30~40代「結婚・子育てしよう」と思える年収ラインは600万円【業種別】達成できるのは何か
LIMO / 2022年4月12日 14時50分
![30~40代「結婚・子育てしよう」と思える年収ラインは600万円【業種別】達成できるのは何か](https://media.image.infoseek.co.jp/isnews/photos/toushin1/toushin1_28774_0-small.jpg)
30~40代「結婚・子育てしよう」と思える年収ラインは600万円【業種別】達成できるのは何か
SMBCコンシューマーファイナンス株式会社が2022年2月4日~5日間、30歳~49歳の男女1000人に行った「30代・40代の金銭感覚についての意識調査2022」によると、半数以上が結婚しようと思えるのは「年収600万円」でした(2022年3月17日公表)。
国税庁によれば、日本の平均年収は433万円。平均年収より上でなければ結婚・出産を考えられない方も多いようです。
ただ、年収は地域や業種、年齢などによっても異なります。
今回は30~40代の結婚・出産への意識を確認しながら、年収600万円が達成できる業種についても確認しましょう。
結婚・出産したいと思えない人は5人に1人
全回答者に結婚しようと思える世帯年収額を聞いたところ、結果は以下の通り。
年収400万円でしようと思える割合(「年収400万円あれば」までの合計)は31.2%
年収500万円でしようと思える割合(「年収500万円あれば」までの合計)は48.2%
年収600万円でしようと思える割合(「年収600万円あれば」までの合計)は59.2%
30~40代の半数以上が結婚をイメージできるのは年収600万円で、前回調査の年収500万円よりもハードルが上がりました。
一方で、「年収がどんなに多くても、したいと思えない」人は19.9%。5人に1人は結婚願望がないようです。
出産・子育て(1人)しようと思える世帯年収額を聞いた結果も確認しましょう。
![](https://limo.ismcdn.jp/mwimgs/6/b/-/img_6b7aa51fa3760c661b13b6999f8f452957457.jpg)
出典:SMBCコンシューマーファイナンス株式会社「30代・40代の金銭感覚についての意識調査2022」(2022年3月17日公表)
年収500万円でしようと思える割合は37.6%、年収600万円でしようと思える割合は50.4%。
30~40代の半数以上が出産・子育てをイメージできるのは、結婚と同じく年収600万円となりました。
一般的には結婚・出産できるラインは年収600万円と捉える方が多いのですね。
こちらに関しても、「年収がどんなに多くても、したいと思えない」は22.4%となりました。約2割は子育てしたいとも思わないようです。
【業種別】年収600万円を達成できるのは?
国税庁によれば、各年代の平均年収は以下の通り。
30~34歳:男性458万円・女性309万円
35~39歳:男性518万円・女性311万円
40~44歳:男性571万円・女性317万円
45~49歳:男性621万円・女性321万円
上記には既婚者も含まれますが、平均年収で600万円を越えるのは45~49歳男性のみです。結婚や出産のハードルを高めに感じてしまいますね。
30~40代で平均年収600万円を超える方はどのような業種にいるのでしょうか。
「転職サービスdoda」がdodaエージェントサービス登録した正社員の20~65歳の男女(有効回答数約45万件)に、2020年9月~2021年8月末に行った「平均年収ランキング(年代別・年齢別の年収情報) 【最新版】」より確認してみましょう。
業種別の平均年収(30代)
1位:金融530万円
2位:IT/通信492万円
3位:総合商社477万円
4位:メーカー473万円
5位:建設/プラント/不動産456万円
業種別の平均年収(40代)
1位:金融599万円
2位:IT/通信592万円
3位:メーカー548万円
4位:総合商社535万円
5位:インターネット/広告/メディア525万円
上記をみると、30~40代ともにトップ2は「金融」と「IT/通信」。「総合商社」と「メーカー」もトップ5に入っていますね。
40代になると、平均年収はすべて500万円を越えます。
これらの業種に年収600万円以上の方が多くいると考えられるでしょう。
「結婚・子育て」環境は変化しつつある
今回の調査を見ると、結婚・子育てをするには平均よりも年収が高い必要があると考える方が多いとわかりました。
しかし、業種別でみたように、年収は業種や職種、地域などによるところも大きいものです。
結婚してマイホームを購入すれば住宅ローンを抱え、子どもが生まれれば養育や教育費用がかかり、2人の老後資金も用意する必要がある…「人生三大支出」とはいいますが、結婚にはお金がかかる印象を受けます。
一方で、現代は共働きが主流であったり、2022年4月から男性の育休が段階的に施行されたりなど、結婚・育児をとりまく環境は変化しつつあります。
それでもまだ、女性の方が育児・家事の負担が多いご家庭も多いのが現状でしょう。小1の壁といわれるように、女性が仕事を続けにくい問題もあります。
ただ2人で協力し合い、とれる対策を考えていくことで、日々の生活やお金での工夫することも可能でしょう。結婚生活ではそういった思いやりや協力も大切ですよね。
約2割は結婚・子育てをしたくないと答えたように、価値観は人それぞれ。結婚のカタチも現代は多様化しています。
結局は当人が納得できる生き方を選ぶことが大切といえそうです。
参考記事
PRTIMES「SMBCコンシューマーファイナンス調べ 30代・40代の半数以上が結婚しようと思えるのは「年収600万円」、前回調査からハードルが上昇」(https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000011.000039964.html)
国税庁 「令和2年分 民間給与実態統計調査」(https://www.nta.go.jp/publication/statistics/kokuzeicho/minkan2020/minkan.htm)
転職サービスdoda「平均年収ランキング(年代別・年齢別の年収情報) 【最新版】」(https://doda.jp/guide/heikin/age/#anc_age_02)
外部リンク
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