クレジットカード選び3つのポイント「年会費・ブランド・還元率」
LIMO / 2022年3月15日 12時10分
クレジットカード選び3つのポイント「年会費・ブランド・還元率」
キャッシュレス決済が急速に浸透しています。大型家電から公共料金の引き落とし、さらにはスーパーでの少額決済まで、クレジットカードは暮らしに欠かせないインフラとなりました。
クレジットカードを選ぶ際、年会費やポイント還元率など、コストパフォーマンスに関わる部分や、カードブランドごとのメリットはしっかり吟味したいですね。
今回は、クレジットカードを選ぶ基準となるポイントを3点に絞ってお伝えしていきます。
※【参考記事】【楽天カードユーザー注目】2022年4月、楽天ポイント還元ルールはどう変わるのか(https://post.limo.media/articles/-/28236)
クレジットカードの「年会費」
クレジットカードを選ぶ基準として、まずは維持費が気になる人は多いでしょう。
年会費無料をうたうクレジットカードが、各社から提供されています。
日頃のライフスタイルで付帯サービスが活用できそうか、普段よく使うお店やサービスでのポイント還元はどの程度か、といった尺度で比較・検討してみるとよいでしょう。
一方、年会費が有料のカードは、旅行保険やショッピング補償、ラウンジ利用などの付帯サービスや、ポイント還元率の優遇など、手厚いメリットを受けることができます。
なかには、「初年度は無料、2年目以降は一定の条件を満たせば無料」となるカードも。
有料カードの付帯サービスなどに魅力を感じた場合は、「年会費のモトをとれそうか」という視点で比較・検討してみるとよいですね。
クレジットカードの「ブランド」
クレジットカードは、まず、大きくVISAカード、MasterCardといった「国際ブランド」で分類することができます。
クレジットカードの「7大国際ブランド」
日本で発行および流通されているクレジットカードは、国際ブランドと提携することで、利用エリアが全世界に広がります。
初めてクレジットカードを作る方には、VISAもしくはMasterCardを選ばれると無難かもしれません。
この2つのブランドであれば、クレジットカードに対応している店舗やサービスで、おおむね利用が可能でしょう。
また、ディズニーファンであれば、オフィシャルスポンサーならではの特典が受けられるJCB、コストコ愛用者であれば、国内のコストコで唯一使える国際ブランドMastercard、といったように、それぞれのニーズに合わせて国際ブランドを選ぶという視点もあるでしょう。
クレジットカード「発行会社ごとの特色」
クレジットカードは、発行会社ごとに種類分けをすることもできます。
通信・IT系
携帯電話会社やIT系サービスが発行。自社系サービスの利用者に対し、ポイント優遇や特典が手厚く設けられている点が特徴です。
dカード
au PAYカード
楽天カード
PayPayカードなど
日頃の消費活動を、「楽天経済圏」「ドコモ経済圏」に集約していくことで、よりメリットは高くなります。
銀行系
金融機関の「○○銀行」が提供するクレジットカードが該当します。
三井住友カード
三菱UFJカード
みずほマイレージクラブカード など
キャッシュカード一体型のカードが選べる、ATM手数料や預金利率の優遇が受けられる、といった点が特徴です。
流通系
コンビニエンスストアやスーパー、デパートなどの運営企業から発行されるカードは、自社系列の店舗やサービス利用での優遇が手厚い点がポイント。
エポスカード
イオンカード
セゾンカード
セブンカード・プラス など
カード会員を限定対象とした割引やセールが多い点は、還元率や基本スペックから見えない部分でしょう。利用機会の多いお店やサービスで、いかに使い倒せるか、ポイントとなりそうです。
信販系
クレジットカードの中には、信用販売会社が発行するカードも存在します。
JCBカード
ライフカード
ジャックスカード
オリコカード など
信販系のクレジットカードには、独自の優待特典が設けられていることがほとんどです。そのため、比較的ポイントが貯まりやすい傾向があると言えるでしょう。
交通系
航空会社や鉄道会社が発行するクレジットカードが該当します。
ANAカード
JALカード
JRE CARD
東急カードなど
航空会社発行のカードは自社のマイルが貯まりやすいのが特徴です。また、鉄道会社発行のクレジットカードは、交通系ICカードへのチャージ時のポイント付与率や、駅ビル・駅ナカのお店での特典などを確認して選ぶとよいでしょう。
クレジットカードの「還元率」
クレジットカードを選ぶときに、一番意識したい、でもちょっとややこしいのが「還元率」かもしれませんね。
おおむね、クレジットカードの還元率は0.5~1%程度が基本。これに加え、キャンペーンを活用したり、利用条件を満たすことで還元率を上げていくというイメージですね。
日頃の買い物だけではなく、通信料や光熱費などの固定費、保険料、税金などの支払いなどをクレジットカードに集約していくことも、より効率よくポイントを貯めることに繋がるでしょう。
還元率はもとより、ポイントの有効期限についても確認しておきましょう。「2年間」など、決まった期限でポイントが失効してしまうタイプ、カード利用でポイントが発生するたびに有効期限が更新されるタイプなど、カード会社によってしくみが異なります。
入会の特典として、5000円~1万円相当のまとまったポイントの付与があるカードも多いです。期間限定の増額キャンペーンなどを利用できれば、よりお得度は高まるでしょう。
ただし、ポイントの有効期限が実質的に「無期限」となるカードでも、キャンペーンやイベントなどで付与されたポイントは「期間限定ポイント」と定められている場合が多いです。
入会特典やセールイベントなどで貯めたポイントを、うっかり失効させることがないよう、じょうずに使っていけると良いですね。
まとめにかえて
ここまで、クレジットカードの種類として「年会費」と「ブランド」、そして「還元率」についてお話しました。
この3項目に加えて、スマホ決済との相性、セキュリティ対策、携帯電話キャリアとの相性など、日ごろの使い勝手や安心感といった点から比較・検討していくとよさそうですね。
初めてクレジットカードを作る場合は、各カードブランドの中でベーシックな「一般カード」からスタートするとよいかもしれません。年会費無料のカードも多いため、まずはランニングコストを気にせずに持てる1枚を吟味していきましょう。
また、意外に盲点なのが「給料日」と「カード引き落とし日」の関係。引き落とし日が給料日の直前、といった場合、人によっては支払遅延が頻繁に起こる可能性もあるでしょう。安全にクレジットヒストリー(利用履歴)を重ねていくためにも、ぜひ注意しておきたいポイントです。
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