【ウクライナ危機】荒れ相場ではどう行動する?投資初心者が陥りやすいパターンと注意点を解説
LIMO / 2022年4月24日 7時0分
【ウクライナ危機】荒れ相場ではどう行動する?投資初心者が陥りやすいパターンと注意点を解説
下げ相場は長期投資のチャンス
2022年に入ってから、ウクライナ情勢などの要因によって、相場が大きく下がる局面がありました。
何日も相場が下がり続けていると、このまま資産運用を続けていてよいのか、不安に思う方は多いのではないでしょうか。
今回は、荒れ相場ではどのように行動するのがよいのか、考え方を解説します。
これまでも相場は上下を繰り返してきた
過去20年を振り返ってみると、2008年のリーマン・ショックや2020年のコロナ・ショックなど、短期間に株価が大きく下がることが何度もありました。
相場が下がり続けている最中に、その後いつまで待てば上昇に転じるのか、正確に予測することは困難です。
しかし、結果として、株価は上下を繰り返しながらも右肩上がりに成長してきました。
長期投資をあきらめてしまいやすいタイミングがある
長期投資を続けていれば資産は増えることが期待できると頭ではわかっていたとしても、途中であきらめてしまう方は多くいらっしゃいます。
私は年間約300回、資産運用に関するオンラインセミナーで講師を務めていますが、自身の経験から、長期投資をあきらめてしまう方の傾向として2つのパターンがあると考えています。
一つは、基本的には損益がプラスの運用状況が続いていたにもかかわらず、一時の急激な相場の下落によって強い不安を感じてしまい、投資をやめたくなるパターンです。
もう一つは、損益がマイナスの運用状況が続いた後、相場が底を打ち、値上がりしてプラスになったタイミングで売りたくなるパターンです。プラスになって安心する一方で、「また下がったらどうしよう」といった不安から逃れるために、投資をやめたくなることがあります。このような行動を「やれやれ売り」と言います。
長期投資において、下げ相場は投資のチャンスでもある
資産運用を始めたばかりの頃は、資産の評価額が変動することに慣れず、日々の相場の上下が気になるのではないでしょうか。特に、始めたタイミングで相場が下がり始め、資産がマイナスになれば不安を感じるでしょう。しかし、これまでの歴史を振り返ると、相場がいつまでも下がり続けるということはなく、下落相場には必ず終わりがありました。
再びリーマン・ショックを例に見ると、相場は2008年後半に何度も急落を繰り返しながら下落しました。しかし、2009年3月に底を打った後は、急落前の水準を超えて大きく上昇していきました。
リーマン・ショック後、相場が下がっているときに資産運用をやめていたとしたら、その後の回復と成長で生まれた大きなリターンを得ることはできませんでした。
一方で、相場が下落している局面でも淡々と積立投資を続けていたとすれば、結果的に資産を安く買って、その後のリターンを最大化することができました。
長期投資を続けていくうえでは、下げ相場は安く買えるチャンスだととらえることができます。
「やれやれ」売りは、長期的に得られるリターンを逃しているかもしれない
一度リターンがマイナスになると、リターンがプラスになっているうちに利益を確定しておいたほうがよいのではないかと考えるかもしれません。しかし、その後に相場がさらに上昇した場合、本来は得られるはずだったリターンを得ることができなくなります。
「長期・積立・分散」の資産運用では、世界全体にバランスよく、時間をかけて投資を行ないます。世界経済が成長を続ける限り、「長期・積立・分散」を続けていれば、中長期的に大きなリターンを得られる可能性が高まります。
本来の資産運用の目的や目標を忘れて、目の前の安心を得るために投資をやめてしまうことは、長期的に考えると大きなリターンを逃していることになるかもしれません。短期的な相場の上下に左右されず、淡々と資産運用を続けていくことをおすすめします。
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