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【バブル世代vs20代】世代でこんなに違うお金の価値観!老後が不安な若者と40代から焦りだすバブル世代

LIMO / 2022年4月22日 14時50分

【バブル世代vs20代】世代でこんなに違うお金の価値観!老後が不安な若者と40代から焦りだすバブル世代

【バブル世代vs20代】世代でこんなに違うお金の価値観!老後が不安な若者と40代から焦りだすバブル世代

ローンや資産運用への考え方の違いを検証

数年前に、荻野目洋子さんの「ダンシングヒーロー」に乗せて踊るバブリーダンスが話題になりましたよね。若い世代の人にとっては斬新に映ったかもしれませんが、バブル時代を知る人にとってはどこか懐かしさを感じたのではないでしょうか。

その時代によって、生活スタイルやお金に対する考え方も変わるもの。松井証券株式会社は、全国の25歳(以下、Z世代)、35歳(以下、ミレニアル世代)、55歳(以下、バブル世代)の男女・合計600名を対象に<世代別「お金事情」に関する実態調査>を実施しました(2022年3月16日公表)。

世代間で、全く異なるお金に対する考え方を見てみましょう。

安いものを買うか、高くてもローンで買うか

まずは「あなたが25歳のときのことについて、貯蓄額がないと仮定し、収入の1/2(半分)にあたるものを購入する際の行動」を聞いたところ、全世代で「貯蓄が貯まったら買う」が半数以上(54.7%)を占めました。

出典:松井証券株式会社調べ

ただ、2位を比べるとZ・ミレニアル世代では「安価な類似商品を買う」に比べて、バブル世代では「ローンして買う」という結果となり、消費行動に大きな違いがみられました。

結果の内訳は「貯蓄が貯まったら買う」という回答がZ世代(48.5%)、ミレニアル世代(59.5%)、バブル世代(56.0)。

次いで「安価な類似商品を買う」がZ世代(21.5%)とミレニアル世代(20.5%)に対し、バブル世代は「ローンして買う(32.0%)」と答えています。

バブル世代の「安価な類似商品を買う」は9.0%という少なさに。高くてもローンを組んで買うという思考がバブル世代にはあるのですね。

「先を見越した金銭感覚」をもつZ世代とミレニアル世代

ローンで買うものといえば、車とマイホームが浮かびますよね。

「若者の車離れ」が叫ばれて久しい現代。日本トレンドリサーチが2021年2月25日に公表したアンケート(n=全国の男女計2362名)によると、免許を取得している人の割合は86.3%。

そのうち車を持っているのは77.4%という結果が出ており、車所有率は「20代以下55.2%、30代73.0%、40代76.3%、50代76.6%、60代85%」と年齢か上がるにつれて上昇しています。

車を所有しない理由は「お金がかかるから」がダントツでした。

車を所有しているだけで、毎年自動車税や保険料がかかり、2年おきに車検も受けなければならず、ガソリン代以外の維持費は相当な負担になります。

「安い類似品よりローンで購入する方を選ぶバブル世代」と「トータルコストを考慮して場合によっては購入しないと判断できるZ・ミレニアル世代」とでは、金銭感覚に明らかな違いを感じられます。

20代から不安…資産形成に積極的なZ世代とミレニアル世代

お金に関する不安を抱えている人に(n=390)に「不安を抱え始めた年齢」を聞いたところ、Z世代「22.7歳」、ミレニアル世代「27.8歳」、バブル世代「44.3歳」と、若い世代ほど早い時期にお金の不安を感じていることがわかりました。

出典:松井証券株式会社調べ

Z世代は22歳とかなり早い段階でお金の不安を感じていますね。バブル世代のおよそ半分の年齢です。
 
お金に関する不安を解消するために行っていることを聞いたところ、1位「支出の節約(44.6%)」、2位「資産形成/資産運用(42.8%)」、3位「お金に関する勉強(25.4%)」という結果になりました。

出典:松井証券株式会社調べ

世代別では、以下の通り。

Z世代:1位「支出の節約(46.5%)」2位「資産形成/資産運用(40.2%)」3位「お金に関する勉強(31.5%)」

ミレニアル世代:1位「資産形成/資産運用(51.2%)」2位「支出の節約(43.2%)」3位「お金に関する勉強(26.4%)」

バブル世代:1位「支出の節約(44.2%)」2位「資産形成/資産運用(37.7%)」3位「行っていることはない(31.2%)」

各世代で違いが見られ、ミレニアル世代では「資産形成/資産運用(51.2%)」が最も多い結果となりました。ミレニアム世代は30代の方が多く、収入に余裕が生まれると節約だけでなく運用を始める方も増えるでしょう。

バブル世代で3位にランクインした「何も行ってない」ですが、各世代で回答した割合はZ世代「16.5%」、ミレニアル世代「20.8%」、バブル世代「31.2%」です。

老後を目前に控えたバブル世代がのん気に構えるのと対照的に、Z世代では8割以上がお金の不安を解消すべく、すでに行動を起こしていることが分かります。

過度な心配は良くないですが、心配であるがゆえに、Z世代やミレニアル世代は若いうちから自分の将来を見据えてマネーリテラシーを高めることや、資産形成などに積極的です。お金の不安があっても若い世代ほど焦りがなさそうなバブル世代と比べると、対照的に映るでしょう。

まとめにかえて

右肩上がりの経済成長を体験したバブル世代と、バブル崩壊後のデフレの時代を過ごしてきたミレニアル・Z世代とでは、お金に対する考え方が同じである方が不思議だといえるかもしれませんね。

この4月から、高校の家庭科では資産形成の授業がスタートしました。これからの子どもたちは、社会人になると当然のように資産形成や資産運用を始める世代になるのかもしれません。

お金に対する不安は考えだしたらきりがありませんが、バブル世代とは違うZ世代やミレニアル世代の金銭感覚や行動力は、亀の甲より年の劫と言わず、参考にしてみるのもいいのではないでしょうか。

参考資料

PRTIMES「<世代別「お金事情」に関する実態調査> 25歳時の貯蓄額平均は、Z世代が最多の「5.9万円/月」!Z世代はお金の不安を感じるのが、バブル世代より「21.6年」早い⁉」(https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000143.000019241.html)

PRTIMES「【加速する車離れ】車を持たない理由の6割は『お金が掛かるから』」(https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000288.000044800.html)

日本トレンドリサーチ「【加速する車離れ】車を持たない理由の6割は「お金が掛かるから」」(https://trend-research.jp/7283/)

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