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【ふつうの年収】400万円台のリアルな貯蓄額!みんな手取りから何%貯蓄している?

LIMO / 2022年4月20日 18時50分

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【ふつうの年収】400万円台のリアルな貯蓄額!みんな手取りから何%貯蓄している?

貯蓄の平均と中央値の差は500万円以上!

続々と公表される、食料品の値上げ。「生活費が上がって思うように貯蓄できないかもしれない」と不安になる方もいるでしょう。

国税庁「令和2年分 民間給与実態統計調査」によると、給与所得者数5245万人の平均年収は433万円。

少し前の調査にはなりますが、厚生労働省の「2019年 国民生活基礎調査」によると、日本人の1世帯あたりの所得金額の中央値は437万円です。

「日本のふつう」とも言える年収400万円台。年収400万円台世帯では、みんないくら貯金しているのか気になる方もいるでしょう。

今回は年収400万円台の貯蓄について、平均とより実態に近い中央値を確認しながら、みんな手取りから何%貯蓄しているのかを確認します。

貯蓄の「平均」は800~900万円

まずは総務省統計局の「家計調査報告(貯蓄・負債編)-2020年(令和2年)」から、年収400万円台世帯の貯蓄をみていきます。

「年収400万円~450万円世帯」(平均年収423万円)

平均貯蓄額:911万円

通貨性預貯金:290万円

定期性預貯金:286万円

生命保険など:228万円

有価証券:88万円

金融機関外:18万円

平均負債額:555万円(うち「住宅・土地のための負債」:508万円)
純貯蓄:911万円(貯蓄)-555万円(負債)=356万円

「年収450万円~500万円世帯」(平均年収474万円)

平均貯蓄合額:813万円

通貨性預貯金:264万円

定期性預貯金:252万円

生命保険など:212万円

有価証券:77万円

金融機関外:8万円

平均負債額:601万円(うち「住宅・土地のための負債」:560万円)
813万円(貯蓄)-601万円(負債)=212万円

年収400万円台の平均貯蓄額は800~900万円ほど。実際には年齢や家族の人数、居住地域などによって異なりますが、平均的にみるとこの金額になります。

一方でほとんどを住宅ローンが占める負債が200~300万円ほど残っています。

貯蓄から負債を引いた額を「純貯蓄(ほんとうの貯蓄)」といいますが、こちらは200~300万円ほどでした。住宅ローンの影響の大きさがうかがえますね。

貯蓄の「中央値」は平均の半分以下の420万円

先程の調査では貯蓄の平均しかわかりませんでした。平均は一部の富裕層に引っ張られるため、中央値がより実態に近い結果となります。

貯蓄の中央値を確認するために、金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](令和2年)」より、「年収300~500万円未満」の貯蓄額を確認します。

金融広報中央委員会の調査では、年収300~500万円未満の貯蓄額は平均で1079万円、中央値で420万円。平均は先ほどの800~900万円程度に近い水準ですが、中央値は半分以下に下がりますね。

貯蓄分布を見ると、貯蓄2000万円以上が16.9%に対し、貯蓄ゼロ世帯が17.9%と同じくらいいます。

一口に年収400万円といっても、実際の貯蓄は家庭により二極化していることがわかるでしょう。

手取りの何パーセント貯蓄している?

金融広報中央委員会の調査より、手取りからの貯蓄割合も確認しましょう。

年間手取り収入からの貯蓄割合(年収300~500万円未満)

平均:7%

5%未満:6.9%

5~10%未満:15.9%

10~15%未満:21.5%

15~20%未満:3.5%

20~25%未満:5.7%

25~30%未満:1.3%

30~35%未満:2.6%

35%以上:1.7%

貯蓄しなかった:35.9%

無回答:5.0%

貯蓄している世帯では、最も多い順に「10~15%未満:21.5%」「5~10%未満:15.9%」。きちんと貯めるためには、このあたりを目安としたいですね。

一方で、「貯蓄しなかった:35.9%」と、3世帯に1世帯は貯蓄ができていないことが分かります。

現状の積み重ねが将来に繋がる

年収400万円台世帯の貯蓄や手取りからの貯蓄割合についても、二極化していることがわかりました。

現状の積み重ねが将来の資産形成に繋がるからこそ、今できることは考えたいところ。食料品の値上げが相次いでいますが、このタイミングだからこそ固定費を見直したり、ポイ活を活用したりといった工夫をはじめてみるといいでしょう。

しっかり貯蓄をするためには、給料日に自動的に積み立てていく「先取り貯金」が有効です。まだはじめていない方は自分に合った先取り貯金を検討してみては。

今まで先取り貯金をしていた方は、一部でつみたてNISAなどを取り入れて運用をはじめるのも一つです。リスクはありますが、毎月コツコツと積み立てていく積立投資ならある程度リスクを抑えることもできます。

値上げが続く今だからこそ、さまざまな方法で今、そして将来に備える必要があります。まずは貯蓄や運用について、情報収集をしてみてはいかがでしょうか。

参考資料

総務省統計局「家計調査(貯蓄・負債編)詳細結果表(2020年(令和2年)第8-2表)」(https://www.e-stat.go.jp/stat-search/files?page=1&layout=datalist&toukei=00200561&tstat=000000330001&cycle=7&year=20200&month=0&tclass1=000000330007&tclass2=000000330008&tclass3=000000330009&stat_infid=000032087774&result_back=1&tclass4val=0)

金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](令和2年)」(https://www.shiruporuto.jp/public/document/container/yoron/futari/2020/20bunruif001.html)

国税庁 「令和2年分 民間給与実態統計調査」(https://www.nta.go.jp/publication/statistics/kokuzeicho/minkan2020/minkan.htm)

厚生労働省「2019年 国民生活基礎調査の概況」Ⅱ 各種世帯の所得等の概況(https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/k-tyosa/k-tyosa19/dl/03.pdf)

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