「iDeCo」のメリット3つとデメリット3つ!新社会人におすすめの理由や気になる疑問も解説
LIMO / 2022年4月11日 14時50分
「iDeCo」のメリット3つとデメリット3つ!新社会人におすすめの理由や気になる疑問も解説
2022年4月から新社会人となり、「資産運用を始めてみよう」と考える方もいるかもしれませんね。
将来の老後資金のために、お得に運用ができるiDeCo制度には、覚えておきたいメリットやデメリットがあります。
今回は、初めてiDeCoに挑戦する方でもすっきり理解できるように、みなさんが知りたいiDeCoの疑問にお答えします。
iDeCo制度の基本とメリット・デメリット
iDeCoは、税金の優遇措置を受けながら、資産運用を行うことができる制度です。20歳以上60歳未満の方が、決められた金額内で毎月お金を拠出し、商品を選んで投資を行います。
iDeCoの大きなメリットは、以下の3点です。
<iDeCoのメリット>
拠出したお金が、全額所得控除となる
運用で得た利益が全て非課税となる
お金を受け取る際に一括受取を選択すると、「退職所得」となり、控除額が増える(税金が減る)
iDeCoは、税金において多くのメリットがある制度です。掛け金が所得控除となり、支払うべき税金を減らすことができます。
また、一般的な課税口座で投資を行う場合、運用益には約20%の税金がかかりますが、それも非課税となります。受取時にもメリットがあるため、働く現役世代には嬉しい制度です。
一方、iDeCoにはいくつかのデメリットや注意点があります。
<iDeCoのデメリット>
引き出しができるのは、原則60歳以降
手数料がかかる
金融機関が厳選した限られた中から投資する商品を選ぶ
iDeCoはあくまで老後資金にそなえる年金制度なので、一般的な資産運用とは異なります。60歳までお金を引き出すことができないので、万が一に備えて、iDeCoとは別でお金を貯蓄しておく必要があったり、商品選びに制限があったりすることを覚えておきましょう。
新社会人にiDeCoがおすすめな理由2つ
新社会人の場合、「まだ収入が少なくて、資産運用まで手が回らない」という方もいるかもしれません。しかし、資産運用は早め早めにスタートするのがお得です。
まず、iDeCoのような積立投資では運用で得た利益を再投資することで、利益を雪だるま式に増やしていくことができます(複利の効果)。
複利の効果は、投資期間が長いほど利益が増えていく仕組みとなっているので、新社会人の方は早めにiDeCoをスタートすることで、老後までの時間を有効活用することができるでしょう。
また、掛け金の全額控除などの税金優遇制度は、ぜひ活用したいポイントです。
早めからiDeCoを始めれば、生涯払う税金の金額は、確実に減らすことができるでしょう。
iDeCoをもっと知りたい!Q&A5つ
では、初めてiDeCoにチャレンジする新社会人の方が知りたい、iDeCoに関わる疑問について、チェックしていきましょう。
Q1.自分の投資可能額はいくら?
iDeCoの掛け金は、最低月5000円から可能です。
自営業など第一号被保険者の場合、月額の上限は月6.8万円となっています。会社員など第二号被保険者で、会社の企業型確定拠出年金がある場合は月2万円まで、企業型確定拠出年金がない場合は月2.3万円までとなっています。
また、専業主婦など、第三号被保険者の方でも、月2.3万円までお金を拠出することが可能です。詳しいご自身の拠出額については事前に確認しましょう。
Q2.途中でやめることはできる?
掛け金の拠出を途中でやめることができます。しかし、掛け金の拠出をやめても、それまでに拠出して運用したお金を受け取れるのは60歳になってからです。また、一時休止していても、掛け金の拠出を復活することも可能です。
Q3.転職したら手続きが必要?
転職先の年金制度によって、必要な手続きが異なります。例えば、いままで企業年金はなく、iDeCoだけで運用していた方が、企業型の確定拠出年金のある会社に転職する場合には手続きが必要です。
また、会社員として働いていた国民年金第二号被保険者の方が、自営業となり、国民年金第一号被保険者になった場合など、年金の被保険者種別が変更になった場合も変更手続きが必要になります。
Q4.おすすめの金融機関は?
手数料が安く、取扱商品が多い、ネット証券がおすすめです。iDeCo以外でも資産運用をする場合は、iDeCoと一般の資産運用の証券会社を同じにしておくと、管理がしやすいでしょう。
Q5.国民年金だけじゃダメ?どうして運用しなきゃいけないの?
国民年金だけでは、経済的に充実した老後を送れるとは言い切れません。少し前に、老後2000万円問題が話題となりましたが、年金に加え、2000万円くらいお金を貯めておくと、安心した老後が送れると言われています。
また、ただ銀行の普通預金にお金をおいておいても、お金は増えません。新社会人など若い世代の方々は、お金を長期運用することで、大きく資産を増やすことができる可能性があります。
まとめにかえて
今年の春に新社会人の方は、これからはより責任を持って自分で自分のお金を管理する必要があります。まだ遠いと感じる老後ですが、資産運用は早め早めに始めた方がお得です。
まずは今回ご紹介したiDeCoの基本を理解して、自分のできる範囲で、資産運用に挑戦してみましょう。
参考資料
iDeCo公式サイト(https://www.ideco-koushiki.jp/)
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
50代、60代からiDeCoに加入するメリットはある? 4つのケースで紹介する活用事例
Finasee / 2024年11月29日 12時0分
-
iDeCoの掛金枠が拡大!月2万円への増額手続きで老後の資産を増やそう
トウシル / 2024年11月26日 7時30分
-
定年まであと10年。金銭面で老後の生活に不安を感じています。今から将来の年金受給額を増やす方法はありますか?
ファイナンシャルフィールド / 2024年11月13日 22時0分
-
「年収の壁」を超えても安心!扶養内でiDeCoを始めるメリットとは
トウシル / 2024年11月8日 12時17分
-
控除可能な範囲を超えるとただの支出になる…? 住宅ローン控除、iDeCo、ふるさと納税、税制優遇制度を併用する場合の優先順位
MONEYPLUS / 2024年11月1日 11時30分
ランキング
-
1LUUPと交通違反、タイミーと闇バイト、メルカリとさらし行為――“性善説サービス”はいずれ崩壊するのか
ITmedia ビジネスオンライン / 2024年11月29日 8時10分
-
2スーパーやコンビニなどのレジ袋は有料化されたのに、なぜ「しまむら」は無料なの?ほかの小売業者の対応は?
ファイナンシャルフィールド / 2024年11月28日 5時20分
-
3高級タワマン老人ホームへ引っ越しました!…慶應卒・78歳同期の元常務から届いた満面の笑みの年賀状。年金月30万円・元部長は即座に画像検索「脅威の入居金額」に悶絶
THE GOLD ONLINE(ゴールドオンライン) / 2024年11月29日 10時45分
-
4コーヒー豆が歴史的高騰、NY市場で最高値…産地のブラジルやベトナムで不作
読売新聞 / 2024年11月29日 0時0分
-
5風呂キャンセル界隈?「日本の偉人」まさかの素顔 凄い人物でも部屋が汚い、そんな姿に親近感も
東洋経済オンライン / 2024年11月29日 11時0分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください