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60代「おひとりさま」みんなの貯蓄額はいくら?年金だけで生活できるのか

LIMO / 2022年4月26日 5時50分

60代「おひとりさま」みんなの貯蓄額はいくら?年金だけで生活できるのか

60代「おひとりさま」みんなの貯蓄額はいくら?年金だけで生活できるのか

金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査](令和2年)」を考察

いま増えている「おひとりさま」。

60代に入ると、日々の生活を楽しみながらも、老後の生活に不安を抱えられる方もいるでしょう。

老後の生活を支えてくれるのは「年金と貯蓄」です。万が一に備えるためにも、貯蓄があると安心ですよね。

では、世の中の60代おひとりさまはどれくらいの貯蓄を保有しているのでしょうか。

60代のおひとりさまの貯蓄額をくわしく見ていきます。

60代「おひとりさま」平均貯蓄額と貯蓄分布

金融広報中央委員会の「家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査](令和2年)」を参考に、60代単身世帯の貯蓄分布を確認しましょう。

出典:金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査](令和2年)」

60代・単身世帯の金融資産保有額(金融資産を保有していない世帯を含む)

平均1305万円・中央値300万円

金融資産非保有:29.4%

100万円未満:9.1%

100~200万円未満:5.0%

200~300万円未満:3.3%

300~400万円未満:4.8%

400~500万円未満:2.9%

500~700万円未満:5.3%

700~1000万円未満:5.2%

1000~1500万円未満:7.2%

1500~2000万円未満:4.5%

2000~3000万円未満:6.7%

3000万円以上:13.8%

無回答:2.8%

60代のおひとりさまの貯蓄額の平均は1305万円。ただ、平均は一部の大きな数字に引っ張られやすい傾向にあるので、より実態に近い中央値をみると300万円です。

同調査では他の年代の単身世帯の貯蓄額の中央値もあり、40代では40万円、50代で30万円。60代で300万円にあがるのは退職金の影響もあるのでしょう。

平均と中央値の差は約1000万円となり、貯蓄の二極化がわかります。

分布を見ると多い順に「金融資産非保有」(29.4%)「3000万円以上」(13.8%)「100万円未満」(9.1%)「1000~1500万円未満」(7.2%)「2000~3000万円未満」(6.7%)。

しっかり貯蓄している方がいる一方で、貯蓄ゼロの方も約3割います。

60代「おひとりさま」年金の平均月額はいくらか

老後生活の月々の生活を支えてくれるのは年金です。

参考までに、厚生労働省「令和2年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」より年金の平均月額を確認しましょう。

国民年金の平均月額

〈全体〉平均年金月額:5万6252円

〈男性〉平均年金月額:5万9040円

〈女性〉平均年金月額:5万4112円

厚生年金(第1号)の平均月額

〈全体〉平均年金月額:14万4366円

〈男性〉平均年金月額:16万4742円

〈女性〉平均年金月額:10万3808円

※国民年金の金額を含む

平均月額を見ると、国民年金でも厚生年金でも、年金のみでの生活は厳しいでしょう。

年金も個人差が大きく、特に厚生年金は加入月数や現役時代に収入によって将来受給できる年金額が変わります。

厚生年金について、男女別で分布をみてみましょう。

出典:金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査](令和2年)」

厚生年金のボリュームゾーンは男性で15~20万円、女性で7~12万円です。特に女性は生活が厳しくなると予想されるので、まずはねんきんネットなどでご自身の受給額を確認しましょう。

さまざまな選択肢から自分に合ったものを選ぶ

年金や貯蓄は現役時代からの積み重ねになります。まずは現役時代から貯蓄をしたり、公的年金だけでなくiDeCoや個人年金保険といった私的年金で備えていく必要があるでしょう。

老後についてはつい後回しになってしまうので、おひとりさまは早いうちから老後資金に対する意識を強くもつといいでしょう。

60代に入ると、まずはできるだけ長く働き続けることも大切です。毎月定期的な収入があれば、その分貯蓄を切り崩さなくてすんだり、貯蓄を増やすこともできるでしょう。

2022年4月から75歳まで年金が繰下げられるようになりましたが、検討するのも一つです。ただ、本当に繰下げたほうが良いかは難しい判断となりますので、慎重に検討しましょう。

万が一に備えた部分以外の貯蓄については、運用をはじめて「お金に働いてもらう」という方法もあります。60代ではリスクを抑えた運用が基本ですので、リスク抑えながら資産を増やしていく方法について調べてみるといいでしょう。

参考資料

金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査](令和2年)」(https://www.shiruporuto.jp/public/document/container/yoron/tanshin/2020/20bunruit001.html)

厚生労働省「令和2年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」(https://www.mhlw.go.jp/content/000925808.pdf)

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