「結婚生活」に大切なのは愛よりお金?リアルな本音から見えるお金の重要性
LIMO / 2022年4月5日 17時50分
「結婚生活」に大切なのは愛よりお金?リアルな本音から見えるお金の重要性
結婚するにあたり、多くの方がハードルを抱えるのが「お金」について。
「稼ぎが少ないからまだ結婚する気になれない」
「結婚相手には年収600万円以上を望む」
など、結婚とお金は同時に考えられる機会が多いです。
一方で、結婚生活を送る上で相手への愛情は必要不可欠ですよね。
保険マンモス株式会社が男女500人に行ったアンケート「結婚生活で大切なのは、お金か愛情か?」(2022年3月10日~2022年3月11日実施、3月26日公表)では、結婚に対する男女のリアルな本音が窺い知れます。
大切だと思う理由も確認しつつ、「結婚」にまつわる「お金」について考えてみましょう。
結婚生活で大切なのは「お金vs.愛情」
同調査では、男女別に回答結果を知ることができます。
男性
愛情:53%
お金:47%
女性
愛情:52%
お金:48%
どちらもほぼ半分に意見が割れていることがわかります。それでも若干「愛情」が上回るようですね。
それぞれに選んだ理由も確認してみましょう。
「愛情」が大切派
好きでもない人と一緒に生活するのは無理です。お金がどんなにあってもメンタルが持ちません。(女性)
お金があっても愛情がないと人生楽しくないから(男性)
愛情があれば、互いに助け合い困難も乗り越えていけるからです。(男性)
お金は自分も働けばなんとかなるから。好きだから辛いことも乗り越えられるけど、そうでなければ苦痛でしかない。(女性)
お金が大切派
お金がないと、生活が厳しくなり、不仲になっていくから(男性)
以前は愛情かと思っていましたが、結局お金がないと心にも余裕がなくなり愛情も無くなっていくと思うから。なんだかんだお金があれば、愛情は後からついてくるかもしれない。(女性)
生活にはお金がとにかく必要、食べていけなければ一緒にいる意味がない。(女性)
お金があれば、子供にも不自由ない暮らしを支えられるし、楽に生活ができる。(男性)
何となくのイメージではなく、経験として得た感想も多く見受けられます。
どちらか一方という究極の選択というわけではないですが、結婚に対して求めるものは「愛情」と「お金」に大きく分かれるようです。
「結婚にはお金がかかる」は本当か?
結婚とは生活そのものなので、「お金」についてセットで考えるのは当然の流れです。
しかし「今はお金がないから結婚できない」というのは本当なのでしょうか。
例えば1人暮らしをしている男女が結婚して同居する場合、家賃は一人分浮くことになります。
またそれぞれが動画配信サービスなどのサブスクを利用しているなら、同じアカウントで利用できるサービスもあります。
このように収入が2人分になる一方で、生活費は2倍になるとは限りません。それどころか削減できる支出もあるので、コスパとしてはむしろ結婚する方がメリットも高いと言えます。
また「結婚指輪」や「結婚式」、「新婚旅行」など、いわゆる結婚そのものにかかる費用もコロナ禍で減少傾向にあるため、経済的なハードルは下がっていると言えます。
それでもなお「結婚=お金がかかる」というイメージが残るのには、それからの長い人生をともに歩む責任感が重くのしかかるからではないでしょうか。
もし子どもを望むのであれば、教育費を含む育児費用は1000万円単位で必要になります。居住地や年収にもよりますが、「子ども3人はとても無理」という声も聞かれますよね。
子どもを持たない夫婦にとっても、万が一どちらかが働けなくなればお互いに支える必要があります。それこそが結婚のメリットだと考える人もいますが、こうした重みを感じて「結婚=お金がかかる」というイメージを払拭できないことも考えられます。
おひとりさまは増えている
国立社会保障・人口問題研究所の「日本の世帯数の将来推計(全国推計)」によると、日本の未婚率は徐々に増加傾向にあります。
価値観が多様化する今、事実婚を選ぶカップルなどもいることから、未婚率が増加するのは自然な流れであるといえるでしょう。
「経済的な理由で結婚できない」という人もいれば、あえて結婚しないことを望む人もいるということです。
一つ重要なのは、家族の形態ごとに必要な備えが異なるということです。子どものいる世帯では、万が一のときに配偶者や子どもに遺す保障が必要ですし、おひとりさま世帯の場合は老後の保障などが重要になります。
結婚に大切なのは「愛情」か「お金」か問題は、昔からよく話題にのぼることでしたね。今でも多くの方が関心を寄せるのには、やはり「お金」の重要性を実感する場面が多いからだと考えられます。
長く一緒に過ごすにはもちろん愛情がないと続きません。それでも天秤にかけられる「お金」という問題は、決して無視できない存在なのでしょう。
まとめにかえて
保険マンモス株式会社のアンケート調査からは、男女のリアルな結婚観が垣間見えました。愛情が大事、でもお金も大事。どちらも重要視する方が多いため、ほぼ半分に分かれる結果となりましたね。
お金は生活を送る上で切っても切れない大切な存在であることは事実です。結婚や出産というライフイベントの際には悩むこともありますが、上手につきあっていきたいもの。
夫婦世帯であってもおひとりさま世帯であっても、リスクに合わせた備えはとても重要になります。
年度のはじまりに、お金についてじっくり考えてみてはいかがでしょうか。
参考資料
保険マンモス株式会社「結婚生活で大切なのは?お金or愛情!男女500人リアルなアンケート調査結果」(https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000014.000096733.html)
国立社会保障・人口問題研究所「日本の世帯数の将来推計(全国推計)2018(平成 30)年推計」(https://www.ipss.go.jp/pp-ajsetai/j/HPRJ2018/hprj2018_gaiyo_20180117.pdf)
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
独身=不幸は“呪いの言葉” 結婚が幸せの「絶対条件」と思い込んでいる人の“盲点”
オトナンサー / 2024年12月29日 7時10分
-
「1人で何が悪い」と開き直るも……高齢者単独世帯が増加する時代、“独り”は不安で気楽でもある
オールアバウト / 2024年12月27日 22時5分
-
増え続ける「未婚シングル」を待ち受ける地獄…気ままな「ひとりの人生」を望む男女は実際どれだけいるのか? 【2024 社会問題記事 5位】
集英社オンライン / 2024年12月23日 11時0分
-
「育児より仕事してた方が100倍ラク」――Z世代の若者の5割が子どもを持つことを諦めているワケ
集英社オンライン / 2024年12月14日 13時0分
-
日本の若者が結婚しなくなった「本当の理由」【再配信】 若者の価値観変化ではなく「結婚のインフレ」だ
東洋経済オンライン / 2024年12月9日 13時0分
ランキング
-
12025年の景気は「緩やかな回復が持続」…経済評論家・塚崎公義氏が予想
THE GOLD ONLINE(ゴールドオンライン) / 2025年1月2日 9時15分
-
22025年 日銀「次の利上げ」はいつ? 「市場との対話」の改善は
日テレNEWS NNN / 2025年1月2日 15時0分
-
32025年「日本企業が直面する」3つの"本質的問題" ビジネス現場で増える「厄介な問題」解決法は?
東洋経済オンライン / 2025年1月2日 10時0分
-
4為替相場 3日(日本時間 6時)
共同通信 / 2025年1月3日 6時0分
-
5子どもの遊びに必要な「主体性」と「無意味性」 目的がないからこそ身に付く能力
東洋経済オンライン / 2025年1月2日 11時0分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください