富裕層の人の特徴2つを元証券会社員が解説！資産1億円以上のお金持ちはどれぐらいいるか

富裕層の習慣を取り入れる

みなさんの周りに富裕層と呼べるような人はいらっしゃいますか？

一般的に富裕層とは世帯の純金融資産保有額が１億円を超える人のことを指します。（株式会社　野村総合研究所より）

筆者は以前大手証券会社にて様々な富裕層の方々と接してきました。その中には、株式投資だけで１億円以上、中には数十億もの利益を築き上げたいわゆる「億り人」のお客様も珍しくはありませんでした。

今回は、そんな富裕層の方たちに共通する特徴をご紹介します。

また、少しハードルを下げた金融資産5000万円以上のお金持ちは世の中にどれくらいいるのかも併せて解説していきたいと思います。

世帯の純金融資産保有額

「株式会社　野村総合研究所」によると、純金融資産保有額をベースに総世帯は全部で５段階に分けられます。

上記の図によると、今回テーマとなる金融資産5000万円以上は「準富裕層」に当てはまることがわかります。

準富裕層だけをピックアップすると341.8万世帯のため、全体に占める割合は約６％となります。（341.8／5402.3（全世帯合計）＝6.32％）

また、ピラミッドの超富裕層～準富裕層をすべて合わせても約８％のため、やはり富裕層と呼べる人は少数派であることがわかりますね。（474.5／5402.3＝8.78％）

富裕層の人の特徴１.必要なものや価値のあるものだけにお金を使う

ここからは、本題である富裕層の人の特徴について２つご紹介します。
まず特徴の１つ目は、富裕層は倹約家であるということです。

倹約家とは、ただただお金を使わないように我慢しているのではなく、必要なものや価値のあるものだけにお金を使うというイメージです。

そのため、価値のあるものを見極めるための情報や判断基準は常に持ち合わせているのです。

こればかりは、人生経験が豊富であることや、確固となる強い意思があることも背景にあるでしょう。

逆に、倹約家だからこそ富裕層になることができたともいえます。

まずは富裕層の人を見習って今の収支の中で、不要なものにお金を費やしていないかチェックしてみるとよいでしょう。

その分を継続して積立貯金や積立投資に回すことができれば、将来5000万円以上の準富裕層に仲間入りすることも夢ではないかもしれません。

富裕層の人の特徴２.情報収集を徹底的にする

特徴の２つ目は、富裕層はみずから情報収集を行うということです。

例えば、前職の証券会社時代では、こちらから株式や投資信託をご提案することは当然のことながら、お客様の方から「この株についてどう思う？」と意見を求められることもありました。

つまり、証券会社の情報だけを鵜呑みにするのではなく、自分自身でインターネットや情報誌、新聞などでみずから情報収集を行っているのです。

そのため、世の中の流行りや今後成長するビジネス分野については、証券会社の営業員として先回りの情報が求められたため、日々の情報収集に大変苦労したことを覚えています。

また、富裕層と富裕層ではない人の違いは、ひとつの情報源だけを信じないということです。

特に動画サイトなど、一般人が情報発信をすることが簡単になった現代で、間違った情報が出回っていることもしばしば。

一般論のように述べられた極論を、再生回数の多さだけで信用してしまうことは大変危険です。

そのため、日頃から正しい情報であるかどうかを多角的に調べたり、人に聞いたりするなど、情報収集を行うようにしましょう。

富裕層の行動からマネできることを探す

富裕層の人の特徴を見てみていかがでしたでしょうか。
まずは形からでも富裕層の真似をして、長期の目線で富裕層になれるよう習慣化していけるといいですね。

また、今話題のつみたてNISAやイデコなど、少額積立投資を活用することで現実的にお金を増やすことも可能です。
ぜひ、まずはメリットやデメリットについていろんな情報源から情報収集するところから始めてみませんか。

参考資料

野村総合研究所「日本の富裕層は133万世帯、純金融資産総額は333兆円と推計」（https://www.nri.com/jp/news/newsrelease/lst/2020/cc/1221_1）