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子どもの学力は「教育費次第」と考える親が6割以上!約85%の親が子どもに大学等への進学を希望

LIMO / 2022年4月8日 14時50分

子どもの学力は「教育費次第」と考える親が6割以上!約85%の親が子どもに大学等への進学を希望

子どもの学力は「教育費次第」と考える親が6割以上!約85%の親が子どもに大学等への進学を希望

文部科学省の「令和3年度学校基本調査」によると、大学(学部)進学率は54.9%で過去最高。平成10年度は36.4%だったので、大学(学部)進学率はこの20年ほどで大きく上昇しています。

これから10年、15年後にはさらに大学進学する子どもは増えているかもしれません。

ソニー生命保険株式会社は、大学生以下がいる20歳以上の男女1000名に対し「子どもの教育資金に関する調査」を実施(2022年3月8日公表)。子どもの教育に関することは、家庭によって考え方も異なるため、話せる相手は意外と少ないものでしょう。

そこで、調査結果の中から子を持つ親が自身の子どもの教育に対してどう考えているか、また教育資金はどう準備しているのかなどを見ていきましょう。

高校卒業後の進学を望む親は8割以上

子どもの大学等(大学・短期大学・専門学校、以下同様)への進学に関する意識について聞いたところ、「多少費用がかさんでも進学させたい(計)」(「非常に」と「やや」の合計、以下同様)は84.5%。

また、子どもの大学等の入学金・授業料等の費用については、「費用にこだわらず子どもの希望を優先させたい(計)」が77.1%。

出典:ソニー生命保険株式会社「子どもの教育資金に関する調査」(2022年3月8日公表)

経済的に若干無理してでも、子どもの大学等への進学を望んでおり、子ども自身が考える進路の希望を叶えてあげたいと考える親が多いことが分かります。

子どもの学力や学歴は「教育費次第」と考える

子どもの教育や教育費に関する内容について、自身の考えや状況がどの程度あてはまるか聞いたところ「子どもの学力や学歴は教育費にいくらかけるかによって決まると感じる」では、「非常にあてはまる」(14.6%)、「ややあてはまる」(48.1%)で、合計した「あてはまる(計)」は62.7%でした。

出典:ソニー生命保険株式会社「子どもの教育資金に関する調査」(2022年3月8日公表)

「老後の備えより子どもの教育費にお金を回したい」では「あてはまる(計)」は59.3%ということから、学歴は必要だと考える保護者が多く、自分よりもわが子のためにお金を回したいと思う親心が見て取れます。

また、子どもの将来を考えて小さいうちからの教育が重要だと考える保護者も多いようです。

勉強より、スポーツや芸術系の習い事にお金をかけたい保護者が多数派になっている点も、「いろんな可能性を伸ばしてあげたい」という子を思う親の気持ちが見て取れます。

大学卒業までの教育資金「1377万円」準備は「銀行預金」が最多

次に、未就学児の親(n=248名)に、子どもが社会人になるまでの教育費がいくらくらい必要だと思うかを聞いたところ、最も回答が集まったのは「1000万円~1400万円位」(34.2%)で、平均予想金額は1377万円になりました。

出典:ソニー生命保険株式会社「子どもの教育資金に関する調査」(2022年3月8日公表)

1000万円以上必要だと感じる方が多いようですね。

では高校生以下の子どもの親(n=748名)に教育費をどのような方法で準備しているか聞いたところ、「銀行預金」(60.6%)と「学資保険」(42.1%)の2つの回答に集中しました。

出典:ソニー生命保険株式会社「子どもの教育資金に関する調査」(2022年3月8日公表)

次いで、「財形貯蓄」(11.2%)、「金融投資(株式投資や先物取引など)」(11.0%)、「(学資保険以外の)生命保険」(8.3%)でした。運用を取り入れている方も見られますね。

また、大学生等の親(予備校生・浪人生を含まない)(n=250名)に大学等への進学のための教育資金を、どのような方法で準備してきたか聞いたところ、最も多かったのは「銀行預金」(71.6%)。

次に「学資保険」(44.4%)、「奨学金」(20.4%)、「財形貯蓄」「教育ローン」「子どもの祖父母(自分の親や義理の親)からの資金援助」(いずれも9.6%)が続きました。

学資保険や預貯金で準備されている方も多いと思いますが、奨学金や教育ローン、子どもの祖父母からの援助や借り入れなどの項目をみると、予定を上回るお金が必要になったと考えられます。

貸与型奨学金・教育ローンの利用も検討。平均借入希望額は400万円程度

高校生以下の子どもの親、または予備校生・浪人生の親(n=750名)に「有利子の貸与型奨学金の利用意向」について聞いたところ、3人に1人が子どもに有利子の貸与型奨学金を利用してもらいたいと回答。

【有利子の貸与型奨学金】平均借入希望額…399万円

利用してもらいたいと思う…36.4%

利用してもらいたいと思わない…46.8%

わからない…16.8%

そして、子どもに有利子の貸与型奨学金を借りてほしいと思う親(n=273名)に、総額で借りてほしい金額を聞いたところ、平均借入希望額は399万円でした。

同様に教育ローンの利用意向も聞いたところ、4人に1人が教育ローンを利用したいと回答。

【教育ローン】平均借入希望額…408万円

利用したいと思う…26.0%

利用したいと思わない…56.5%

教育ローンの利用意向がある親(n=195名)に借入希望額を聞いたところ、平均借入希望額は408万円でした。

住宅ローン返済と重なる時期でもあり、教育費にお金がかかると分かっていても、なかなか思うように教育資金が貯めらないともいえるでしょう。

子どもと将来の進路について話し合おう

年々上昇する高校卒業後の進学率。親自身が子どもに大学等の進学を望んでいることも、後押しになっているのでしょう。

ただ、子どもが望む進学先に進ませてあげたいと思う反面、子どもの教育費に負担を感じる親も多く、大学生等の親では8割が負担に感じている調査結果も出ています。

子育て時期は、家事や育児や仕事にと慌ただしく毎日が過ぎます。ただ長いと思える小学校6年間が過ぎると、中学、高校の3年間はあっという間に過ぎてしまいます。

だからこそ、新年度が始まったこの時期にお子さんと将来の夢や進路について話し合う機会や、必要な教育資金が準備できているのかをチェックする時間を作ってみるのもいいのではないでしょうか。

参考資料

PRTIMES「子どもの教育資金に関する調査2022」(https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000224.000003638.html)

文部科学省【参考資料2】大学入学者選抜関連基礎資料集(その3)(https://www.mext.go.jp/content/20201126-mxt_daigakuc02-000011142_9.pdf)

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