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貯蓄10万円未満が最多【就職氷河期世代】非正規シングル女性の就業状況や住まい、貯蓄とは

LIMO / 2022年4月1日 18時50分

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貯蓄10万円未満が最多【就職氷河期世代】非正規シングル女性の就業状況や住まい、貯蓄とは

内閣府は就職氷河期世代の就労や社会参加を支援する全国115自治体の160事業に対し、2022年度分で計17億6千万円を交付する方針を固めたと各種メディアで報じられました。

新たに奨学金返済制度への活用や専門相談員の配置などが想定されていますが、本当に必要な支援が届いているのかには疑問の声も見られます。

バブル崩壊後の1990年代〜2000年代前半に就職活動をし、大卒でも非正規に就くことが多かった「就職氷河期世代」。

横浜市が行った「令和2年度 横浜市就職氷河期世代非正規職シングル女性の就労支援に向けた調査及び事業開発報告書」では、首都圏在住の34~49歳の働くシングル女性(シングルマザーを除く)300人(正規159人・非正規141人)に就業状況や年収などの調査がされまいます。

同調査をもとに、就職氷河期世代のリアルな生活を見ていきましょう。

最も多いのは正規・非正規ともに事務職

まずは最終学歴について、正規・非正規それぞれ確認しましょう。

出典:横浜市政策局男女共同参画推進課 「令和 2 年度 横浜市 就職氷河期世代非正規職シングル女性の就労支援に向けた調査及び事業開発 報告書」

正規では大卒・院卒あわせて56%、専門卒が20.8%、高卒が11.9%。

非正規では大卒・院卒で39.8%、高卒27.7%、専門卒が14.9%でした。

では、初職と現在ではどのような職種に就いている方が多いのでしょうか。

出典:横浜市政策局男女共同参画推進課 「令和 2 年度 横浜市 就職氷河期世代非正規職シングル女性の就労支援に向けた調査及び事業開発 報告書」

正規では初職、現在の職業ともに最も多いのが「事務職」で現在は52.2%。次に多いのが「医療・福祉職」で、現在は27.0%でした。

非正規でも初職、現在の職業ともに最も多いのが「事務職」で現在は40.4%。

現在では次に「接客・販売」(17.7%)「工場、清掃、軽作業等」(11.3%)「専門・技術職」(9.2%)です。

非正規では初職に比べて事務職が増えている一方で、接客・販売は減少しています。

家族と同居が最も多く、住居費負担も家族

住まいの状況は正規では「ひとり暮らし」( 59.1%)、「家族と同居」(35.8%)、「家族以外と同居」(5.0%)の一方で、非正規は最も多いのが「家族と同居」(54.6%)、次いで「ひとり暮らし」(38.3%)、「家族以外と同居」(7.1%)でした。

出典:横浜市政策局男女共同参画推進課 「令和 2 年度 横浜市 就職氷河期世代非正規職シングル女性の就労支援に向けた調査及び事業開発 報告書」

住居費の負担状況は正規は自分で全額負担している人が57.2%(「賃貸住宅(自分が全額負担)」41.5%、「持ち家(自分が全額負担)」15.7%)。

非正規では家族が全額負担している人が53.2%(「持ち家(家族が全額負担)」44.0%、「賃貸住宅(家族が全額負担)」9.2%と半数を超えています。

4人に3人以上が年収300万円未満、貯蓄10万円未満が最多

年収や貯蓄などお金事情についてもみていきましょう。

出典:横浜市政策局男女共同参画推進課 「令和 2 年度 横浜市 就職氷河期世代非正規職シングル女性の就労支援に向けた調査及び事業開発 報告書」

正規は年収300万円以上が87.5%。一方で非正規は年収300万円未満が77.3%と4人に3人以上です。

正規と非正規では、年収300万円ラインではっきりと分かれていることが分かります。

貯蓄額についても見ていきましょう。

出典:横浜市政策局男女共同参画推進課 「令和 2 年度 横浜市 就職氷河期世代非正規職シングル女性の就労支援に向けた調査及び事業開発 報告書」

非正規では最も多い貯蓄額が「10万円未満」(30.5%)、次に「100~300万円未満」「500~1000万円未満」(ともに13.5%)でした。

正規で最も多い貯蓄額は「1500万円以上」(26.4%)となり、正規・非正規の年収差が貯蓄にどれだけ影響するかが分かります。

非正規は貯蓄100万円未満でみると49.6%とほぼ半数。万が一のときに備えるだけでなく、年代的に老後資金の準備もはじめたいところですが難しいことが分かります。

老後の生活を支えるのは「年金と貯蓄」。

現役時代の収入は、そのまま将来の年金の受給額へ反映される場合が多くなります。

現役時代の年収が老後の貯蓄・年金ともに影響しており、就職氷河期世代の老後も懸念されるところでしょう。

正規雇用希望も、難しいことも実感

非正規雇用の約半数が正規雇用を希望しており、その理由は安定していることや今よりも収入を得たいという声が多い結果となりました。

一方で、年齢や体力的に難しいという声も見られます。

就職氷河期世代は40代が多いため、正規雇用に就きたい気持ちがある一方で、勤務時間の長さや責任の重さといった面で不安を抱える方も多いでしょう。

また、安定した職業に就けなかったことにより自信を喪失するなど、メンタルへのケアの必要性も感じられます。就業状況だけでなく、さまざまな場面での支援は必要でしょう。

就職氷河期世代への支援について、今後も政府の動向を見守っていきましょう。

参考資料

横浜市「令和2年度 横浜市就職氷河期世代非正規職シングル女性の就労支援に向けた調査及び事業開発報告書」(https://www.city.yokohama.lg.jp/city-info/seisaku/torikumi/danjo/chosa/R02_hyougaki.html)

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