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男性とは違うから。女性の仕事の「目標達成」や「満足度」はヘルスリテラシーも影響か

LIMO / 2022年4月19日 14時50分

男性とは違うから。女性の仕事の「目標達成」や「満足度」はヘルスリテラシーも影響か

男性とは違うから。女性の仕事の「目標達成」や「満足度」はヘルスリテラシーも影響か

仕事と健康の密接な関係を最新データから紐解く

共働きが主流となった現代では、女性も仕事をするのが当たり前となってきています。

内閣府男女共同参画局の「結婚と家族をめぐる基礎データ」によれば、「共働き世帯(妻がパート(週35時間未満)」(668万世帯)、「専業主婦世帯」(571万世帯)、「共働き世帯(妻がフルタイム(週35時間以上)」(483万世帯)。

待機児童や小1の壁など育児と仕事の両立はまだ難しい環境にありますが、働く女性は今後も増えていくでしょう。

一方で、パーソルキャリア株式会社が20~59歳の働く女性3200名に行った女性の働き方とヘルスリテラシーに関する調査によると、ヘルスリテラシーが高いほど仕事への満足度が高いという結果が出ています(2022年4月12日公表)。

ヘルスリテラシーとは健康に関する知識や情報をもち、正しく理解して、時には医療機関に受診や相談して対処を行える能力のこと。女性の場合、PMS(月経前症候群)や更年期症状など女性特有の症状により、日常生活に影響が出る方もいるでしょう。

同調査をもとにしながら、女性の働き方について考えていきましょう。

ヘルスリテラシーが高い女性ほど仕事を楽しみ、満足している

パーソルキャリア株式会社の調査では、はたらく女性をヘルスリテラシーの度合いごとに4グループに分類し、「仕事への満足」などへの影響を調査しています。

それによると、ヘルスリテラシー度の高さが仕事満足度に影響しているようすが分かります。調査結果を確認しましょう。

出典:パーソルキャリア株式会社

出典:パーソルキャリア株式会社

上記では仕事の満足度も、はたらくことの喜びや楽しみの度合いも、ヘルスリテラシー度が上がるほど高くなるという結果になりました。

「仕事に満足している」ではヘルスリテラシーが最も高いグループで62.2%、最も低いグループで37.5%と、約24ポイントもの差が出ています。

仕事のパフォーマンスへも影響か

ヘルスリテラシーは仕事の満足度だけでなく、仕事のパフォーマンスへも影響しているようです。

出典:パーソナルキャリア株式会社

「個人の目標を達成している」と答えたのは、最も高いグループで71.1%、最も低いグループで42.9%。約30ポイントもの差が出ています。

満足度以上に差が開く結果となりました。

なぜヘルスリテラシーがこれほど仕事に影響するのか

なぜ、これほどヘルスリテラシーが仕事に影響を与えるのでしょうか。

パーソルキャリア株式会社が2022年3月10日に公表した第1弾の調査では、PMS(月経前症候群)や更年期症状など女性特有の症状を自覚している人は74.9%。多くの方が女性特有の症状による心身の不調を感じています。

実際にPMSや生理による症状によって「働き方を変えた」が9.3%、「症状があったが、我慢/無理して仕事を続けていた」が23.1%。女性特有の症状が仕事に与える影響は大きいことが分かります。

はじめに確認した通り、ヘルスリテラシーでは女性特有の症状についても正しい知識や情報をもつ必要があります。ただ現代はさまざまな情報であふれており、正しい情報を取捨選択するのが難しいでしょう。

また「これくらい大丈夫」と我慢してしまったり、めんどくさい、恥ずかしいという理由で医療機関を受診しない方もいます。そのまま我慢を続けると、仕事や家事・育児に影響が出るだけでなく、症状が悪化してしまう場合もあるでしょう。

正しい知識をもつ、必要があれば受診して不調に対して適切な対処を行うということは、「自分自身を大切にする」ことに繋がります。自分を大切にする意識は、仕事などほかの部分へも大きく影響を与えることでしょう。

女性特有の不調を抱えている方は、医療機関などへ受診や相談するなどして、自分の体と向き合い大切にすることを考えてみてはいかがでしょうか。

働きやすい環境作りも大切に

パーソルキャリア株式会社の第1弾の調査では、女性特有の症状を自覚している人のうち54.4%の女性が、仕事への支障があったと回答しています。

個人がヘルスリテラシーを上げていくのと同時に、今後は働く女性が社会に増えることを考えると、女性特有の症状があっても働きやすい環境作りは重要になっていくでしょう。

個人の問題とされがちな女性特有の症状ですが、悩む女性が多いのも事実であり、会社の適切な環境整備の必要性は今後高まるのではないでしょうか。

参考資料

内閣府男女共同参画局「結婚と家族をめぐる基礎データ」(https://www.gender.go.jp/kaigi/kento/Marriage-Family/1st/pdf/5.pdf)

PRTIMES「女性の働き方とヘルスリテラシーに関する調査 vol.2 ヘルスリテラシーが高い女性グループは「仕事への満足」「目標達成」「はたらく喜び・楽しみ」など、低いグループよりも高い結果に」(https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000520.000022215.html)

PRTIMES「女性の働き方とヘルスリテラシーに関する調査 vol.1女性特有の症状が理由で「働き方を変えた・諦めた経験あり」54.1%」(https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000514.000022215.html)

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