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専業主婦世帯の貯蓄額は約1500万円。共働き世帯との比較や年収から見える生活とは

LIMO / 2022年5月4日 5時20分

専業主婦世帯の貯蓄額は約1500万円。共働き世帯との比較や年収から見える生活とは

専業主婦世帯の貯蓄額は約1500万円。共働き世帯との比較や年収から見える生活とは

専業主婦と共働きのリアルなお金事情

私が小さい頃は専業主婦の家庭が大半を占めていましたが、現在は共働き世帯の方が多いように感じるくらい増えましたね。

要因となっているのはやはり、結婚、出産に後に復職する女性が増えたこと、また企業側も復職しやすく、休暇が取りやすい環境を整えるようになったことではないでしょうか。

今回は専業主婦世帯と共働き世帯に着目し家計の実態をご紹介していきたいと思います。

専業主婦・共働き、それぞれの割合は

まずは厚生労働省の「2019年国民生活基礎調査の概況」より、子どもを育てる女性の仕事事情を確認します。

2019年時点では、仕事をしている女性は72.4%、仕事をしていない専業主婦は27.6%です。

2004年からの傾向を見ると年々働くという選択をする人が増えていますね。
2004年時点では56.7%だったのが、2019年時点では72.4%まで増加しています。

専業主婦世帯の家計の実態

総務省統計局の「家計調査報告(貯蓄・負債編)-2020年(令和2年)平均結果-(二人以上の世帯)」を参考に、まずは専業主婦世帯の家庭のすがたを見ていきましょう。

専業主婦世帯の家庭のすがた

世帯主の年齢:49.5歳

世帯人員:3.22人(18歳未満人員1.05人)

持家率:77.1%

専業主婦世帯のお財布事情

年間収入:677万円

平均貯蓄額:1488万円

〈内訳〉

金融機関:1444万円

通貨性預貯金:543万円

定期性預貯金:415万円

生命保険など:292万円

有価証券:194万円

金融機関外:43万円

平均負債額:898万円(うち、住宅・土地のための負債847万円)
純貯蓄額:1488万円-898万円=590万円

まず、夫が働き、妻が専業主婦でも生活できる給与水準が677万円ということになりますね。

貯蓄を見ても貯蓄から負債を引いた「純貯蓄」は590万円という結果になっています。

やはり、専業主夫世帯は夫が働けなくなることがリスクと捉えているのでしょうか、比較的貯金をしっかりしているような印象です。

共働き世帯のお金の実態

同調査より、共働き世帯の家庭とお財布事情を確認していきましょう。

共働き世帯の家庭のすがた

世帯主の年齢:48.5歳

世帯人員:3.43人(18歳未満人員0.99人)

持ち家率:82.9%

共働き世帯でも世帯主の年齢は48.5歳で、家族3人のうち1人が進学予定のお子さんでしょう。持ち家率は8割を超えますね。

共働き世帯の家計の実態

年間収入:811万円

平均貯蓄額:1304万円

〈内訳〉

金融機関:1252万円

通貨性預貯金:444万円

定期性預貯金:366万円

生命保険など:303万円

有価証券:139万円

金融機関外:52万円

平均負債額:970万円(うち、住宅・土地のための負債902万円)
純貯蓄額:1304万円-970万円=334万円

共働き世帯の年収をみると811万円です。
専業主婦世帯に比べると134万円多い結果となりました。

一方で平均貯蓄額が1304万円と、専業主婦世帯に比べて184万円少ない結果となりました。

負債額も収入に比例して上昇する傾向があるため、純貯蓄は専業主婦世帯に比べ少なくなりました。

世帯年収は増加、貯蓄は減少の要因は一体何でしょうか。

考えられるものとしては、日々の出費の部分ではないでしょうか。共働きの場合、食事を外食で済ませるケースも少なくないでしょう。

専業主婦世帯とは違い、どちらか一方が一時的に働けなくなったとして貯蓄が少なくても片方の収入があるという安心感もあって、支出が多くなるのかも知れませんね。

専業主婦でも共働きでも大事な夫婦の話し合い

今回は専業主婦世帯と共働き世帯の家計の実態をご紹介してきました。

明確にどちらの方が良いというわけではありませんでした。

重要なのは夫婦の話し合いで家族としての方向性をしっかり共有することではないでしょうか。

安易に収入が増えるからと社会人経験のない主婦を働かせたり、会社でバリバリ働いていたキャリアウーマンを専業主婦に専念させたりするのは収入以上にデメリットも大きいでしょう。

お金はゆとりある生活を過ごすためには必要なものかも知れませんが、幸せはお金で必ずしも手に入りません。

夫婦でしっかりと話し合い、お互いの意見をすり合わせて計画的にお金のことを考えることでゆとりある幸せな人生を送れるのではないでしょうか。

参考資料

総務省統計局「家計調査報告(貯蓄・負債編)-2020年(令和2年)平均結果-(二人以上の世帯)」(https://www.stat.go.jp/data/sav/sokuhou/nen/index.html)

厚生労働省「2019年 国民生活基礎調査の概況」(https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/k-tyosa/k-tyosa19/index.html)

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