【厚生年金や国民年金】月平均15万円の受給額の人は何パーセントいるか
LIMO / 2022年3月31日 17時0分
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【厚生年金や国民年金】月平均15万円の受給額の人は何パーセントいるか
厚生年金・国民年金の受給額から考える老後の生活
皆さんは年金に対してどのようなイメージをおもちでしょうか。
「年金だけじゃ老後は暮らしていけない」
「年金って本当にもらえるの」
「自分はどれくらいもらえるのかわからない」
そういった声をよく耳にします。
実は、「何人の人が、いくらの年金を月平均で受け取っているのか」を確認できる資料があります。
それが、2021年12月に厚生労働省が発表した「令和2年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」です。
この資料をみれば、皆さんの疑問や不安が少しでも解消されるかもしれません。
その中から、今回は「厚生年金や国民年金で月平均15万円受給している人」が全体の何パーセントを占めているか、みていきましょう。
【人気記事】【厚生年金と国民年金】女性はひと月平均でいくら受給しているか。将来の見込み額も(https://limo.media/articles/-/28095)
厚生年金を月平均15万円受給している人はどれくらい
厚生年金を受給している人は、男女合わせて1610万133人になります。
また、厚生年金の平均受給額は、14万4366円となっています。
その方々を、受給額1万円ごとに分けたデータが以下のようになります。
![](https://limo.ismcdn.jp/mwimgs/5/9/-/img_59ed0e02df9114372318ca6c5eff77ea91986.png)
1万円未満:10万511人
1万円以上~2万円未満:1万8955人
2万円以上~3万円未満:6万6662人
3万円以上~4万円未満:11万9711人
4万円以上~5万円未満:12万5655人
5万円以上~6万円未満:17万627人
6万円以上~7万円未満:40万1175人
7万円以上~8万円未満:69万4015人
8万円以上~9万円未満:93万4792人
9万円以上~10万円未満:112万5260人
10万円以上~11万円未満:111万9158人
11万円以上~12万円未満:101万8423人
12万円以上~13万円未満:92万6094人
13万円以上~14万円未満:89万7027人
14万円以上~15万円未満:91万3347人
15万円以上~16万円未満:94万5950人
16万円以上~17万円未満:99万4107人
17万円以上~18万円未満:102万4472人
18万円以上~19万円未満:99万4193人
19万円以上~20万円未満:91万6505人
20万円以上~21万円未満:78万1979人
21万円以上~22万円未満:60万7141人
22万円以上~23万円未満:42万5171人
23万円以上~24万円未満:28万9599人
24万円以上~25万円未満:19万4014人
25万円以上~26万円未満:12万3614人
26万円以上~27万円未満:7万6292人
27万円以上~28万円未満:4万5063人
28万円以上~29万円未満:2万2949人
29万円以上~30万円未満:1万951人
30万円以上~:1万6721人
ボリューム層は、月平均9万円以上10万円未満であることが分かります。
平均値と比べるとかなり少ない結果となっています。
ただ、平均値は一部の極端に大きな数値に引っ張られる傾向があるので、あまり惑わされない方がよいといえます。
さて、厚生年金を月平均15万円受け取っている方は、94万5950人います。
よって、この数値を受給者全体数である1610万133人で割ることで、厚生年金を月平均15万円受け取っている方の割合が分かります。
94万5950人 ÷ 1610万133人= 5.87%
よって、およそ全体の6%の割合で厚生年金を月平均15万円受け取っている方がいることになります。
男性で厚生年金を月平均15万円受給している人はどれくらい
では次に、男女の違いをみていきましょう。
まずは、先ほどと同じデータを使い、男性の中で厚生年金を月平均15万円受け取っている人の割合を出すと、以下のようになります。
厚生年金受給者:1071万6244人
厚生年金を月平均15万円受け取っている人:79万3583人
79万3583人 ÷ 1071万6244人 = 7.40%
結果としては、男性全体の約7.4%となりました。
次に、男性の厚生年金受給額を1万円ごとに分けたデータをみてみましょう
1万円未満:7万2507人
1万円以上~2万円未満:1万2071人
2万円以上~3万円未満:5395人
3万円以上~4万円未満:1万170人
4万円以上~5万円未満:3万714人
5万円以上~6万円未満:6万7421人
6万円以上~7万円未満:16万3063人
7万円以上~8万円未満:24万4810人
8万円以上~9万円未満:24万2657人
9万円以上~10万円未満:27万3243人
10万円以上~11万円未満:35万350人
11万円以上~12万円未満:43万8383人
12万円以上~13万円未満:51万8659人
13万円以上~14万円未満:60万8992人
14万円以上~15万円未満:70万4371人
15万円以上~16万円未満:79万3583人
16万円以上~17万円未満:88万4219人
17万円以上~18万円未満:94万8543人
18万円以上~19万円未満:94万2288人
19万円以上~20万円未満:87万9047人
20万円以上~21万円未満:75万7129人
21万円以上~22万円未満:59万345人
22万円以上~23万円未満:41万4195人
23万円以上~24万円未満:28万2665人
24万円以上~25万円未満:19万63人
25万円以上~26万円未満:12万1426人
26万円以上~27万円未満:7万5194人
27万円以上~28万円未満:4万4547人
28万円以上~29万円未満:2万2741人
29万円以上~30万円未満:1万807人
30万円以上~:1万6346人
男性のボリューム層は、月平均17万円以上18万円未満であることが分かります。
男性の平均受給額である16万4742円と比較すると、ボリューム層の方は、平均よりやや多く受け取っているといった印象です。
女性で厚生年金を月平均15万円受給している人はどれくらい
次に、女性の中で厚生年金を月平均15万円受け取っている人の割合を出すと、以下のようになります。
厚生年金受給者:538万3889人
厚生年金を月平均15万円受け取っている人:15万2367人
15万2367人 ÷ 538万3889人 =2.83%
次に、女性の厚生年金受給額を1万円ごとに分けたデータをみてみましょう
1万円未満:2万8004人
1万円以上~2万円未満:6884人
2万円以上~3万円未満:6万1267人
3万円以上~4万円未満:10万9541人
4万円以上~5万円未満:9万4941人
5万円以上~6万円未満:10万3206人
6万円以上~7万円未満:23万8112人
7万円以上~8万円未満:44万9205人
8万円以上~9万円未満:69万2135人
9万円以上~10万円未満:85万2017人
10万円以上~11万円未満:76万8808人
11万円以上~12万円未満:57万9740人
12万円以上~13万円未満:40万7435人
13万円以上~14万円未満:28万8035人
14万円以上~15万円未満:20万8976人
15万円以上~16万円未満:15万2367人
16万円以上~17万円未満:10万9888人
17万円以上~18万円未満:7万5929人
18万円以上~19万円未満:5万1905人
19万円以上~20万円未満:3万7458人
20万円以上~21万円未満:2万4850人
21万円以上~22万円未満:1万6796人
22万円以上~23万円未満:1万976人
23万円以上~24万円未満:6934人
24万円以上~25万円未満:3951人
25万円以上~26万円未満:2188人
26万円以上~27万円未満:1098人
27万円以上~28万円未満:516人
28万円以上~29万円未満:208人
29万円以上~30万円未満:144人
30万円以上~:375人
女性のボリューム層は、月平均9万円以上10万円未満であることが分かります。
女性の平均受給額である10万3808円と比較すると、ボリューム層と平均値は同水準であることが分かります。
国民年金の月額平均受給額はいくらか
ここまで厚生年金の平均受給額についてみてきました。
では次に、国民年金についてもみていきましょう。
ちなみに国民年金については、厚生年金との制度上の違いもあり、月平均で15万円以上を受給している人数は確認できません。
そこで、先ほどと同じように、国民年金の受給額についても、1万円ごとに区切って受給者数をみていきましょう。
1万円未満:7万4554人
1万円以上~2万円未満:29万3600人
2万円以上~3万円未満:92万8755人
3万円以上~4万円未満:284万2021人
4万円以上~5万円未満:466万3638人
5万円以上~6万円未満:776万979人
6万円以上~7万円未満:1483万5773人
7万円以上~:188万2274人
国民年金のボリューム層は、6万円以上7万円未満となっています。
全体平均の5万6252円と比べると、やや高い水準といえそうです。
厚生年金と国民年金から考える老後の生活
いかがでしたでしょうか。
今回は、年金受給額が月平均15万円の人にスポットを当てました。
全体として、月平均15万円を受け取っている人の割合は少ないように感じたのではないでしょうか。
大切なことは、その事実を知ってからどうするかです。
いざ老後を迎えてしまった後では、どうすることもできません。
自分の老後にしっかりと向き合い、少しでも早く準備を始めることが一番の解決策です。
参考資料
厚生労働省「令和2年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」(https://www.mhlw.go.jp/content/000872907.pdf)
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