れない、お金と自己肯定感の関係。「稼ぐ」「使う」そのときどう影響するか

自己肯定感とは、文字通り「良い面も悪い面もありのままの自分を肯定する感覚」のことです。

肯定という言葉にプラスな印象を受けますが、ありのままの自分のため短所や弱点、苦手なことや失敗も受け入れることになります。これがなかなかできない方は意外と多いのではないでしょうか。

筆者は以前証券会社に勤務していましたが、顧客と触れ合う中で自己肯定感とお金には関係があると感じました。

お金を「稼ぐ」のも、「使う」のも、上手な人ほど自己肯定感が高いのです。

なかなか侮れない、お金と自己肯定感の関係について見ていきましょう。

仕事を面白がって、自然と稼ぐ

証券会社で出会った富裕層と呼ばれる方は、当然ですが「稼ぐ力」があります。

顧客の話を聞くなかで仕事について楽しんでいるだけでなく、もう少し仕事に入り込み、面白がっている方が多い印象を受けました。

そもそも仕事は数え切れないほどの種類があり、その中で自分に合ったものを選ぶには、自己を理解できていなければ難しいものです。

自分は何を好きで、やりがいを感じ、飽きることなく続けることができるのか。

自分の長所を発揮できる環境はどんな場所か。

逆に自分の短所はどこで、どんなことが苦手で、気持ちがのらないのか。

就活の面接では長所や短所を聞かれることが多いですが、ほんとうの意味で自身について理解していなければ、自分に合わない業種や職種、職場を選んでしまうでしょう。

自己肯定感が高いからこそ自分に合った仕事を選び、また前向き、かつ積極的に仕事を続けていけるともいえます。

自己肯定感が低ければ自身を受け止めきれていないため、合わない仕事を選んでしまう可能性も高くなるでしょう。そうすると仕事に対してネガティブな印象を抱いたり、学ぶ、挑戦するといった意欲がわきにくくなります。

とはいえ、周囲の意見に振り回されてしまえば、転職も難しくなります。

逆に自分に合わない職種であっても、認めることができずに無理をしてでも固執してしまう場合もあるでしょう。

稼げるようになるには能力やコミュニケーション力等だけでなく、自己肯定感も影響しているように感じます。

自分軸で「お金を使う」

特に富裕層といわれる人々の中には、周囲から「ケチ」だと思われる人もいます。

それはかけるコストに対して見合う価値がないと思えば、安いものでも買わないから。

逆に価値があると思えれば高価なものでも購入し、お金持ちほどその判断はシビアです。

「お金を支払うモノやサービスにそれ相応の価値があるか」を判断するには、しっかりとした自己がなければできることではありません。

なんとなく買ってしまったり、買ったもののそれほど使わなかったり、日常的に少額を消費するラテマネーを使ったり…という方は多いですよね。

消費や浪費でなく、将来の自分にとって価値がある「投資」が最適にできるのが富裕層です。

たとえば便利家電をひとつ使うにも、一般的にはもったいないからと我慢をして家事をする時間や労力を使い、ギリギリになって購入するケースは多いでしょう。

一方で便利家電を購入することで、家事をする時間が減り、その分体力を維持でき、生まれた時間と余裕で他に有意義な時間が過ごせると判断できれば購入を決定できます。

家電を導入することで家族とのコミュニケーションが増えたり、場合によっては仕事の生産性が上がったりする場合もあるでしょう。

高いか、安いかといった目先のことだけでなく、多角的な視点で価値を判断するには自己がなければ難しいものです。

また、自己肯定感が低いことで理想と現実の自分いギャップが大きかったり、失敗して必要以上に自分を責めたりして、そのストレス発散のために無駄遣いをする方も多いでしょう。

見栄を張って生活や収入に見合わない高価なものを買ってしまうのも、自己肯定感の低い人がしがちです。

稼ぐだけでなく、お金をどう使うかについても自己肯定感は影響しているでしょう。

まずは「自己受容」からはじめよう

自己肯定感は自分を肯定する感覚なので、まだありのままの自分を受け入れられていない人にとっては少々ハードルが高いものです。

苦手なことがある自分、失敗する自分を受け入れるどころか、見たくなくて目をつぶってしまう人もいるのでは。

理想と現実の自分のギャップは、大きければ大きいほど受け入れがたいもの。その場合にはまず、「自己受容」からはじめることをおすすめします。

自己受容とは、ありのままの自分を肯定する前に、受け入れること。

まずは受け入れなければ肯定できませんし、受け入れずに肯定するのでは真の自己肯定感とは言えないでしょう。

たとえば自分の短所を一つ自覚して受け入れ、苦手なことではなく得意なことに時間と労力をかけてみる。そこで変化が見られると、以前よりは自身の長所と短所を客観的にみれるようになります。

小さな一歩が、未来を変えていくもの。

まずは自身の良いところも悪いところも受け入れられているか、振り返ってみてはいかがでしょうか。

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