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【定年60歳】はたらくシニアの平均給与はどのくらい?高齢者雇用の実態とは

LIMO / 2022年4月24日 20時0分

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【定年60歳】はたらくシニアの平均給与はどのくらい?高齢者雇用の実態とは

人生100年時代を迎えている今日。退職後の老後の生活は長くなり、その間の生活費をどうやって確保していくかは、多くの人にとって共通の不安でしょう。

昨今はリタイア後も働く人は増加しており、定年後も働いて貯蓄を進めることも珍しくなくなりました。

そこで気になるのが、定年後の働き方。日本労働組合総連合会(連合)の「高齢者雇用に関する調査2000」の結果から、具体的な勤務時間やお金事情についてチェックしていきましょう。

定年後の適切な平均給与「16.8万円」に

同調査は、1ヶ月あたりの賃金(税込)はいくらが適切だと思うかを聞きました。それによると、「5万円~10万円未満」(20.9%)や「10万円~15万円未満」(20.2%)、「15万円~20万円未満」(15.4%)などに回答が集まり、平均は16.8万円でした。

出所:日本労働組合総連合会「高齢者雇用に関する調査2020」

5~15万円がボリュームゾーンではあるものの、求める給与額にはばらつきがあることがわかります。

65歳以降の労働時間はどれぐらいか

ここからは、65歳以降の適切な働き方に関する意識について、回答者の年齢別にみていきましょう。

【1日あたりの平均労働時間】

45歳~64歳:5.3時間

65歳~69歳:5.8時間

【1週間あたりの平均労働日数】

45歳~64歳:3.9日

65歳~69歳:4.1日

すでに65歳を迎えて仕事をしている人のなかには、現役世代が考える以上に働けると実感している人が多い事が考えられます。

出所:日本労働組合総連合会「高齢者雇用に関する調査2020」

また、1ヶ月あたりの賃金の平均もみていきます。45歳~64歳の人では16.9万円、65歳~69歳の人では16.3万円となりました。

【定年60歳】仕事内容に満足も給与は不満

ここからは、60歳以上の人(400名)の、現在の仕事についての満足度をみていきます。

出所:日本労働組合総連合会「高齢者雇用に関する調査2020」


「満足している」と回答した人の割合をみると、「働き方」では70.3%、「労働時間」では73.8%、「労働日数」では73.3%、「仕事内容」では71.5%と、いずれも満足している人が7割以上の多数派を占める結果となりました。

一方、「賃金」では44.0%と半数以下という結果に。

定年を迎えて以降も働くシニアは、自分らしく働くことができていると感じているものの、賃金には満足していないことがうかがえる結果となりました。

「年金支給が遅くなる」高齢者雇用の定着で

高齢者雇用が浸透してきている昨今ですが、同調査ではその弊害について懸念する声も上がりました。

全回答者(1000名)に、65歳以降も働くことが当たり前の時代になった場合、現役世代へはどのような影響があると思うか聞いたところ、「年金の支給開始年齢が遅くなる」(43.5%)が最も高くなりました。

出所:日本労働組合総連合会「高齢者雇用に関する調査2020」

次いで、「賃金の上がり方が緩やかになる」(30.6%)、「働く場が少なくなる」(25.4%)、「昇進・昇格が遅くなる」(16.4%)、「マネジメントが難しくなる」(15.1%)となりました。

年金制度や賃金の上昇具合に影響が出ることを予想する人が多いようです。

定年後の生活に早めに備える

今回は、高齢者の雇用の実態を解説してきました。

定年後も働き続けられれば、ある程度収入は見込めるでしょう。ただ、高齢になればなるほど、健康面のリスクがあります。いつ自分が働けなくなるかは誰にもわかりません。

また、年金だけで豊かな老後の生活を送るのもなかなか難しいでしょう。現役世代の元気なうちから、老後に備えた貯蓄について考えておくことが重要ではないでしょうか。

参考資料

日本労働組合総連合会「高齢者雇用に関する調査2020」(https://www.jtuc-rengo.or.jp/info/chousa/data/20200130.pdf)

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