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誰でも起こり得る「小1プロブレム」定義と発生・終了時期の傾向とは。家庭ではどうしたらいい?

LIMO / 2022年4月26日 18時50分

誰でも起こり得る「小1プロブレム」定義と発生・終了時期の傾向とは。家庭ではどうしたらいい?

誰でも起こり得る「小1プロブレム」定義と発生・終了時期の傾向とは。家庭ではどうしたらいい?

小1の壁だけじゃない小学校入学後の悩み

1年生が入学して2週間以上が経ちました。お子さんが「なかなか学校生活に慣れない」「GW明けの登校が心配」という方もいるのではないでしょうか。

子どもが小学校生活になかなか馴染めず、落ち着かない状況が続くことを「小1プロブレム」といいます。

保育園や幼稚園とは違い、45分間座って授業を受けたり、集団行動の時間が増えたりして、その急激な変化に戸惑うお子さんも多いでしょう。

小1プロブレムの定義を確認しながら、対策についても考えていきましょう。

小1プロブレムの定義や発生時期とは

東京都教育委員会によると、小1プロブレムの定義は以下の通り。

「第1学年の学級において、入学後の落ち着かない状態がいつまでも解消されず、教師の話を聞かない、指示通りに行動しない、勝手に授業中に教室の中を立ち歩いたり教室から出て 行ったりするなど、授業規律が成立しない状態へと拡大し、こうした状態が数か月にわたって継続する状態をいう 」

※参考:東京都教育委員会「小1問題・中1ギャップの予防・解決のための「教員加配に関わる効果検証」に関する調査の結果について」

先生の話を聞かなかったり、教室を歩き回ったりということが数カ月続くことをいうのですね。

以前の調査にはなりますが、2009年7月13日~17日(金)までに校長1313名 、教諭1313名 に行われた「東京都公立小・中学校における第1学年の児童・生徒の学校生活への適応状況にかかわる実態調査について」の「公立小学校第1学年の児童の実態調査」では、不適応状況の発生時期と終了時期が公表されています。

出典:東京都公立小・中学校における第1学年の児童・生徒の学校生活への適応状況にかかわる実態調査について

発生時期は「4月(56.9%)」「5月(19.2%)」「6月と9月(6.6%)」の順でした。

最も多いのはやはり入学してすぐの4月からで1学期が目立ちます。夏休み明けの9月もわりと多いようですね。

終了時期で最も多いのは「年度末まで継続(54.5%)」と、半数が年度末で続いています。次に「7月(7.5%)」「10月(6.9%)」「12月(7.8%)」。

筆者には3人の子がいますが、いつ学校生活に慣れるかはその子によって違い、慣れてきたと思ったら長期休みを機にまた戻りとなかなか難しいと感じています。

小1プロブレムが起こる原因はさまざま

小1プロブレムが起こる原因はさまざま。保育園や幼稚園と小学校では環境や生活が大きく違うため、お子さんが戸惑うのも無理はないでしょう。

保育園や幼稚園では園によって違いますが、基本的には遊びを中心に日中過ごします。園庭で遊んだり、工作をしたり、自由遊びの時間があったり。

しかし小学生になれば一斉授業で45分間の座学中心となり、時間割に沿ってスケジュールが決まっています。1時間目と2時間目の間の休み時間が5分間という小学校もあります。

昼休みなどで休めても、5時間授業に給食、掃除、朝と帰りの会とスケジュールがしっかり決まっていると、最初の頃は特に戸惑うものでしょう。

また、小学校になれば担任の先生1人に対して子どもの人数が増える場合が多くなります。園よりは子どもに目が行き届かなくなるところもあります。

一方で、学校でも1年生には支援員さんがついてくれるなどの対応が取られています。

誰でも起こり得る「小1プロブレム」家庭ではどうする?

小1プロブレムは誰にでも起こり得ることで、表面上は出ていなくてもストレスを感じているお子さんもいるでしょう。

新しい学校に先生や友達、45分授業に勉強、決められた時間割…大人でも同じように急激な変化があると想像すると、ストレスを感じたり、慣れるまでに時間がかかったりするのも分かるのではないでしょうか。

特に1学期は学校では緊張しっぱなしの子も多いでしょう。自身の緊張を抑えるために、周囲から見れば問題と思われてしまう行動をとってしまう場合もあります。緊張やストレスの表現方法も子どもにによって違いますよね。

学校で緊張している分、家に帰ってきたらリラックスさせてあげたいところ。親子の時間をとったり、子どもの話をじっくり聞いたり、子どもが好きなことに集中する時間を作ったりなどするといいでしょう。

不安があれば担任の先生に相談したり、教育相談の先生やスクールカウンセラーなどプロに相談する方法もあります。わが子がはじめての1年生となると「わからないことが多い不安」というのもありますから、相談することで安心したり、新たな対処法が分かったりすることもあります。

子どもの様子を気付いたらメモしておくと、変化を把握したり、他者に相談しやすいでしょう。

親もリラックスする時間を作りながら1学期を乗り越えよう

小学校入学時は親の方も「小1の壁」にあたり、小学校生活に大変さを感じる方も多いと思います。

起きる時間が早くなったり、宿題を見たりとやるべきことが増えますよね。

親子ともにリラックスする時間を作りながら、「~しなければ」という気持ちをやわらげて生活し、まずは一歩一歩慣れていくことを目標に1学期を過ごしてみてはいかがでしょうか。

参考資料

多摩市「平成25年度第1回多摩市たまっこ5歳児輝きプログラム作成委員会開催状況」(https://www.city.tama.lg.jp/0000001513.html)

東京都教育委員会「小1問題・中1ギャップの予防・解決のための「教員加配に関わる効果検証」に関する調査の結果について」(https://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chousa/shotou/084/shiryo/__icsFiles/afieldfile/2012/08/09/1323488_5.pdf)

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