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「年収1000万円以上」の富裕層の特徴。金融商品は何を持ち、毎月どれくらい貯蓄しているのか

LIMO / 2022年5月4日 14時50分

「年収1000万円以上」の富裕層の特徴。金融商品は何を持ち、毎月どれくらい貯蓄しているのか

「年収1000万円以上」の富裕層の特徴。金融商品は何を持ち、毎月どれくらい貯蓄しているのか

自分に合った貯蓄・投資額についても解説

将来の老後資金のため、資産運用にチャレンジしてお金を増やそうと考えている方は多いでしょう。

年収が1000万円以上あるような方々は、毎月の収入のうち、どのくらいを投資に回しているのでしょうか。

今回は、年収1000万円以上の方が実際に保有している金融商品や投資事情についてチェックしていきます。

また、みなさんが実際にお金を管理する場合に覚えておきたい、自分の年収に合った貯金額や投資額をご紹介します。

【富裕層】年収1000万円以上は株も投資信託も持っている

日本証券業協会が行った「証券投資に関する全国調査 2021年度調査報告書(個人調査)」によると、年収1000万円以上の方のうち、現金を保有している人は97.1%、株式を保有している人は49%、投資信託を保有している人は35.6%となっています。

出典:日本証券業協会「証券投資に関する全国調査 2021年度調査報告書(個人調査)」

全年収の平均を見てみると、株式を保有している人は13.6%、投資信託を保有している人は10.8%なので、年収1000万円以上の人は、1000万円以下の人に比べて株式や投資信託を保有している割合が圧倒的に多いことが分かります。収入に余裕がある方は、投資にもチャレンジしているようです。

また、女性よりも男性の方が株や投資信託を保有している割合が高い傾向が見られました。

さらに、年齢別にみると65歳~79歳の高齢者世代の方が、20代~50代の方に比べて株や投資信託を保有している割合が高いということが分かりました。

【富裕層】毎月いくら貯蓄している?

同じく、日本証券業協会が行った調査によると、「月々の収入の何パーセント位を金融商品にまわしているか」という質問について、全体では「金融商品にはまわしていない」が31.5%となっており、最も多い結果となりました。

定期的に貯蓄を行っていない方は3人に1人くらいの割合でいることが分かります。

出典:日本証券業協会「証券投資に関する全国調査 2021年度調査報告書(個人調査)」

一方、年収別でみると、年収が多いほど収入から毎月金融商品にお金をまわしている人の割合が増える傾向が見られます。たとえば、年収400万円以上の方のうち、7割前後の人が毎月貯蓄しています。

年収1000万円以上の人の場合、毎月の収入のうち、貯蓄にまわしている金額は以下の通りです。

月の収入の1~10%未満を貯蓄に回している人  :30.1%

月の収入の10~20%未満を貯蓄に回している人:19.4%

月の収入の20~30%未満を貯蓄に回している人:8.7%

月の収入の30~50%未満を貯蓄に回している人:4.9%

月の収入の50%以上を貯蓄に回している人      :4.9%

貯蓄に回していない人             :28.2%

年収が多い1000万円以上の人でも、毎月の貯蓄額は、月の収入の20%未満である人が半分を占めています。

自分に合った貯金額と貯蓄額はいくら?

今回は年収1000万円以上の富裕層の投資や貯蓄について見てきました。年収が高いほど株式や投資信託で運用し、月々の貯蓄にまわす割合も多かったですね。

将来に向けてしっかりと貯金をしたり、資産運用を行うことは、経済的に豊かな人生を送るために重要なポイントです。ただ自分の収入に合った範囲で貯金や投資を行わないと、逆に過度な倹約生活を送らなければならず、今の暮らしが苦しくなってしまうかもしれません。

お金の管理を無理なく行うためには、自分に合った貯金額や投資額を知ることが大切です。

まず、「生活費として使わないでとっておくお金(貯金+運用分)」は、毎月の収入の20%くらいを目指すようにしましょう。また、そのうち、半分くらいを資産運用に回すと良いでしょう。

たとえば、毎月の手取りの収入が40万円の方の場合、毎月の貯金額は8万円となります。そのうち投資に回す金額は4万円を目安にしましょう。毎月合わせて8万円の貯金と投資ができれば、1年間で96万円の金融資産の蓄えが生まれます。資産運用も行っているので、場合によっては100万円以上を目指すことも可能です。

もちろん、資産運用にはリスクがありますから、一時的に損をしてしまうことがあるかもしれません。しかし、長期的な投資を続ければ、将来資産が大きく増える可能性もあります。日々の値動きに一喜一憂せず、将来の老後資金を貯める意識を持って資産運用について検討されてもいいでしょう。

収入が多い方や独身の方などで、生活にゆとりがある方は、月の収入の20%以上の貯金や投資に回しても問題ありません。ボーナスを全て貯金に回すなどの工夫をすると、一気に金融資産を増やすことも可能でしょう。

資産運用を取り入れるという視点も持とう

年収が1000万円以上などの高い人は、投資へも積極的にチャレンジしていることが分かりましたが、現在年収が1000万円ない方でも、資産運用を始めることはできます。最近では積立投資をされる方も増えていますが、家計に無理がない範囲で毎月の投資額を決定し、自分のペースで運用を行いましょう。

そして将来的に収入が増えたら、貯金額や投資額を増やして調整していくと良いでしょう。

参考資料

日本証券業協会「証券投資に関する全国調査 2021年度調査報告書(個人調査)」(https://www.jsda.or.jp/shiryoshitsu/toukei/data/20211228150914.html)

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